■MVの映像監督はジョー・タルボット。俳優のケンドリック・サンプソンも登場
アデルの最新アルバム『30』のリリース1周年を前に、収録曲「アイ・ドリンク・ワイン」のMVが公開された。
アルバム『30』はビルボードチャートで6週連続首位を獲得、さらに世界34ヵ国で1位を記録したばかりか、アメリカとイギリスにおいては2021年に最もセールスを記録したアルバムとしてモンスターヒットとなった。2023年2月に行われる予定のグラミー賞授賞式でも多部門へのノミネートが有力視されている。
「アイ・ドリンク・ワイン」は、アデル自身の恋愛の苦労にフォーカスした内容で、切実なメッセージがアデルの唯一無二のボーカルによってリスナーに圧倒的なリアリティーを持って訴えかけるエモーショナルなナンバー。
MVは、橋の上でピアノを弾く男性に始まり、その下を流れる川からワインを片手にゴールドに光るドレスに身を包んだアデルがワインを片手に浮き輪のようなボートに乗って登場する冒頭のシーンから非常に幻想的な雰囲気が漂う本作。まるでテーマパークのアトラクションのような映像のなかで、シーンが進むとアデルを囲むようにワインを持ったスイマーが現れアーティスティックスイミングを行うなどの演出が視聴者を独特の世界観に引き込む。また、アメリカケーブルテレビ放送局のコメディドラマシルーズ『インセキュア』などに出演していることでも知られる俳優のケンドリック・サンプソンも登場するなど、見どころの多い内容に。ラストシーンではカメラワークが引き画になって撮影のセット全体が映し出され、ある意味ネタバレのような展開になるのも斬新だ。
このMVにおいて映像監督を手掛けたのはジョー・タルボット(※2019年に公開された映画『ザ・ラスト・ブラック・マン・イン・サンフランシスコ』で2019年サンダンス映画祭の監督賞とクリエイティブ部門の審査員特別賞を受賞)。アデルは自身のSNSで彼に向けて「この曲のために素晴らしい映像を作り上げてくれたジョー・タルボットありがとう。あなたは素晴らしい才能の持ち主であり、皆様と一緒に仕事が出来てとても光栄です」と投稿している。そして、このMVは実は先に公開されている「イージー・オン・ミー」「オー・マイ・ゴッド」よりも先に撮影されていたことも明らかにされた。
また、アデルはこのMV公開前日にファンを招いた空間の中で本人も登場する『Happy Hour With Adele』と題した先行視聴会を実施。この模様は熱心なアデルのファン1000人にオンラインで限定的に公開され、参加できた幸運なファンによって広く拡散されている。
リリース情報
2021.11.19 ON SALE
ALBUM『30』
アデル OFFICIAL SITE
https://www.adele.com/