■「自分の音楽がこれからも少しでもみんなの支えになるように、これからも頑張ります。みんなも頑張ってね。俺がついてるからね」(YOSHIKI)
YOSHIKIが、自身最多となる11日間20公演のディナーショー『YOSHIKI+(PLUS) Presents「EVENING / BREAKFAST with YOSHIKI 2022 in TOKYO」』をグランドハイアット東京で有観客開催し、8月28日に最終日を迎えた。
3年ぶりの開催となった本公演は、YOSHIKIのエンターテインメントへの情熱とこだわりが詰まったディナーショーの枠組みを逸脱したプレミアムショー。“チケットが売れない時代”と言われる中、 全20公演分のチケットは即完売。たったひとりで驚異の売り上げを叩き出し、関係者からも驚きの声が上がるなど、開催前から大きな期待が寄せられていた。
開催に際し、徹底した感染防止対策はもちろんのこと、当日急遽来場できなくなった客がショー映像をリアルタイムで視聴できるよう全公演生配信が実施され、お土産も後日送付する対応がとられた。また、例年恒例のショーの名物でもあるYOSHIKI本人による客席の練り歩きや、ファンが直接プレゼントを渡せるカーテンコールは実施を取りやめ、来場者の安全を最優先に公演は行われた。
約3時間にわたるショーでは、「Tears」「Without You」「ART OF LIFE」「ENDLESS RAIN」などX JAPANの楽曲はもちろん、「進撃の巨人 Season 3」のOPテーマ「Red Swan」のボーカル入りバージョンや、日本ゴールドディスク大賞を受賞したSixTONESへの提供曲「Imitation Rain」をクラシカルバージョンなど初披露となる楽曲含め、数々の豪華な名曲たちをピアノで演奏。美しいメロディーと繊細な音色で観客たちに大きな感動を届けた。ドラムソロのパートでは、レーザーやLEDライトを使ったドーム規模のライブさながらの演出も。大迫力のステージで観客たちの度肝を抜いた。 また、演奏される楽曲は公演によって変わり、20公演を通して少しずつアレンジを行いながら回を重ねるごとに進化した形で披露していたことも明かされた。
2021年死去した牧阿佐美への追悼の意を込めて演奏された「Forever Love」では、 牧阿佐美バレエ団とのコラボレーションも。そのほか最新作を含むYOSHIKIMONOのファッションショー、yoshikittyとの共演、毎年恒例のチャリティーオークションでは私物シャツやストールなどが落札された。なお、オークションの売り上げは、YOSHIKIが運営する米国非営利公益法人501(c)(3)「YOSHIKI FOUNDATION AMERICA」を通じて全額寄付される。
5月に母親を亡くしたYOSHIKIは、冒頭のMCで「ずっと涙が止まらないときもあったんですが、 泣きながらでもいいからコンサートをやろうと決めました。母が亡くなったときはどうしたらいいかわからなかったけど、みんなのおかげで少しずつでもいいから前へ進もうと思えました」と集まったファンへ思いを伝えた。
ショーのラストは、共にステージを作り上げたボーカリストやストリングス、ハープ奏者、ショーに携わった多くのスタッフ、そしてこの公演チケットを手にして来場したファンに向け、感謝の気持ちを込めて「ENDLESS RAIN」を演奏。最後にYOSHIKIは「みんなの心の声、 聞こえたよ。ずっと聞こえてた。全公演、本当に全力でやりました。公演が終わるたびにアイスで手首を冷やしながら『痛い、痛い』と言っていたけど、明日もみんなが来て俺の背中を押してくれるから、100倍にして返してやるからなって思ってた。自分の音楽がこれからも少しでもみんなの支えになるように、これからも頑張ります。みんなも頑張ってね。俺がついてるからね」と伝えると、何度も深々とお辞儀をしてステージを後にした。
なお、公演最終日となったこの日は昼公演と夜公演の間に日本テレビ『24時間テレビ』に出演。
そのオンエア映像はディナーショー会場の巨大スクリーンで映し出され、夜公演の来場者は食事をしながらリアルタイムで放送を視聴した。番組では、ウクライナから日本へやってきたバレエダンサー ネリア・イワノワとともに、両国国技館から平和を願って「ENDLESS RAIN」でバレエとのコラボレーションを披露し、視聴者を魅了した。
3年ぶりのディナーショーを終えたYOSHIKIは、息つく間もなく4年ぶりに開催するオーケストラとのクラシカル公演『YOSHIKI CLASSICAL With Orchestra 2022 in JAPAN』を9月17・18・19日の3日間にわたり開催する。
YOSHIKI OFFICIAL SITE
https://jp.yoshiki.net/