■「実は、僕は高校のとき教師になりたいという夢を持っていました。少し遠回りになったけど夢が叶いました」(関口メンディー)
10月15日からABEMAで放送がスタートするオリジナル連続ドラマ『覆面D』(全8話)の配信決定プレミアイベントが9月12日に行われ、本作でドラマ初主演となる関口メンディー(EXILE / GENARATIONS from EXILE TRIBE)の他、キャストの水沢林太郎、秋田汐梨、曽田陵介、紺野彩夏、武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、酒井若菜が登壇。ドラマに関するクロストークや、テーマに沿ったフリップトークなどを行った。
メンディーが演じるのは、理想の教師像に悩みながらも、現在は教育困難校で教鞭を執りながら、覆面プロレスラーとしての顔ももつ元熱血教師・演じる大地大輔。
ドラマ撮影について聞かれると「初めての主演だったので、撮影の現場の雰囲気などは率先してつくらなくてはと思い、そこを意識しました」と、座長として積極的にコミュニケーションをとっていたことを明かし、そこから話題は覆面レスラー・覆面Dの話へ。
「プロレスの練習も、(武知)海青と3ヵ月くらい前から、週に3回ほどやっていました。ツアーやイベントも並行していたので体力的にも大変だったんですけど、海青もいたので心強かったです。プロレス団体のDDTにも協力してもらって入り込めましたね。感覚的にはダンスの振り付けに似てるところがあるのですが、プロレスになると技を仕掛けるだけじゃなくて受け身の練習もあるので、それが大変でした」と撮影の苦労秘話を語った。
水沢林太郎、秋田汐梨、曽田陵介、紺野彩夏は、メンディー演じる教師・大地大輔が受け持つクラスの生徒役として出演。「演じるうえで心掛けたこと」を聞かれると、年の離れた弟の世話と寝たきりの祖父の介護をするヤングケアラーの武藤啓役の水沢は「ヤングケアラーのドキュメンタリーなどをみて、それをベースに役をつくりつつ、生徒役のみんなと芝居をしながら、監督と含めて(役を)固めていきました。はたしてそれがあっているのかは、完成を観てからじゃないとわからないことも僕自身ありますが、自信のある場面も多々あるので、そこは見てる皆さんにもどういう形でもいいので伝わってほしいなと思います」とコメント。
彼氏との間に予期せぬ妊娠をし相談先を失っている岡田カズ役を演じる秋田は「妊娠の経験もないし、想像があんまりできなくて…それが不安でしたが、インタビューなどを調べたり、監督と逐一相談して演じていきました」と告白。
毎日お金をめぐり両親の喧嘩が絶えず、金欲しさに闇バイトに加担してしまう鶴田源一役を演じる曽田は「“受け子”ってどうやるんだろう? って思って、SNSで調べていると、ドラマのなかだけじゃなくて本当に身近にある危険なんだなと知りました。このドラマを観て、フィクションじゃなく考えてほしいです」と呼びかけた
実家の家業を守るため寝る間も惜しんで働く小橋アキラ役の紺野は「やっていくうちに危ないことに巻き込まれていく感じもリアルなんだろうなというのをすごく感じましたし、それ自体も悪いことと思えていないという役だったので、客観的に見ると“悪いこと”と思うことでも、まだ未熟な年齢な役ということもあり、監督とあんまり悪いことをしてると思わないようにやろうとなりました」と答えた。
また、大地大輔のもうひとつの姿ともいえる覆面レスラー・覆面Dを演じるメンディーの印象について、プロレス団体BBTの人気トップレスラー・ハオウに扮する武知は「リアルに僕はメンディーさんを追いかけていた身だったのですが、ライバルとして自分が起用していただいて、実際にメンディーさんと戦うシーンもあるのですが、そういったなかでいずれ戦ったらこうなるんだろうなというリアルな感情が出てきて…。本当のライバル関係を映し出せていたと個人的には思っていました」と、同じ事務所に所属し、背中を見て追いかけていた先輩とのドラマ共演に感慨深げ。
プロレス団体・BBTの副社長で、覆面Dを団体の稼ぎ頭にしようと熱心に指導する前田信子役の酒井も「メンディーさん見てるだけで泣きそうになる部分があって。基本的にはお芝居を見て感動して、泣いて…という感じでした。この仕事をしていると、どんな場面でも感情が乱れることってあんまりないのですが、今回ばかりは制御できなくて、何度も何度も泣きました」と明かした。
最後に、ドラマを支えたメンバーへ、メンディーから手紙のサプライズがある発表されると、登壇メンバーは「聞いてない!」と一同驚きの表情を浮かべつつ、メンディーの発する言葉にじっと聞きいった。
メンディーは「僕は皆さんにずっと聞きたかったことがあります。それは、どうしてこの作品に出てくれたんでしょうか。なんで出ちゃったんですか? もちろん、ABEMAオリジナル、監督スタッフ含め、脚本は鈴木おさむさんという素晴らしい布陣です。でも主演はメンディーです。メンディーですよ? メンディーと言えば、テレビに出て“メンディー”と叫んでるようなやつです。そんな僕が主演の作品に出てくれた皆さんが本当にうれしいですし、『覆面D』という船に乗ってくれた勇者でありヒーローです。僕はその座長として絶対に期待に応えたいし、無駄にしたくないと思いました」と手紙を朗読。
そして、出演メンバー一人ひとりに感謝の言葉を述べ、「ここにいないメンバーやスタッフにも感謝してて、本当の教師になったような感覚になりました。実は、僕は高校のとき教師になりたいという夢を持っていました。少し遠回りになったけど夢が叶いました。ありがとうございます。また、次の夢ができました。作品を通して皆さんを勇者にすることです。そして、今作で触れられている貧困、ヤングケアラー、いじめや人間関係で大変な思いをしている人たちの背中を、ひとりでも多く押すことです。次の夢は一緒に叶えたいです」と締めた。
この予想外のサプライズに水沢や酒井は思わず涙ぐみ、「現場でこんなに愛される人と共演できて本当によかったなと。こんなに先生を尊敬して大好きになる作品はなかったので。メンディーさんとともにできてありがとうと思います」と返し、感動に包まれイベントは終了した。
なお、このイベントの様子は、ABEMAオフィシャルYouTubeチャンネルにて公開中。
(C)AbemaTV, Inc.
番組情報
ABEMA『覆面D』
初回放送日:10/15(土)22:00~
企画:脚本:鈴木おさむ
原案:EXILE HIRO 藤田晋
制作プロダクション:ROBOT
製作著作:AbemaTV
番組サイト
https://abema.tv/video/title/90-1705