■「来年、大阪で面白いことを考えております!」(flumpool・山村隆太)
好天に恵まれた10月最初の週末、阿倍野天王寺界隈で開催された『ABETEN STREET BUTTERFLY(ストバタ)』に特別ゲストとして参加したflumpoolがフリーライブを行った。
天王寺はflumpoolがデビュー前に路上ライブを行っていた思い出の場所だ。この日は、天王寺公園内のエントランスエリア てんしば特設ステージに登場。早くから続々と人が集まり、ステージ前から後方まで、約3000人の観客で埋まっていた。
開演時間になると盛大なクラップに迎えられてメンバーの山村隆太(Vo)、阪井一生(Gu)、尼川元気(Ba)、小倉誠司(Dr)の4人がステージに揃って、「てんしばのみなさんどうもこんにちは! flumpoolでーす! 最後まで楽しんで行ってねー!」と山村が元気に挨拶。
「星に願いを」からライブがスタートすると観客も一斉にステージに向けて手を振り始めた。山村ののびやかな歌声がてんしばの空に響き渡り、爽快な光景が広がっていく。
イントロから観客のリズミカルなクラップが鳴り出した2曲目の「two of us」。「大阪、ただいま~」と言って、山村は軽くハネるような動きを見せながら地元ならではの空気感を楽しんでいるようだった。
2曲を終えたところで、MCタイムに。
この日、10月1日にflumpoolはデビュー14周年を迎え、「ここは自分たちの原点です。ふるさと大阪で、この天王寺阿倍野でみなさんに“おめでとう!”と言ってもらえるこの嬉しさを噛み締めながら、精一杯やっていこうと思ってます。よろしくお願いしまーす」と声を上げる。
山村がアコギを手に歌う3曲目の「ちいさな日々」は、“舞い上がれ~君が願う未来へと~”というリリックと共にポジティブなメッセージが心に響いてきた。
2回目のMCタイムでは路上ライブ時代の思い出を語り、「素敵なイベントですよね。僕らが路上ライブやってる頃はこんなイベントなかった」と阪井。「路上ライブは常に僕らの原点。おかえりと言ってくれるみんながいたから、ここまでやってこれました。そんなみなさんに届けたい歌です」と山村が感謝を込めて歌ったのは「MY HOME TOWN」。
郷愁感がにじみ出すアコースティックギターサウンド、そこに投影されたメンバーの深い思いにみんなもしばし聴き入り、温かい拍手がおくられた。
そして、「さーあと2曲。盛り上がって終わりましょう!」と煽って「labo」からロックでグルービーにヒートアップしていく。
さらに、この日最大のクラップが湧き上がった「君に届け」。山村は「大阪が好きだー!」と歓喜の声を上げ、エモーショナルに高まり続けるバンドアンサンブルが炸裂。会場のボルテージも最高潮に達した。
こうしてあっというまに全6曲が終了。「コロナ禍で大変ななか、大切な地元、天王寺でみんなが集まってくれたことを本当に感謝してます。どうもありがとうございました」と山村が挨拶を述べる。
その後、「flumpoolは今日から15周年イヤーが始まりました」と改めて抱負を語り出して、「来年、大阪で面白いことを考えております!」と宣言する。
「なんでも好きなことやってやろうと」いう意気込みでいろいろ企画していているとのこと。「みなさん、15年目も応援よろしくお願いしまーす。今日はどうもありがとうございましたー! また会いましょうー!」そう言って、ステージを後にした。
地元大阪を愛し、原点となる場所で15周年に向けて意欲的に動き出した4人。
「まだ言えないですけどね、すみません、もうちょっとだけ待ってもらえたら発表します。とんでもないやつです(笑)」とだけ阪井が口にして、詳細は明かされなかったが、はたして、どんなサプライズを用意してくれているのか?
今後の発表に期待しよう。
PHOTO BY 渡邉一生
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