■「実は私、幽霊系が本当に苦手なんですよ…(苦笑)」(乃木坂46・久保史緒里)
乃木坂46・久保史緒里が映画初出演&主演する『左様なら今晩は』の完成披露上映会が11月1日に渋谷のシネクイントにて行われ、舞台挨拶には主演の久保史緒里、萩原利久、高橋名月監督の3名が登壇した。本稿ではそのオフィシャルレポートを掲載する。
舞台挨拶には、劇中の愛助(あいすけ)と同じ白いワンピースの久保史緒里、紺色のセットアップ姿の萩原利久、そして監督の高橋名月が真っ赤な衣装で登場。
「とても緊張しています」とはにかみながら最初の挨拶をした久保は、幽霊役という今回のオファーを受けたときのことを、「初めての映画の主演で幽霊役、とてもびっくりしました」と振り返り、役作りについて聞かれると、「愛助は幽霊ではあるけれど、人間らしい会話を意識していきたいと思って演じていました」と語った。幽霊の愛助と突然共同生活をすることになる陽平(ようへい)を演じた萩原も、本作の設定について、「ホラーというよりファンタジーで、描かれているのはごく自然な日常でした。しかも陽平は地球のどこにでもいそうな人のイメージで(笑)。原作もふたりのやりとりが可愛らしかったので、そういう部分をスクリーンを通してお届けできたらな、と思っていました」と語った。高橋監督は、「ふたりとも自分の中にあるものを、すっと(お芝居に)持ってこれる俳優さんなので、そういう部分が出せるように撮影していました」と振り返った。
広島県の尾道市(おのみちし)が舞台だった本作。久保が演じる愛助は備後弁(びんごべん)を話すキャラクターで、久保は「標準語のイントネーションとのほんの些細な違いを出すのが難しくて、指導の先生につきっきりで教えてもらっていました。」と撮影時を振り返り、隣りで聞いていた萩原は「(久保さんは)本読みの段階で方言を話せていたんですよ。やっぱりすごいなぁって」と感心する様子を見せていた。
さらに本作の設定にちなんで、「もし自分が幽霊と共同生活をするなら?」という質問で、それぞれが「幽霊との理想の共同生活」を発表! 萩原は「お化けYouTuberとかいいんじゃないかなって、思いつきました(笑)」とバズりそうなアイディアに久保も「発想がさすがです(笑)。向いてそう!」とコメント。そして高橋監督の「幽霊とお酒を飲みたい」という回答に萩原は、「(幽霊が飲む)お酒は減らないですしね!(笑)」とひらめき、納得する一同。実際に劇中では、愛助と陽平が晩酌をする場面も登場する。
対して久保は、「あの…、こんなことを言うのはあれかもしれないんですけど…」と恐る恐る何を切り出すかと思うと、「実は私、幽霊系が本当に苦手なんですよ…(苦笑)。できることなら出てきてほしくないなって思ってしまいます(笑)」とまさかの告白に会場を沸かせた。もし自分がその幽霊の立場だったら、と聞かれた萩原は「驚かせてやりたいですよね。ちょっと塩の位置変えてみたり(笑)」といたずらに答え、久保も「やっぱりそうなるよね(苦笑)」と、和気藹々とした様子を見せたふたり。
11日に公開初日を迎えるにあたり、久保は「ここから公開日を迎え、皆さんのもとに届いていくんだな、と思うと緊張します。ただ、撮影では尾道の空気に癒されて、この地だったからこそ、緊張している中でもアップを迎えられたので、皆様にもぜひ、尾道の景色を楽しんでいただきたいです」と、メッセージを残した。
萩原も「撮影中にも細かいことを話し合いながら、丁寧に作っていった作品なので、ぜひ一度と言わず二度、三度、四度、五度と観ていただけたら嬉しいなと思います」とコメント。監督も「衝撃的な展開があったり、観た人の人生が変わってしまう作品ではないですが、皆さんの人生に寄り添っていける、長く愛される作品になればいな、と思っています」と本作にかけた想いを語った。
(C)2022 山本中学・少年画報社/『左様なら今晩は』製作委員会
<STORY>
同棲していた恋人に振られた陽平(萩原利久)の部屋に、突如姿を現す幽霊の愛助(久保史緒里)。ずっと部屋に住む陽平のことを観察していたという愛助は、「優しいふりして面倒な事から逃げているから、恋人にも逃げられた」と、いきなり上から目線でダメ出しをする。かと思いきや、生きている間に恋愛を経験しなかった愛助は、男女が“付き合う”ことに興味津々で、陽平に質問攻めの毎日。最初は煙たがり、何とかして愛助を除霊しようとする陽平だが、人間の女の子と変わらない愛助との時間に居心地の良さを感じ始める。一方、陽平に想いを寄せる同僚の果南(小野莉奈)は、陽平の身に起こる異変に気づき始め……?
交わらない世界に生きる愛助と陽平に、ちょっぴり切なくてハートフルな運命が待ち受ける──。
映画情報
『左様なら今晩は』
11/11(金)渋谷シネクイント他 全国ロードショー
原作:山本中学(『左様なら今晩は』少年画報社『ヤングキング』刊)
監督・脚本:高橋名月
脚本:穐山茉由
出演:久保史緒里(乃木坂46) 萩原利久 他
配給:パルコ
(C)2022「左様なら今晩は」製作委員会
映画『左様なら今晩は』作品サイト
https://sayokon-movie.com