■「過密で、未だに先の見えない21世紀の大海に於いて、この曲達が、誰かにとっての桃色、もしくは銀色の光となって、新しい暮らしの一部に溶け込んでいけばいいのになと思います」(皆川溺)
リアルタイムで進化を遂げる2006年生まれのボカロP・皆川溺(読み:みながわおぼれ)。
そんな皆川溺が、約1年ぶりとなる新曲の両A面シングル「遠泳/銀色のQ体」をリリース。そしてこのたび、リード曲「遠泳」のMVが公開された。
新曲「遠泳/銀色のQ体」は、破壊的な音と刹那で情緒的な詩で現実と非現実世界の境界線へと導き、その曖昧さはヒリヒリとした青年性を感じさせ、胸を締め付けてくる。収録曲は、それぞれ変化を感じさせるメロディやグルーヴィ―なアレンジ、情緒的な詩で聴かせたりと、自由自在な楽曲が魅力となっている。M3「melty me.」を含めた3曲を、ぜひ通して聴いてみよう。
そして今回、リード曲「遠泳」のMVも公開。監督は三浦エント。ボーカロイドと人間が紡ぐ、曖昧で衝動的で刹那な世界観を表現した美しい映像になっている。
なお、11月12日の『THE VOC@LOiD M@STER49』にて、手売り限定の盤面シングル「遠泳/銀色のQ体」を販売するのでこちらもチェックしよう。
■皆川溺 コメント
遠泳。僕は経験したことがありませんが、それはきっと長く苦しいものであると想像します。
過密で、未だに先の見えない21世紀の大海に於いて、この曲達が、誰かにとっての桃色、もしくは銀色の光となって、新しい暮らしの一部に溶け込んでいけばいいのになと思います。■三浦エント コメント
皆川溺さんの楽曲を初めて聴いた時、ボカロに対する根本的なイメージが再構築される感覚がありました。現実でも非現実でもない新しい世界と体温の映像が一瞬で浮かんだのを覚えています。
16歳の一人の人間が見た鬱屈な日常の感覚、頭脳と指先で創り出されたこの世界観が、ボーカロイドならではの冷めた生命力と生きたギターサウンドで表現されたこの楽曲。言葉選びのひとつひとつに才能を感じます。
音に一から色をつけさせて頂いたこのMV製作は本当に楽しかったです。女優 穂紫朋子さんの素晴らしい空気・表情作りがシンクロした、心からお気に入りの映像です。
リリース情報
2022.11.02 ON SALE
DIGITAL SINGLE「遠泳/銀色のQ体」
皆川溺 OFFICIAL Twitter
https://twitter.com/23dimensionsP