■各メンバーのオイシイところが表情まで間近に見て取れるアーカイブ配信もスタート!
すべての優劣が卓球の勝敗で決められる“卓球戦国時代”と化した日本を舞台に、高校生たちによる激しい卓球バトルと熱い絆を描いたエンターテイメントプロジェクト『FAKE MOTION』。2020年にテレビドラマとして放送されて以来、コミカライズに舞台上演と幅広いメディアで展開が為され、ドラマキャストの大半を占める若手アーティスト集団・EBiDANのメンバーを中心とするライブステージ(通称“フェクライ”)も、これまで3度にわたり行われてきた。
その第4弾となる『FAKE MOTION 2022 SMR LIVE SHOW』が10月12日・13日に、かつしかシンフォニーヒルズで3ステージにわたって開催。奇しくも7年前に同じ会場で初ライブを行ったSUPER★DRAGON、そして原因は自分にある。の2組をメインアクトに、次世代を担う研究生集団・EBiDAN NEXTをオープニングアクトに迎え、各グループのオリジナル楽曲や『FAKE MOTION』に登場する各高校のテーマソングを披露した。さらに、今回は第1弾ぶりとなる朗読劇も復活し、東北を拠点とする梵天丸高校が登場。と11人の新キャラクターが参戦。
『FAKE MOTION』の世界を、またあらたなストーリーとキャラクターで彩ることとなった、その模様をレポートする。
【ライブレポート】
本来であれば8月に開催される予定が、コロナ禍の影響で延期&振替となった本公演。それだけに詰めかけたオーディエンスの熱気は高く、舞台にEBiDAN NEXTの選抜メンバーが現れて開演を告げると一斉に拍手が沸く。公式ゲームアプリ『FAKEMOTION King of DOBON』をオーディエンスと共にプレイしてマッチングを目指すという、もはや“フェクライ”恒例とも言える企画で楽しんだ後は、『FAKE MOTION』プロジェクト自体のテーマソングとも言える「FAKE MOTION」を披露。
出演したのはEBiDAN NEXTのあらたな選抜企画“TEAM S”から志賀李玖、千田波空斗、山本龍人+スキルに定評のある竹内黎と筒井俊旭という5人だけに実力は折り紙付きで、“研究生”の域に留まらないパフォーマンスで場内を驚かせる。加えて15~18歳という年代ならではの、声変わりの終わりきっていない瑞々しい歌声は、どこか不安定さも覗くがゆえに思春期の惑いを表して、高校生たちの青春を描く『FAKE MOTION』という作品にピッタリ。透き通るボーカルに揺れるペンライトの光も美しく、続く朗読劇『奪われた絆』のオープニングテーマとしての役割をしっかりと果たした。
キャスト全員が冒頭から舞台に勢ぞろいし、梵天丸高校の面々が纏う異様な“赤”のオーラで客席を圧倒すると、仙台から転校してきた1年生3人がエビ高卓球部のエース・桂光太郎(SUPER★DRAGON・古川毅)に体験入部を申し込むところから物語はスタート。転校生を演じるのは、原因は自分にある。の小泉光咲と長野凌大、そして『FAKE MOTION』宣伝大使としてキャストに選出されたEBiDAN NEXTの近藤駿太だ。3人の指導係となったモンキー(SUPER★DRAGON・田中洸希)にトビー(原因は自分にある。・吉澤要人)等、TVドラマからお馴染みの面々が登場するのもファンには嬉しく、さらに“先輩”という言葉に弱いモンキーを篭絡しようと、転校生キャストがかわいいポーズを次々に繰り出していくのも楽しい。
しかし“東北の独眼竜”として恐れられる梵天丸高校主将の伊達竜宗(原因は自分にある。・武藤潤)が現れれば、物語は一転。「インターハイ前の肩慣らしに」と光太郎に卓球勝負を申し込むと、目が合った瞬間に対戦相手の記憶を改ざんするギフテッド(=特殊能力)“夢幻泡影”で彼の記憶を消し、人格までも変えてしまう。他校でもエースが同じ目に遭い、卓球を忘れて文科系男子に変貌してしまったと、信玄明王高校の真田空(SUPER★DRAGON・志村玲於)、浅草雷門高校の木曽義雄(SUPER★DRAGON・池田彪馬)、天下布武学園の仙道利休(原因は自分にある。・大倉空人)、八王子南工業高校の市村哲(SUPER★DRAGON・ジャン海渡)と、これまでエビ高と戦ってきた面々が集結。ここで伊達竜宗が持つ力を彼らに明かしたのは、小泉光咲演じる転校生のひとり・伊達道久で、なんと彼は竜宗の弟。彼がエビ高にやってきたのも、前主将から強引に主将の座を奪い、それを咎めた弟・道久の命さえも奪おうとした兄・竜宗の暴走を止めるため。そしてモンキーたちは梵天丸高校へと乗り込み、一週間後に試合で決着をつけることを約束する。
