■「まだまだ旅に行きにくい時が続くなか、本作を手に取っていただくことで、幾分かでも気が晴れますように」(加藤シゲアキ)
NEWSの加藤シゲアキが、2020年に上梓した初のエッセイ集『できることならスティードで』を作家生活10周年である2022年11月7日に、朝日文庫から文庫化されることが決定した。
アイドルグループ・NEWSのメンバーとして活躍しながら、2012年の作家デビュー。意欲的に創作活動に取り組み続け、2020年には直木賞ノミネート、21年には吉川英治文学新人賞受賞など一作ごとに評価を高めている加藤シゲアキ。
そんな彼が、2020年3月に“旅”をテーマにしたエッセイ集『できることならスティードで』を上梓。本書は、2016年、自身初の文芸誌掲載となった『小説トリッパー』に掲載された単発エッセイや、同誌に約3年間連載したものなど旅のエッセイ計15編と、Intermission(小休止)となる“旅する”掌編小説3編が収められている。
パリやニューヨーク、スリランカ旅行の話から、学校に行く意味を考える「小学校」、故ジャニー喜多川について綴った「浄土」など、本書の旅は何気ない日常生活から深い思索の底まで多彩な内容となっている。
連載時から反響の大きかった、祖父について記したTrip4「岡山」と、出身地について綴ったTrip10「渋谷」は、日本文藝家協会が選ぶ『ベストエッセイ2018』『同2020』にも収録され話題を呼んだ。
文庫版は、文庫化に際しての加藤の思いを書き下ろして収録、カバーも単行本から一新される。
■加藤シゲアキ コメント
この度、私の初エッセイ『できることならスティードで』が文庫化されることになりました。
本作単行本の刊行後、「小説より面白いと思います!」と、喜んでいいような悪いような、複雑になる反響を多くいただきました。しかしそれから二年が経ち、この度文庫化にあたって読み直すと、自分でも「そうかも……」と自画自賛してしまうくらいには、私個人としてもお気に入りの作品です。
まだまだ旅に行きにくい時が続くなか、本作を手に取っていただくことで、幾分かでも気が晴れますように。
書籍情報
朝日文庫『できることならスティードで』
著者名:加藤シゲアキ
発売日:11/07(月)
予価:693円(税込)
『できることならスティードで』OFFICIAL Twitter
https://twitter.com/STEED_book
『できることならスティードで』特設公式サイト
https://publications.asahi.com/steed/
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