■「『犬も食わねどチャーリーは笑う』もいいけれど、『サバカン SABAKAN』にはまた違った良さがあります」(草なぎ剛)
映画『サバカンSABAKAN』の公開初日舞台挨拶が8月17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズ スクリーン7で行われ、キャストの番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、草なぎ剛(なぎは、弓へんに前+刀が正式表記)、番家天嵩、そして金沢知樹監督が登壇した。
主人公・久田孝明役の番家一路は映画初出演にして初主演。「今日は『サバカン SABAKAN』を観に来てくれてありがとうございます!」と客席に向けて元気いっぱいに挨拶し、「監督がすごくいい人で僕を選んでくれてうれしかったです!」と満面の笑み。
それに金沢監督は「マジで? ありがとう!」と声を弾ませるも、一路から続けて「監督はカッコいいし、頭もいいし」と言われると「あれ? 絶対嘘やん! 思ってねえなあ!」と楽しそうに突っ込みつつ、「(一路は)人懐っこさといい意味でのバカっぽさがあって一緒にいても緊張しなかった」とその人柄を明かした。
孝明の弟・圭太役の天嵩は、実兄・一路との兄弟役共演に「一路がいたから緊張がほぐれた」と言いつつも、「でも一路がお兄ちゃん役でなくても大丈夫だったかなあ?」とニヤリとして、兄・一路から「最後のそのひと言はいらないよ?」と優しくたしなめられていた。
孝明の親友・竹本健次役の原田は長崎ロケを振り返り、「緑豊かでとてもきれいな町でした」と美しい景色を見どころに挙げた。
孝明の母・良子役の尾野は、夫役の竹原との初共演に「手とか口とかが飛び交う夫婦なので、竹原さんがどんなお芝居をされるのかわからず手を抜かないようにと構えていきました。でもそれが必要ないくらいパン! トン!といけました」と手応えを口にすると、その竹原は「僕の記憶が正しければ、真千子さんとは挨拶や雑談を交わすよりも先に何発もぶん殴られたりして、先にお芝居のほうで濃いコミュニケーションがありました。それが最初だったので待ち時間も家族一同自然にいられることができた」と笑わせた。
一方、大人時代の久田孝明を演じた草なぎは、他キャストよりも撮影に入るのが遅かったようで「僕が行ったときにはみんな仲良くなっていて…だからなんかつまらなかったです! 僕のことなんてみんな気にしてないし。真千子ちゃんなんて僕が行ったらいなくて、竹原さんもいなかった」とすねつつも、金沢監督から周囲を緊張させない人柄を絶賛されると、「あら? 褒められちゃった~! 真千子ちゃ~ん!」とすぐに上機嫌。
完成作には「すごくストレートでいい映画。もちろん『犬も食わねどチャーリーは笑う』もいいけれど、『サバカン SABAKAN』にはまた違った良さがあります」と同志・香取慎吾の主演作もちゃっかりPRしながら本作に太鼓判を押していた。
これが長編映画監督デビューの金沢監督。公開前から著名人の絶賛コメントが寄せられていたが、「作り手の方々から、泣いたとか笑ったとかこんなに言われるとは思わず…。丁寧に作っただけなので驚きました」と高評価に恐縮していた。
また本作の内容にちなんで将来の夢を聞かれた一路は「昔は宇宙飛行士になりたいと思っていたけれど、通知表を見て諦めた。今なりたいのはお金持ち!」とシビア返答。すると原田も「僕は映画監督になりたいです! でも、最近気になっているのは投資家かバーテンダー」と大人顔負けの返答で、金沢監督に「すげえな…。みんな何を見てきたんだよ?」と驚かれていた。
一方、尾野は「夢は女優。だんだんと干されていくのではないかと考えると、女優という夢をずっと持っていてもいいのではないかと思った」と心境告白。すると草なぎは「もう天職じゃん! 真千子ちゃん、向上心あるね!」と感動し、「僕は真千子ちゃんとまた共演したい。そして新しい地図で映画を撮りたい!」と期待していた。
さらに草なぎは「この夏にやってみたい冒険」を聞かれると「なにもない! というか、生きているだけで冒険! 毎日が夏休み!」と名言を発し、拍手喝采となった。
最後に主演の一路は「もう一度もう二度もう三度と何回もぜひ『サバカン SABAKAN』を観に劇場に足を踏み入れてください! よろしくお願いします!」と座長としてしっかり大ヒット祈願をして、イベントを締めくくった。
映画情報
『サバカン SABAKAN』
8月19日(金)全国ロードショー
出演:番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル
村川絵梨 福地桃子 ゴリけん 八村倫太郎(WATWING) 茅島みずき 篠原 篤 泉澤祐希
貫地谷しほり 草なぎ剛 岩松了
監督:金沢知樹
脚本:金沢知樹 萩森淳
配給:キノフィルムズ
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映画『サバカン SABAKAN』公式サイト
https://sabakan-movie.com/