緊迫する場面が続くなかで、オーディエンスの笑いを誘ったのが、桂光太郎こと“コウ様”を演じる古川による気合の入った“文科系男子”コスプレ。初日はチェック柄シャツ、2日目昼公演ではTシャツをインしたジーンズを必死で引っ張り上げ、夜公演ではジャージと、スタイリッシュでオシャレ番長な普段の彼からは想像もつかないスタイルで、バンダナ&メガネのオタ男子を全力で演じる古川の姿は必見だ。さらに、本作で最大の悪役・伊達竜宗を務めた武藤潤が、実はグループ最年長でありながらもイジられがちな愛されキャラであるのも注目すべき点。歌唱の際は高音域を担当することも多い彼が声のトーンを落として、「卓球とは即ち修羅の道、勝利こそがすべてだ!」と禍々しさを醸しつつ、胡乱な物腰で得体の知れない風情を漂わせる様は衝撃的だった。
現実とリアルの絶妙なギャップを突き、ファンの“こんなの見たかった!”という願いを叶えたキャスティングは、梵天丸高校の新キャラたちを演じたSUPER★DRAGONの面々にも。いつも穏やかでホンワカとした飯島颯は“ファンションリーダーで特攻隊長”の源田宗親を演じ、「蹂躙してやったぜ!」「俺に勝とうなんて100年はえぇんだよ!」等、猛々しい台詞と言い回しでヤバいヤツ感を全開に。ワイルドなパフォーマンスの裏に頭脳派な一面を持つ松村和哉が、物事を美しいか美しくないかで評価する冷静沈着な天才軍師・片山虎十郎役に配されたのにも、メンバーから「めちゃめちゃ合ってる!」との声があがっていた。また、鉄道好きを活かした活躍も著しい伊藤壮吾は、部員のまとめ役で陰の実力者的立場の国分茂人という“わかっている”配役を好演し、部員たちに反乱を促す前主将・鬼庭元吉を担った柴崎楽も、グループ最年少の癒しキャラと併せ持つ裏番的なムードが役柄に上手くマッチ。
EBiDAN NEXTからキャスト選抜された15歳の米尾賢人も、先輩グループからの評判も高い愛らしさをかなぐり捨て、ローマ帰りの帰国子女という支倉恒美役でイキりまくる。通常のグループ活動ではなかなか見ることのできない、そんな各自の“裏の顔”が見えるのも、今回の朗読劇の大きな見どころだ。
一方、朗読劇ならではのアドリブも随所に。エビ高連合軍の中で誰がリーダーになるかを争うシーンでは、志村玲於にジャン海渡が「筋トレ中毒者」、ジャンに池田彪馬が「金髪スタイルお化け」、池田に大倉空人が「歌だけじゃなくダンスも上手いヤツ!」と、悪口なのか賞賛なのかわからない形容を贈り合う一幕も。2日目夜公演では、なぜかすべての台詞の最後に「ゴリラ」を付けて、いつの間にか4人で「俺がゴリラだ!」とゴリラの座を奪い合うというカオスを呈していた(笑)。加えて、転校生役の近藤駿太に「好きな祭りは何ですか?」と突然質問された古川が、困惑しながらも「……EBiDAN THE LIVE!」とEBiDAN最大のお祭りの名を絞り出して拍手を浴びる場面も。その後のMCで「初顔合わせで優しく声をかけてくれたコウ様……大好きです!」と告白していた近藤にとっては、そんな予想外のアドリブも愛の表れだったのだろう。
梵天丸高校サイドでも、自身と同じく大食漢の岩城孝雄を演じた桜木雅哉(原因は自分にある。)が食べ物ネタで大活躍。初日はクレープ、2日目の昼公演ではパンケーキとイタリア料理を食べたがり、夜公演には支倉役の米尾と共に「ハッピーセット!」とハートを作って“かわいい!”の声を浴びた。試合シーンでも「一緒にケバブ食べに行こう」(2日目夜)と、トルコ人の血を引くジャン海渡を誘って拍手を沸かせれば、EBiDAN NEXTの一員としてキャスト選抜された後に超特急の新メンバーオーディションに合格し、現在は超特急の14号車として活躍するハルも負けてはいない。“気は小さいが堅実”という屋代景信役で気弱さを巧みに表現しつつ、試合に負けると各公演違う人物に助けを呼んで、2日目夜には「カイくーん!」と超特急の最年長にヘルプ。しかし、最終的にエビ高連合軍は伊達竜宗の前に敗れ去り、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
