■「吾輩とルーク参謀はよく新日本プロレスの1・4東京ドームに行っていたのだが、今日は先日亡くなったアントニオ猪木氏の冥福を祈りたいと思う」(デーモン閣下)
10月16日の千葉・森のホール21を皮切りに、聖飢魔IIの期間再延長再集結『35++執念の大黒ミサツアー』が約6年8ヵ月ぶりにスタートした。
聖飢魔IIは、魔暦元年(1999年)12月29日〜31日に(当時の東京ベイNKホールにて)開催された解散大黒ミサで地球征服を完了し解散。その後人類の悪魔化を視察するために国内外をはじめ、約5年おきのスパンで、魔暦7年(2005年)、魔暦12年(2010年)、魔暦17年(2015年)に期間限定で再集結し、『大黒ミサツアー』を行ってきた。
だが、魔暦22年(2020年)は、地球デビュー35周年を記念する期間限定再集結を前に新型コロナウイルス蔓延の煽りを受け、2年連続でホールとアリーナを含む全国『大黒ミサツアー』を、ヴィデオ黒ミサ&生トーク、アコースティックを中心にした『変異生黒ミサツアー』に変更せざるを得なかった。
聖飢魔IIは地球デビュー35周年の『大黒ミサツアー』を本来の形で行うために、そして何より救いを求める信者のために再集結期間を2年延長し、2022年に真の35周年を執念で実現させたのである。
9月18日の『氣志團万博』で姿を表し、大トリにふさわしい衝撃のステージを見せた聖飢魔II。そして、いよいよ遂行された約7年ぶりの『真の大黒ミサツアー』初日。さすがは大ベテランと言える貫禄のステージングと若々しいキレのある演奏と歌唱を見せつけ、即日ソールドアウトとなったプラチナチケットを持った信者が胸躍らせ、コロナというゼウスの妨害にも負けず、全身全霊で構成員と一体となり、また思いもよらぬ楽曲や演出で会場がヒートアップしていった。
さらにクライマックスに向かっていくと、突如閣下がMCでアントニオ猪木について語った。「吾輩とルーク参謀はよく新日本プロレスの1・4東京ドームに行っていたのだが、今日は先日亡くなったアントニオ猪木氏の冥福を祈りたいと思う」と信者と共に「1・2・3・ダー!」と拳を挙げて追悼した。
そして、『大黒ミサ』のラストを飾る数曲では涙する信者たちも多数見られ、熱狂に包まれる初日は幕を閉じた。
『35++執念の大黒ミサツアー』は、魔暦25年(2023年)2月25日の国立代々木第一体育館まで、全国15公演が開催される。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。また、10月29日には、『tvk・ぴあ 50th anniversary LIVE 2022~感謝のカタチ~』にも出演予定となっている。
PHOTO:(C)山田晋也
リリース情報
2022.09.21 ON SALE
ALBUM『BLOODIEST』
聖飢魔Ⅱ OFFICIAL SITE
https://www.seikima-ii.com/