■「感情の波や表現の仕方が今の時代とは違いますが、素直な感情の交じり合いを(中略)時代を超えてお届けしたいと思います」(乃木坂46・久保史緒里)
PARCO劇場にて、久保史緒里(乃木坂46)が主演を務める、パルコ・プロデュース2022『桜文』の公開ゲネプロ及び取材会が開催された。
本作は、2022年9月5日東京・PARCO劇場を皮切りに、10月には大阪・愛知・長野にて上演される。ぜひチェックしよう。
■寺十吾 コメント
久保さん・ゆうたろうさんは稽古に取り組む中で、自分がやるべきことにまっすぐに向き合っていて、眩しいくらいに雑念がなく、未熟であるということは希望や可能性に満ち溢れていて、マイナスなことではないんだと2人を見ていて感じました。初めてパルコ劇場さんでお世話になります、どうぞお手柔らかに。■久保史緒里(乃木坂46)コメント
初めての花魁という役柄への挑戦で触れたことのない世界で、何も知らないところからのスタートだったので、緊張や不安はありましたが、出演者の皆様やスタッフの方々に支えられて明日、初日を迎えることができます。感情の波や表現の仕方が今の時代とは違いますが、素直な感情の交じり合いを、桜雅(おうが)として時代を超えてお届けしたいと思います。健康第一で、舞台に立てるということを嚙みしめながら駆け抜けたいと思います。■ゆうたろう コメント
こんなに大きな劇場で、豪華なキャスト・スタッフの方達と一緒に1つの作品を作れることは嬉しいことですし、とても感慨深いです。毎日和服を着ながらお稽古をしていて、最初は立ったり座ったりすることも大変でしたが、榎木さんや石倉さんに着付けの練習をしていただいたり、江戸時代のイントネーションを教えていただいたりして、皆様に支えられながら、やっと明日初日を迎えることができます。全力で霧野として生きて、舞台に立ちたいと思います。■石倉三郎 コメント
久保さんとゆうたろうさんの若さのパワーがとても凄くて、2人に引っ張られながら、ここまできました。ベテランというのはおこがましいですが、少し長いこと俳優をしている私が、第一線で活躍している子たちはすごいもんだと勉強になりました。大したもんです。コロナに気を付けながら、完走したいと思います。宜しくお願いします。■榎木孝明 コメント
最初台本を読んだとき、プレッシャーとさえ感じるくらいに、とても素晴らしくて感動しました。脚本・演出・舞台セット・音楽、全てが素晴らしいことずくめで、素敵な作品です。物語を引っ張ってくれるような2人のパワーに支えられながら、頑張りたいと思います。皆様も必ず感動できる作品ですので、どうぞ期待して観にきてください。
公演情報
パルコ・プロデュース 2022 『桜文』
作:秋之桜子
演出:寺十吾
出演:久保史緒里(乃木坂 46)、ゆうたろう、松本妃代、石田圭祐、阿知波悟美、加納幸和、木村靖司、有川マコト、塾一久、中山朋文、永澤洋、福永マリカ、こぴ、白浜そら、石倉三郎、榎木孝明
【あらすじ】
時は明治四十年代、激動の時代の吉原遊郭。
当代随一と謳われる花魁 · 桜雅は、その妖艶な佇まいとともに、決して笑顔を見せないことでもその名を轟かせていた。
何とか桜雅の笑顔を引き出そうと、当代きっての大店、紙問屋の旦那 · 西条宋次郎は、その財力で豪華絢爛、贅を極めた花魁道中を出させることにする。
一方、この貴重な花魁道中の記事を書かせようと新聞社は、吉原のような世界とは全く縁のない堅物で生真面目な若き小説家 · 霧野に白羽の矢を立て、見物に参加させていた。
吉原中が多幸感に包まれるような憧れの花魁道中にあってもまだ、微笑みすら浮かべない桜雅。その様子を窺っていた霧野は、思わず桜雅の前に立ち、純真な心で声を掛ける。何故、笑わないんですか? あなたは笑わなきゃダメだ──。
途端に桜雅は、ゆっくりと倒れていく。混迷する花魁道中、騒然となる大勢の見物客……。それは、決して思い出さないように心の奥深くに閉じ込めていた想いが、呼び覚まされてしまった瞬間だった。
時はさかのぼり、明治三十年代、桜雅がかつて、雅沙子として過ごしていた少女の頃。植木職人見習いの少年・仙太と出会い、時間も経たないうちに心から想いを通わせ合っていた。二人の淡く儚い初恋の想い。霧野は、その仙太と同じ目を持っていたのだった。
明治中期、明治後期、そして昭和初期と時代は巡るも、抗えない宿命……。この奇妙な出会いは、彼らにどのような運命を与えるのか。霧野は無事に新作を書くことができるのか。
桜雅が微笑みかけるのは霧野か、西条か──。
『桜文』公式サイト
https://stage.parco.jp/program/sakurafumi