ここで登場したのが、これまでの激闘の歴史や仲間との日々を懸命に語り聞かせたモンキー&トビーの尽力により、心の鍵を開けられた桂光太郎。眼帯の下の赤眼を晒して“夢幻泡影”を繰り出す竜宗に、なんと両目を瞑ったまま自身のギフテッド“スターゲイザー 心眼バージョン”を放って、光太郎は見事に勝利を収める。そして明かされたのは“孤独と悲しみから生まれる”というギフテッドを竜宗が得た経緯であり、弟の代わりに血の涙を流して汚名を着た理由。それはあまりにも哀しく、弟・道久への愛にあふれたもので、兄弟を演じた武藤&小泉光咲の芝居も自然と熱いものとなった。
さらに、物語の結末が公演ごとに異なるマルチエンディングとなっていたのも特筆すべき点。初日公演では梵天丸高校との試合に感動した転校生たちがコウ様に指導係を求め、TVシリーズ1期からのレギュラーにもかかわらずギフテッドを持たないモンキー&トビーが自らを嘆きまくったり、2日目の昼では仙台に戻らないと言う道久に竜宗までが「俺もエビ高の卓球部に体験入部する」と志願する。2日目の夜は“文科系男子”の記憶がよみがえったコウ様の元にオタ化した連合軍の面々が参集し、「仲良くしたいでござる!」とモンキー&トビーに迫って本気で怖がらせる一幕も。そこで大倉空人が「俺の推し!」と、現在『仮面ライダーギーツ』に出演中のため、グループ活動を制限している杢代和人のウチワを取り出すのも、メンバー愛にあふれて微笑ましい。
40分に及ぶ物語が大団円(?)で終わるとライブパートがスタートし、まずはEBiDAN NEXTの5人が、天下布武学園のテーマ曲「エンドゲーム」を切なく、エモーショナルにパフォーマンス。2曲目は米尾賢人も加わった6人で「Hug Hug Hug」「Be The Winners」「カチカク」と、元気なポップチューンを公演替わりで披露して、エビネクならではの愛らしさや少年感を存分に発揮する。そのぶん、続く「疾風迅雷」の激しさはインパクト大きく、キレの良いダンスや竹内&筒井のハイレベルなラップで、客席から振り上がるペンライトの動きを完全に支配。2日目の昼公演では、原因は自分にある。の大倉に「エビネクの実力がすごすぎて、(長野)凌大と“俺ら今、研究生にいたらデビューできてないね”って話してた」と言わしめたほどで、末恐ろしい存在感をしっかりと刻み付けた。
冷めやらぬ場内の熱気を、ここで信玄明王高校のテーマ曲「花鳥風月」が麗しく鎮静。これまでさまざまな組み合わせで歌われてきたトリプルボーカル曲で、今回はセンターにSUPER★DRAGONの田中洸希、左右に原因は自分にある。の武藤潤に大倉空人という布陣となった。アンビエントなムードが強いぶん、メンバーによって空気感が大きく左右される楽曲だが、この3人だとエモーショナルで色っぽく、より大人びた印象が前面に。特に2日目の昼公演はSUPER★DRAGONが黒、原因は自分にある。が白という衣装の対比も美しく、よりフォーマルな“美学”を押し出していたことも付け加えておきたい。
以降、原因は自分にある。のターンとなり、オリジナル曲を2曲披露。1曲目は公演替わりでミュージカル風の「夢に唄えば」、ロマンティックなラブソング「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」、9月に配信されたばかりの最新曲「チョコループ」と、ファンである観測者に向けて、げんじぶの“甘さ”を惜しみなく繰り出していく。特に「チョコループ」は、メンバーが順にキュートな笑顔を見せたり、跳んだり、メンバー同士でつつき合ったり、とにかく“かわいい!”の大盤振る舞い。腕で作ったハートの中から小泉光咲と桜木雅哉が顔を出して客席をノックアウトすると、全公演2曲目では「原因は君にもある。」でクラップを沸かせて、観測者への感謝を叩きつける。げんじぶの十八番であるリズミカルなピアノロックに、過去曲の振りも交えた動きの細かいスピード感あるダンスからは、始動から3年を経ての研鑽とレベルアップが明らかで、杢代和人のパートでは彼のイメージカラーである緑のライトが存在を示す場面もアツい。大倉の「もっと!」という煽りに応え、勢いよく腕を振るオーディエンスのペンライトはカラフルな光の海を生み出し、ライブパート序盤にして感動的な光景を作り上げた。
