郷ひろみ、レコードデビュー50周年記念式典をソニーグループ本社ビルで開催

■「ソニーのチャレンジ精神がなければ、郷ひろみが今も存在することはなかったでしょう」（郷ひろみ）

8月1日にレコードデビュー50周年を迎えた郷ひろみが、『レコードデビュー50 周年記念式典』を、ソニーグループ株式会社の本社ビルにて8月29日に開催した。

郷ひろみは、ソニーミュージックの社名がCBS・ソニーレコードだった時代から50年間、一貫して同じレコード会社に所属してきた類まれなアーティスト。

イベントは、午後5時50分からファン50名を招待して開催され、その一部がTikTokライブで生配信された。

【イベントレポート】
昭和、平成、そして令和の三世代を通じてトップスターの座に立ち、現在もその輝きをさらに増し続ける郷ひろみ。その歌手デビュー50周年を記念するイベントが、8月29日に品川のソニーグループ本社ビルで開催された。

コンサートツアーや夏フェス出演の合間を縫う形で開催された今回の記念イベント。まずは、50周年を祝う式典が執り行われ、1972年のレコードデビューから現在まで所属している、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント代表取締役社長 CEO村松俊亮より、これまでの業績が刻まれたメモリアルプレートが贈呈された。

これを受けた郷は「僕の代表曲でもある『男の子女の子』ですが、モニター調査で候補曲を絞る時点では、実は支持率が20パーセントしかなかったんです。本来なら別の候補曲が選ばれるはずだったのに、あえて「20パーセントの可能性に賭ける」と言ってくれたのが、当時のプロデューサーだった酒井政利さんでした。酒井さんに象徴される、ソニーのチャレンジ精神がなければ、郷ひろみが今も存在することはなかったでしょう」と、デビュー曲に関する“秘話”を披露した。

さらに抽選で招待された50名のファンを前に「50年間支えてくれて、本当にありがとう。これからも」僕は、皆さんのためだけに、歌い続けたいと思います」と、声を詰まらせながら感謝の気持ちを伝えた。

続いて開催されたスペシャルライブは、ファン投票などでもつねに上位にランキングされるという珠玉のバラード曲「言えないよ」からスタート。続けて、最新曲「ジャンケンポンGO!!」や「2億4000万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-」を、バックダンサーを従え披露。

そして、「1972年のデビュー当時は、もちろん50年後のことなんて想像もしていませんでした。こうして歌手デビューから50年が経った今、あらためて自分が存在している意義を考えるし、この意義を大切に、これからも活動を続けていきたいと思います。最後に僕の原点であり、大切に歌い続けていきたい、大好きなこの曲をお届けします」という言葉とともに、万感の思いを込めつつデビュー曲「男の子女の子」を熱唱した。なお、このスペシャルライブはTikTokで生配信も行われた。

イベントの最後には、郷本人の口から12月26日の日本武道館公演開催に加え、12月21日にオールタイム・ベストアルバムがリリースされることも発表。記念イベントを終えても、50周年イヤーの盛り上がりはまだまだ続くことになりそうだ。