■大泉洋アドリブ炸裂! 妻役・柴咲コウとも息ピッタリでプロデューサーも太鼓判
12月2日に公開される、映画『月の満ち欠け』の現場レポート&メイキング写真が解禁された。
2021年の11月から12月にわたり撮影された本作。とある一軒家スタジオで行われていた撮影は、18歳になった小山内瑠璃(菊池日菜子)の誕生日を、大泉洋演じる主人公・小山内堅と妻・梢(柴咲コウ)、そして瑠璃の親友・緑坂ゆい(伊藤沙莉)の3人で祝うシーンだ。
ゆいがホームビデオカメラで撮影し、小山内が梢とのなれそめを語る場面では「本当にカメラ回ってる?」など大泉の細かいアドリブが炸裂! 柴咲ら3人もつい笑顔になり、終始賑やかな雰囲気で撮影は進んでいった。
愛妻家の小山内は家族との時間を大事にしており、見ているこちらが照れてしまうほどラブラブな夫婦。絵に描いたような幸せな家族の、愛に満ち溢れた日常の1コマだがこの直後、梢と瑠璃を交通事故で失い、一気に不幸のどん底に叩き落とされる小山内だけに「僕がこんな笑顔でいられるのも今日までですよ」と苦笑いする大泉。
「この後どうなるかを知っているだけに、赤ちゃんの瑠璃を抱いているシーンからすでに切なかったです」と心境を語った。小山内のことを結婚から20年近く経っても愛し続けている梢を演じた柴咲は「梢は柔和で愛情深い人。しかし物腰の柔らかさの中にも、ブレない信念や強さが潜んでいる人という印象を感じたので、そういった部分を大切に演じました」と役作りで意識した点を明かす。
夫婦役を演じた大泉と柴咲は映画『青天の霹靂』で共演経験があり、息ピッタリ。本作のプロデューサーであり、映画『騙し絵の牙』で大泉とタッグを組んだ仲である新垣弘隆は、今回のキャスティングについて「おふたりの相性の良さは分かっていましたし、並んだ姿を想像すると理想的な小山内夫妻そのものだと思いました。普段はお茶目で柔和な雰囲気でいながら、内面に秘めた思いや意志の強さがある梢は柴咲さんにマッチすると感じました。おふたりの夫婦としての説得力は予想以上でした」と太鼓判を押す。
しかし、そんな幸せなシーンの撮影から一変。別の日のとある現場には、妻と娘を失った失意を表現するために、短期間で自主的な減量を敢行した大泉がいた。頬がげっそりし、そこに肌のシミや白髪などを付け足し55歳の小山内の姿を作りあげていく。
「普段は老けてみられるのは嬉しくありませんが、今回ばかりはスタッフに“大泉さん、老けましたねぇ”と言われるのがうれしいです(笑)」と大泉自身もその仕上がりに満足したよう。新垣プロデューサーは「大泉さんは皆さんがよくご存知の明るいポジティブな一面をお持ちですが、今回の小山内は幸せのピークから一気に突き落とされるキャラクター。光と影、その深みや落差を魅力的に演じ分けられるのは大泉さんしかいないと思いました。ベストオブベストなキャスティングでした」と自信を覗かせた。
大泉洋のストイックな役づくりや年代ごとの演じ分けの振り幅にますます期待が膨らむ本作。壮大なラブストーリーの結末は劇場で見届けよう。
映画情報
『月の満ち欠け』
12月2日(金)公開
原作:佐藤正午「月の満ち欠け」(岩波書店刊)
主演:大泉 洋
出演:有村架純 目黒蓮(Snow Man) 伊藤沙莉 / 田中圭 柴咲コウ
菊池日菜子 小山紗愛 阿部久令亜 尾杉麻友・寛一郎 波岡一喜 安藤玉恵 丘みつ子
監督:廣木隆一
脚本:橋本裕志
音楽:FUKUSHIGE MARI
劇中曲:John Lennon「Woman」(ユニバーサル ミュージック)
配給:松竹株式会社
【STORY】
”もう一度逢いたい”と願う純粋な想いが、27年の時を超えて奇跡を起こす––
仕事も家庭も順調だった小山内堅(大泉洋)の日常は、愛する妻・梢(柴咲コウ)と娘・瑠璃のふたりを不慮の事故で同時に失ったことで一変。
深い悲しみに沈む小山内のもとに、三角哲彦と名乗る男(目黒蓮)が訪ねてくる。事故に遭った日、小山内の娘が面識のないはずの自分に会いに来ようとしていたこと、そして彼女は、かつて自分が狂おしいほどに愛した“瑠璃”という女性(有村架純)の生まれ変わりだったのではないか、と告げる。
【愛し合っていた一組の夫婦】と、【許されざる恋に落ちた恋人たち】。
全く関係がないように思われたふたつの物語が、数十年の時を経てつながっていく。
それは「生まれ変わっても、あなたに逢いたい」という強い想いが起こした、あまりにも切なすぎる愛の奇跡だった——。
(C)2022「月の満ち欠け」製作委員会
映画『月の満ち欠け』作品サイト
movies.shochiku.co.jp/tsuki-michikake/