中盤戦は再び『FAKE MOTION』楽曲のゾーンに。TVドラマの中で王者として君臨した薩川大学付属渋谷高校のテーマ曲「BEAT of ENERGY」のイントロが流れ、壇上にSUPER★DRAGONの志村玲於、ジャン海渡、飯島颯、池田彪馬、松村和哉の5人が現れると、場内にざわめきが沸き起こる。本来、薩川メンバーを演じていた超特急がパフォーマンスし、前回1月の“フェクライ”ではONE N’ ONLY が完コピしてみせたダンスチューンだが、今回は主将を演じていたカイのパートをジャン、絶対的エースのタクヤを松村、ユーキを飯島、リョウガを志村が担当。それぞれの見せ場では各自が個性を押し出し、タカシの役割に入った池田もレンジの広いボーカルをひとりで悠々と歌いこなして、しっかりと“スパドラ流”の「BEAT of ENERGY」に仕上げてみせる。従来のスパドラとはスタイルの違う、けれどメリハリの利いたダンスや、フォーマルなスタイルの衣装が王者感を増幅させていたのも見逃せない。
さらに「『FAKE MOTION LIVE』行くぞ!」という大倉空人の檄から始まったのは、謙信ソルト電子工学院のテーマ曲「SMASH」。こちらは同校のメンバーを演じていたONE N’ ONLY の持ち曲とも言えるデジタリックなナンバーだが、今回は彼らと過去の“フェクライ”で2回にわたり共演してきた原因は自分にある。が受け持つことに。HAYATO とKENSHIN のラップパートには大倉と吉澤要人、ボーカルのTETTA に武藤潤、REI に長野凌大、EIKU に桜木雅哉、NAOYA に小泉光咲が入り、曲中のソロダンスも含めて見事に本家をなぞってみせた。普段のげんじぶでは見られない攻撃的なパフォーマンスに場内も沸騰したところで、なんと最後は後ろからSUPER★DRAGONの面々も現れて2グループでジャンプ! こうしてグループ間で楽曲を引き継ぎ、それぞれにあらたな一面を覗かせてくれるのも“フェクライ”ならではの魅力だろう。
入れ替わりにステージの主となったSUPER★DRAGONは、5月から毎月連続配信中の新曲を中心に3公演で5曲を用意して、公演ごとに異なる物語を演出してみせた。初日は8月に発表したファンク曲「So Woo」でアグレッシヴに攻め立て、黒いサングラスで歌う池田彪馬に、長尺のヒューマンビートボックスを放つ田中洸希らが危険なムードを漂わせた直後、最高にポップな「Brand New Music」で笑顔いっぱいに。ワインカラーのジャケットにジーンズというスタイルと同じく、硬軟両極で魅せてグループとしての幅を示した。2日目は最新曲「Indelible Magic」から、とにかく小粋でオシャレなスパドラをアピール。タメとトメの利いたダンスも新しい魅力で、表情からして艶めかしく、昼公演ではファンとの絆をつづった「Purple Moon」に繋ぎ、大人びた色合いをさらに濃厚かつ芯のあるものにする。サビでは舞台に残るメンバーが変わったりと、変化のあるステージングも目に楽しい。一方、グルーヴィーな「Cruisin’」へと続いた夜公演では、楽曲の爽やかさが客席で揺れるブルーのペンライトとマッチして、海辺のドライブへと観る者をエスコート。セクシーな仕草がハマる夜のラブソングも、平均年齢がようやく20歳を超えた今の彼らだからこそ似合うもので、志村玲於いわく「僕たちがSUPER★DRAGONを結成させていただいた思い出深い場所」で7年後、グッと成長した姿を見せてくれたのは何よりの喜びだ。
