■TRF「CRAZY GONNA CRAZY」では、SAMと岡村隆史のダンスバトルが勃発!
ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)がパーソナリティを務めるラジオ番組、ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』(木曜 25時~27時)の番組イベント『オールナイトニッポン55周年記念 ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」が10月30日、横浜アリーナで開催された。
TRF、T.M.Revolution/西川貴教、秋山竜次(ロバート)、ジョイマン、高須克弥、ネクライトーキー、ミキの昴生というそうそうたるゲストの他、木梨憲武、武田真治、原口あきまさ、ミキの亜生もサプライズで登場し、番組ならではの様々な企画と一夜限りの豪華コラボレーションで、1万人のリスナーを楽しませ、幕を閉じた。
【ライブレポート】
『燃えよドラゴン』の劇中歌が流れ始めると、ドラの音と共にオープニング映像がスタート。ナインティナインが過去にタイムスリップし、過去のオールナイトニッポンを遡る映像の終盤、特殊効果の爆発音と同時に、ステージ中央に姿を現したふたり。矢部は赤のスーツ、岡村は黄色のスーツで登場した。これは1992年にABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞を獲得したときの衣装を模して、この日のイベントのために仕立てられたものだ。
総立ちのリスナーに迎えられたふたりは、「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ!」とタイトルコール。同時に、番組リスナーにはお馴染みの「POISON~言いたいことも言えないこんな世の中は~」を熱唱。コロナ禍のなか、集まったリスナーは声が出せない状況のため、事前に番組で募集した「POISON」のかけ声が一緒に流されるという演出で、さっそく会場の一体感を高める。歌唱後、矢部は赤のペンライトで染まる会場を見て「きれい! そして、興奮しております」と一言。岡村も「ありがとうございます! 会えて幸せです」とリスナーに感謝を伝えていた。
なつかしさに浸るオープニングに続き、トップバッターのアーティストとして、ナインティナインがデビューした90年代から第一線で活躍し続けているTRFが登場。「BOY MEETS GIRL」「EZ DO DANCE」「survival dAnce 〜no no cry more〜」「CRAZY GONNA CRAZY」の大ヒットナンバー4曲を披露し、会場のボルテージを一気に高めた。「CRAZY GONNA CRAZY」ではSAMと岡村のダンスバトルが勃発! 岡村はキレキレのブレイクダンスを披露し、かつてダンスのライバルグループに所属していた岡村との対決に、SAMは感無量の様子。岡村も「SAMさんは立て続けにダンスをしたなかでの対決だったから……本当にすごい!」とお互いをたたえ合う。
また、ここで、2023年2月25日に開催される「TRF 30th Anniversary Live『THANXXX!!! Live & Party 2023~』」が発表に。「岡村さん来てくださいよ!」と誘われた岡村は、「機会があれば。体を作っときます!」と意気込みを語っていた。
お笑い企画を挟み、歌謡祭らしくアーティストライブが続く。力強いサックスの音色が会場に響いたと同時に、トロッコに乗った矢部浩之が登場し「ズルい女」を熱唱。矢部は昨年にメジャーデビューした正真正銘のアーティストということもあり、ノリノリの歌唱に会場は大いに沸き、リスナーもペンライトを大きく振って応援。歌い終わってステージに戻った矢部は「いっぱい練習したんですけどね~」と謙遜しつつ、会場の視線は矢部の後ろに立つサックスを担当した人物に。会場がざわつくも矢部がまったくその人物に触れずにトークを展開していると、しびれを切らして「待て待て待て~!」と話に割り込んできたのは、サプライズゲストの武田真治。番組宛に自らメールで出演を直訴していた武田は「矢部さんにとって僕ってなに? 透明?」と悲しそうな表情を見せると、リスナーからは笑い声が漏れていた。
