■“恋愛至上主義”が常識化した社会を生きるひとりの女性が「自分は何者なのか? 幸せの形とは何なのか?」を見つめていく物語
2020年に公開され、ゲイのカップルが今の日本社会でどう生きていくかを真摯に描いた作品として国内外で高い評価を得た映画『his』の企画・脚本アサダアツシをはじめとする同制作チームが、監督に自身の劇団「玉田企画」の作・演出を担う俊英として注目の玉田真也、主演に2021年公開の『ドライブ・マイ・カー』(濱口竜介監督)でヒロインを務め、第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した三浦透子を迎えた映画『そばかす』が、12月16日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開となる。
そしてこのたび、本作の追加キャストとして、前田敦子、坂井真紀、三宅弘城、伊藤万理華、伊島空、前原滉、北村匠海、田島令子らの出演が解禁された。
「愛こそすべて」「愛し愛され生きるのが人生の醍醐味」……そんな“恋愛至上主義”が当たり前でそれを疑わない社会。でも本当に「愛する人と出会い、結婚して、家族を作ること」だけが幸せと言えるのだろうか。
この物語は、“恋愛至上主義”が常識化した社会を生きるひとりの女性が、恋人を作ることや結婚を勧めてくる周囲と向き合い、自分と向き合い、さらには将来にも向き合いながら、「自分は何者なのか? 幸せの形とは何なのか?」を見つめていく、千差万別の幸せのカタチと希望に溢れた、多様性が叫ばれる今にふさわしい、あらたな“ノット・ヒロイン・ムービーズ”の最新作。
今回解禁されたのは、主人公・蘇畑佳純(そばた かすみ/三浦透子)を囲む全8名の追加キャストとそれぞれの場面写真。佳純の中学時代の同級生・世永真帆を演じるのは、2022年も『コンビニエンス・ストーリー』『もっと超越した所へ。』など出演作が多数ある前田敦子。佳純の同僚・天藤光は、DISH//のリーダーで、『君の膵臓をたべたい』(2017年)で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、『東京リベンジャーズ2』、『幽☆遊☆白書』など数々の公開予定作品でも主演を務める北村匠海が演じる。
佳純の家族も個性が溢れる顔ぶれとなった。佳純に早く結婚してほしいと思っている世話焼きな母・蘇畑菜摘を演じるのは、ドラマ・映画・舞台と長きにわたり活躍を見せる坂井真紀。寡黙な父・蘇畑純一を演じるのは、ナイロン 100°Cの主要メンバーとして活躍する他、舞台のみならず、映画、ドラマにも幅広く出演する三宅弘城。佳純の妹で、産婦人科医と結婚し現在妊娠中の・篠原睦美を演じるのは、2021年に話題となった映画『サマーフィルムにのって』で主演を務めた伊藤万理華。佳純の祖母で、佳純、純一、菜摘と共に暮らす・蘇畑宮子を演じるのは、コメディからシリアスな役柄まで、舞台、映画、ドラマ、声の出演など、幅広く活躍している田島令子。その他にも佳純の小学校時代の同級生・八代剛志役に前原滉、母に無理やり連れられたお見合いで出会う男・木暮翔役を伊島空が演じる。
制作は、『勝手にふるえてろ』(2017年/大九明子監督)、『寝ても覚めても』(2018年/濱口竜介監督)、『愛がなんだ』(2020年/今泉力哉監督)、『本気のしるし』(2020年/深田晃司監督)を手掛けてきたメ〜テレと、制作会社ダブ。
本作は新進女優と次世代監督がタッグを組み、「不器用に、でも一生懸命“今”を生きるヒロインたち」をそれぞれの視点で映画化するプロジェクト、“(not) HEROINE movies”=ノット・ヒロイン・ムービーズの、『よだかの片想い』(9月16日公開)に次ぐ第2弾公開作品として制作された。
■あらすじ
物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きてきた蘇畑佳純(そばた かすみ)は30歳になった。大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁に「恋人いないの?」「作る努力をしなさい!」とプレッシャーをかけられる毎日。ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友達付き合いを望む男性と出会う……。
映画情報
『そばかす』
12月16日(金)新宿武蔵野館 他全国公開
出演:三浦透子
前田敦子 伊藤万理華 伊島空 前原滉 前原瑞樹 浅野千鶴
北村匠海(友情出演) 田島令子 坂井真紀 三宅弘城
監督:玉田真也
企画・原作・脚本:アサダアツシ
製作幹事:メ~テレ
配給:ラビットハウス
(C)2022「そばかす」製作委員会 (not) HEROINE movies メ~テレ60周年
映画『そばかす』作品サイト
https://notheroinemovies.com/