■「メインテーマは『スターウォーズ』以来のSF映画の定番であるシンフォニックな音楽にしたかった」(坂本龍一)
Netflixシリーズ『エクセプション』が、10月13日より全世界独占配信されることが決定。併せて、本作の音楽に世界的音楽家の坂本龍一、日本語吹替版声優を小林親弘、櫻井孝宏、甲斐田裕子、星野貴紀、種崎敦美(※崎はたつさき)が務めることが発表された。
本作は、小説家・映画監督として活動する安達寛高(乙一)が原作・脚本を手掛け、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターデザイン等で知られる天野喜孝がキャラクターデザインを務める、“恐怖”のスペースホラーSFだ。
そして、このたび、坂本の奏でる音楽が荘厳なテーマを温かく且つ抒情的に彩る本作の予告編も解禁。
物語の舞台は、はるか先の未来。人類は地球を追われ、他の銀河系への移住を余儀なくされていた。宇宙に新たな居住地を求め、惑星の探索をするために派遣された先遣隊のメンバーたち。実は彼らは、“生体3Dプリンター”によって“プリントアウト”された“人間”。オリジナルは安全な場所で冷凍睡眠しているのだ。映像では、そんな“コピー”された彼らがミッションに挑もうとする姿が描かれるが、閉ざされた宇宙船という空間の中で、“ある恐怖”が彼らへ容赦なく襲い掛かっていく。突如、システムの不具合が発生し、クルーのひとりであるルイス(CV:小林親弘)が“異形の怪物”の姿でミスプリントされてしまう。凶暴なルイスに襲われるニーナ(CV:甲斐田裕子)、マック(CV:櫻井孝宏)、パティ(CV:種崎敦美)、オスカー(CV:星野貴紀)の4人と、再び“プリントアウト”されたルイス……。一切逃げ場のない絶体絶命のシチュエーションの中で、恐怖を感じながらミッション終了へのカウントダウンが始まる――。
「あれは“人間”ではない」「“助けて”なんて言葉、人間しか使いませんよ」「ただの肉の塊だ」「言葉を使ったら“人間”かしら?」「どんな命も大切だ。例外なく――」
映像では、船内を所狭しに駆け巡る恐ろしい姿のルイス(CV:小林親弘)が、クルーへ襲い掛かる迫力満点の恐怖が描かれる一方で、「ミス…プリント…」と悲しげな表情を浮かべる一幕も。「あれは人間ではない」「害虫や害獣が発生したら殺処分できるきまりだ」と冷酷に語る声もあれば、「害獣だなんてそんな……」「“助けて”なんて言葉、人間しか使いませんよ」と、クルーたちの間に迷いも垣間見える。異形のルイスは、“人間”なのか―? “自分とは何か”、“人間とは何か”、そして“命とは何か”……そんな壮大かつ深淵なるテーマも込められている。
“神秘”と“恐怖”が入り混じる予告編、そしてキービジュアルは、クリエイターたちの独創性が随所で垣間見え、幻想的な中に恐ろしさを携えた唯一無二の世界観となっている。
監督は『Transformers:Titans Return』のサトウユーゾー。アニメーション制作は、タツノコプロ(BAKKEN RECORD)とCGプロダクションの5が担当する。
■坂本龍一 コメント
――Netflix シリーズ『エクセプション』への参加理由
元々SFが好きなのと、脚本を読んでこの映像を観てみたいと感じたので参加しようと思いました。――作品についての想い
現代においてクローンなどの遺伝子操作技術が進んでいるが、そこで問われるのは「生」とは何か、「ヒューマニティ」とは何かということだと思います。それを真正面から扱っている作品です。――「exception」メインテーマへ込めた想い、OSTに関して
メインテーマは『スターウォーズ』以来のSF映画の定番であるシンフォニックな音楽にしたかった。OST全体としては、暗いアンビエントなものにしつつ、シーンごとではなく、全体を通して一つの楽曲になるように努めたつもりです。とはいっても戦闘シーンなどはある程度激しい音も入れましたが。本人としてはとても気に入ったOSTになりました。
番組情報
Netflixシリーズ『エクセプション』
10月13日(木)よりNetflixにて全世界独占配信
リリース情報
2022.09.14 ON SALE
Ryuichi Sakamoto
DIGITAL SINGLE「Opening for “Exception”」
2022.09.14 ON SALE
Ryuichi Sakamoto
DIGITAL SINGLE「oxygen [from “Exception” Soundtrack]」
2022.10.12 ON SALE
Ryuichi Sakamoto
ALBUM『Exception (Soundtrack from the Netflix Anime Series)』
『エクセプション』作品サイト
https://www.netflix.com/exception