続いての曲は矢部自身のデビュー曲「スタンドバイミー」を歌唱。しっとりとした空気感が漂うなか、1番の終わりで3人目のサプライズゲスト、ものまね芸人の原口あきまさが登場。テレビでよくある、ものまねをしているところに本人が登場する逆パターンで、原口が矢部のものまねをしながら登場。完コピのものまねに会場が沸いたあとも、明石家さんま、石橋貴明などのものまねを披露し、再び会場は笑いに包まれた。
DJ KOOの煽りで、続いては『岡村隆史 SUPER LIVE』へ。真っ赤なスーツにサングラスを着用し、 トロッコに乗って登場した岡村は「め組のひと」を熱唱する。ペンライトが揺れる会場の応援に応えながらステージに到着した岡村。ステージにはサックスを担当する武田真治がいたが、矢部同様にスルー。「イジれよ!」と武田からクレームがありつつも、お決まりの展開に会場は大きな笑いが。続いて、岡村が大好きだという中森明菜の「DESIRE」など2曲を熱唱し、会場を大いに盛り上げた。
続いて、T.M.Revolutionのライブパートに突入。「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」と、大ヒット曲を立て続けに披露し、会場を最高潮に盛り上げるなか、なんと矢部が伝説の“HOT LIMITスーツ”を着用して登場。リスナーがどよめくなか、風にあおられてサビのダンスを踊ったり、ステージ左右を走り回ってポージングを決めるなど、サービス精神たっぷりに会場を盛り上げる。さらに、西川もライブが終わるころには上半身の衣装を脱いで見事な筋肉をサプライズで披露。そんな彼を「きんに君」と呼びながら、ナインティナインは「盛り上がりがすごいね!」(矢部)「素晴らしかった!」(岡村)と西川のステージの感想を伝える。また、同時期にオールナイトニッポンを担当していた3人だからこそ「やっと番組を通じて一緒にステージに立てた」と番組イベントでの共演を噛みしめ、感動を分かち合っていた。
歌謡祭のトリを飾ったのは、『ナインティナインのオールナイトニッポン』エンディングテーマを歌うネクライトーキー。「こんがらがった!」の歌唱のあと、ナインティナインのふたりが登場。きょう集まったリスナーへの感謝を伝えたあと、「わーわーゆーております」「お時間です」「さようなら」と番組終わりのお馴染みの挨拶のあと、ネクライトーキーが番組のエンディング曲「明日にだって」を歌い上げる。スクリーンにはこれまで番組に来てくれたゲストたちの写真が映し出される流れに、リスナーはエモーショナルな気持ちになってしまうのだが、これで終わりじゃないのが『ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭』。
「なんとこの方が駆け付けてくださいました!」と矢部に呼び込まれ、番組で予告していた最後のサプライズゲスト「K」こと、木梨憲武がステージへ。「30年くらい前にオールナイトニッポンをやっていた木梨憲武です!」と自己紹介する木梨にナインティナインのふたりは「それを聞いていた世代です」と言い、そんな木梨と『オールナイトニッポン』の名前がつくイベントで共演できたとふたりは顔をほころばせる。木梨から矢部に間違い電話がかかってきたことが今回の出演のきっかけとなったという裏話も語られ、さらに木梨が最近歌に力を入れていることに話題が及ぶと「一緒に歌おう!」という流れに。木梨が宇崎竜童・佐藤浩市と歌唱している「生きてるうちが花なんだぜ」を一緒に歌唱し、岡村は「(木梨のことを)一般人の時から見ていた方だから(嬉しかった)」「(とんねるずのラジオに)ハガキを送ったけど1枚も読まれなかった」と憧れの木梨とのコラボの喜びを隠しきれない様子だった。
エンディングでは、この日の出演者全員がステージに一挙集結。全員で「HOWEVER」を歌い、無事に矢部の声があらぬ方向に飛んでいった。番組の締めの挨拶である「わーわーゆーております」「お時間です」「さようなら」では、事前にリスナーから募集した「さようなら」の声が会場に響き渡るという粋な演出も。岡村が「もしかしたらまた来年、ここでお会いできるかもしれません」と次回開催の期待をあおるメッセージを伝え、内容盛りだくさんのイベントは大きな拍手に包まれて幕を閉じた。
同イベントの見逃し配信は11月6日23時59分まで。詳細はナイナイ歌謡祭のイベントサイトをチェックしよう。また、11月3日の生放送では、歌謡祭の裏話満載で振り返る。
イベントサイト
https://event.1242.com/special/99ann_fes2022/
『ナインティナインのオールナイトニッポン』番組サイト
https://www.allnightnippon.com/nn/