■「竹富島で会いましょう」「オジー自慢のオリオンビール」「かりゆしの夜」など、立て続けの島唄で会場の熱気は最高潮に!
BEGINが、11月6日、故郷・石垣島で3年ぶりとなる野外で『沖縄からうた開き!うたの日コンサート2022 in 石垣島』を開催し、子供から大人まで8,000人もの観客が、歌への感謝とお祝いするために会場に集まった。
今回は石垣島最大のイベント『石垣島まつり』と共同開催ということで、会場内には屋台なども並び、久しぶりの祭り気分に開演前の明るい時間から会場は賑わいを見せた。
トップバッターを飾ったのは石垣市市民吹奏楽団。突き抜ける爽やかな音色で『うたの日コンサート』の開幕を祝った。2013年にBEGINと石垣島出身エンタメバンド、きいやま商店のコラボユニット「ビギやま商店」によって誕生した、新石垣空港PRソング「おかえり南ぬ島(ぱいぬしま)」では、演奏に合わせ振り付けを踊る子供たちの姿などが見られた。
続いてステージに登場したのは、平均年齢80歳の合唱団である石垣女声コーラス・あかようら。8月にBEGINがゲストとして出演した『NHKのど自慢』に、当メンバーである大浜もとこ(96)、山城きょうこ(91)の姉妹が出場したのをきっかけにオファーし、出演が実現した。八重山・石垣が誇る偉大な作曲家・宮良長包による馴染みの曲「えんどうの花」をはじめ、「桑の実」「泊舟」の3曲を披露。優しい歌声に会場中が聞き入った。
石垣島出身の女性シンガー・金城弘美、仲田かおり、そしてペルー出身で石垣島在住のMELI ARAKI(メリー荒木)の3名による、今回のために特別結成されたユニット、カーサ ムジカ。「パーマ屋ゆんた」や「てぃんさぐぬ花」など全4曲を華やかに披露した。
大工哲弘with苗子のステージでは、BEGINの比嘉を含む石垣島在住のミュージシャンによるバンド、Y.A.B(ヤファイアン・アッチャーズ・バンド)がバックバンドとして参加。大工はこの日が旧暦の十月十三日だということを述べ、夜空に輝く月について歌った「月ぬ美しゃ」を1曲目に披露。合わせたように石垣島では数日ぶりに月が顔を出し始めた。会場の笑いを誘う語りも交えながら、八重山を代表する叙情歌「とぅばらーま」など全11曲を歌唱し、アンコールでは八重山民謡の代表曲「安里屋ユンタ」を披露。多くの観客が聞き馴染みのある民謡をともに口ずさんだ。
そしてフィナーレを飾ったのはBEGIN。開口一番「涙そうそうを歌います」と比嘉が言うと、会場からは歓声があがった。さらに続けて「三線の花」「海の声」を披露。国境を越え、ハワイや南米で感じた思い、世界との繋がりへの思いを寄せながら披露したのは、ウクレレやアコーディオン、カバキーニョなど民族的な音でどこか異国を感じさせる「ウルマメロディー」「アサイーボウル」。サーターアンダギーをテーマにした「砂糖てんぷら」がテンポ良く続く。「竹富島で会いましょう」「オジー自慢のオリオンビール」「かりゆしの夜」といった立て続けの島唄で会場の熱気は最高潮に。
そして「この島で生まれた歌をうたいます!」と「島人ぬ宝」が披露され、集まった8,000人の大合唱となった。
まだまだBEGINのステージは終わらず、最後は30分間ノンストップのマルシャ・メドレーを披露。この日の出演者と共に止まることなく名曲の数々を演奏し歌い続け、会場とステージがひとつになり、音楽に身を任せた人々が楽しそうに久しぶりの雰囲気を堪能した。
マルシャの余韻も冷めぬまま、ステージ上には中山義隆石垣市長が登場。BEGINメンバーと共に開催のお礼を述べ、カウントダウンを行い石垣島の夜空に大きな花火が打ち上がり、会場に集まった人々からは大きな歓声が上がった。
コロナ禍で多くの我慢があったこの数年だったからこそ、歌の力に救われた人もいたことだろう。夜空の下、飲み物を片手に大切な仲間と音楽に包まれ過ごす。そんなどこか懐かしくも感じてしまう時間を会場中の人が楽しんだ4時間となった。
なお、BEGINは2023年2月4日から『第26回 BEGINコンサートツアー2023』が決定している。
TEXT BY 岩倉千花
PHOTO BY 東里明斗
■BEGINセットリスト
1.涙そうそう
2.三線の花
3.海の声
4.ウルマメロディー
5.アサイーボウル
6.砂糖てんぷら
7.竹富島で会いましょう
8.オジー自慢のオリオンビール
9.かりゆしの夜
10.島人ぬ宝
<マルシャショーラ コーナー>
1.えんどうの花
2.お富さん
3.月がとっても青いから
4.いつでも夢を
5.恋のバカンス
6.真っ赤な太陽
7.べサメムーチョ
8.バンボレオ
9.ソウセイ
BEGIN OFFICIAL SITE
https://www.begin1990.com
『うたの日』公式サイト
https://www.utanohi.jp/