最後は梵天丸高校のキャスト8人で、テーマ曲「夢幻泡影」をステージ初披露(2日目夜はEBiDAN NEXT に続いてパフォーマンス)。ハルの歌いだしからボーカルは武藤潤、桜木雅哉、米尾賢人が、ラップは松村和哉が務め、飯島颯、伊藤壮吾、柴崎楽の3人はSUPER★DRAGONでの立ち位置と同じくダンスで魅せるスタイルだ。4グループによる混成チームながら息はピッタリで、タイトルのとおり泡沫の儚さを疾走感たっぷりにエレガンスも交えながら表現。胸熱くなるキャッチーな良曲に、今後への期待も高まっていく。2日目には役柄紹介もあり、昼公演では米尾の喋りに「かわいい」と呟いた松村が、桜木には「こっちはかわいくない」と言ってどつかれる場面も。伊藤は「仙台の電車もたくさん乗りたい」と相変わらずの鉄オタぶりを示し、夜公演では主将を務めた武藤から「悪役はやったことがなかったので、恐怖を与える雰囲気を勉強した」との告白も飛び出した。ちなみにハルは、超特急の新曲「宇宙ドライブ」の発売日だった初日は超特急の新衣装で、2日目は研究生時代の衣装で登場。初日は「超特急先輩!」と周りに囃されて「ホントにやめてください!」と抵抗しながらも、2日目には自身のメンバーカラーに決まったオレンジ色のペンライトを振るオーディエンスに「うれしいです!」と感謝してみせた。
梵天丸高校の登場により、全員が『FAKE MOTION』の世界に飛び込んSUPER★DRAGONと原因は自分にある。の2グループ。初日には初期からレギュラーの吉澤要人が「トビー……ギフテッド、待ってます!」と制作陣に懇願する一方、志村は「みんなとお芝居していくうちに、その人となりが見えてきて、EBiDAN THE LIVE以上に濃い時間をみんなと共有できた」と手ごたえを語った。2日目昼には「昔、一緒にレッスンをしていたメンバーもいるSUPER★DRAGONさんとライブできるのが懐かしくてうれしい」と大倉空人が破顔。TVドラマ第1期から『FAKE MOTION』に参加しながら、第1弾の“フェクライ”に出演できなかったことを悔しがっていた田中洸希も、夜公演では「ようやく初参戦できて、皆様の前で『FAKE MOTION』の楽曲を歌えて良かった」と感慨深げな様子を見せた。
肺気胸の影響でライブに参加できず、朗読劇のみの参加となった古川毅に「改めて大きな拍手を」とジャン海渡がオーディエンスに求め、出演者全員で贈ったのはもちろん「FAKE MOTION」。吉澤から田中、ジャン、桜木雅哉、池田彪馬、小泉光咲とレアなメンバーで歌い繋ぐラップも見事だが、毎度注目の的となるのが曲中の台詞パートだ。初日には「負ける気がしねぇな」を吉澤が、「仲間の悲しみも背負うのが…チームだろ」を池田が担当して客席のハートを撃ち抜き、2日目の昼公演は「負ける気がしないよ、兄さん!」と小泉が、「仲間の分までケバブを作るのがトルコ人だ」とジャンが歌い替えて場内を笑いの渦に巻き込む。さらに夜公演では、武藤潤が「はい、これで記憶改ざーん!」とチャラけ、最後は田中が「Get ready for the next!」と「疾風迅雷」の曲中で担当している台詞をキメて「やっと言えたよー!」と歓喜。さらに、柴崎楽がハルをお姫さま抱っこして同学年の仲睦まじさを見せたり、ステージ去り際には配信のカメラに向かって小泉が投げキス&田中が「みんな、だーいすきだよ!」と腕でハートマークを作ったりと、振り切れたテンションのまま3公演の幕を閉じた。
TEXT BY 清水素子
PHOTO BY 米山三郎
■アーカイブ映像、絶賛配信中!
当日、収録されたアーカイブ映像は、10月18日の18時から配信プラットフォームにて配信中。各メンバーのオイシイところが表情まで間近に見て取れるため、会場に足を運んだ人もあらたに楽しめること間違いナシだ。おまけに各公演、終演直後の興奮冷めやらないままに語られた感想や、3チームに分かれてのガチのゲーム対決を収めたアフタートークも収録。こちらには古川毅も司会で参加しているうえ、ゲームに負けたチームは全員“恥ずかしい一言”の罰ゲームにも挑戦しているので要チェックだ。ちなみに飯島颯ファンには、彼が21歳の誕生日を迎えた初日公演を絶対にお勧めしたい。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。
(C)汐留ヱビス商店街 (C)FAKE MOTION 製作委員会
『FAKE MOTION』OFFICIAL SITE
https://www.fakemotion.jp/