■「サビに圧倒的なパンチを持ってくるための階段の作り方も、すごく上手。同じく女性ボーカルに曲を書く人間として、とても勉強になりました」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第27回となる10月2日放送で紹介した楽曲は、ASCAの「RESISTER」。
「ASCAさんといえば、クールなビジュアル、そして力強い歌声を響かせるボーカリストですけど。『RESISTER』は2019年にリリースされた4枚目のシングルで、TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のOPテーマでした。僕、このアニメを見ていたんで、この時はず~っと『RESISTER』が頭ん中で流れてました」と、嬉しそうレコメンドをスタートさせた小林。
ASCAの歌声について、「先ほども言ったように、ASCAさんの魅力はなんといっても歌唱の力強さ。ファルセットに行っても、音程の低いところに行っても、全く落ちない声量だったり、声の伸びや太さというのがあって。この『RESISTER』って曲は、それがすごく堪能できる曲になってると思います」と、その魅力を語る。
さらに「特徴としては子音がすごく強くて、歌詞がめちゃくちゃ聴きやすいんですよね。声のアタック感が強い上に、あの歌唱力を持った上での余裕の表現力という。なんていうんですかね。言葉が届きやすいって、さっき言ったんですけど、絶対に間違った言葉に聞こえない、場面でのニュアンスの付け方がすごく上手なんです」と話し、「例えば、サビの<どんな痛みに触れたとしても変わらない記憶>って歌詞で、ASCAさんは“記憶”の“お”を“あ”っぽく発音してるんですけど、ちゃんと“記憶”に聴こえるみたいな。間違った言葉に聴こえる危険性が少ないところで、余裕を持った表現やニュアンスの付け方を、すごい上手に出来るんですよね。そもそも、めちゃくちゃ聴きやすい歌い方をしてるから、そういう余裕が生まれてくると思うんですけど。すごいなと思いました」と、ASCAの歌や表現力のすごさを具体的に解説。
また、作曲・編曲が重永亮介、作詞がASCAと重永の共作ということについても言及。「やっぱりちゃんと歌い手が作詞に関わってるっていうのが素敵だなと思って。というのは、『このキーならこの言葉が入る』とか、『ここで裏声に行くから、母音・子音はこうしたい』とか。歌う上で表現する上で、技術的な感覚的な部分に、歌詞の載せ方ってすごい重要になってくると思うんですよね。だから、そういう作業にちゃんとASCAさんが入ってるというのは、曲を作る上ですごく大切なことだなと思いました」とその理由を説明。
さらに、重永亮介についても、「ASCAさんの現場でどうなのかは存じ上げないんですけど、キーボーディストとしてライブサポートもされてる方で。ASCAさんの他にも、いろんなアーティストさんに曲を提供されている」と紹介。続けて、「鍵盤はもちろんですけど、それ以外の楽器の全体としての“ボイシング”って言うんですけど。曲のトップノートという、一番上で聴こえてくる音の並べ方、加工の仕方や上がり方がすごく綺麗だなと思いました」と編曲についての感想を少し専門的に語ると、「あのサビに圧倒的なパンチを持ってくるための階段の作り方も、すごく上手だなと思いました。同じく女性ボーカルに曲を書く人間として、とても勉強になりました!」と述べ、「そんな力強い歌唱力を持った、ASCAさんの『RESISTER』。ぜひ聞いてみてください」と話を締めた。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
10月2日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
リリース情報
2022.07.04 ON SALE
緑黄色社会
DIGITAL SINGLE「ブレス」
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
ASCA OFFICIAL SITE
https://www.asca-official.com/