■音楽プロデューサー松尾潔が、父親役として演技初挑戦!
大滝詠一の「夢で逢えたら」の18分36秒に及ぶスペシャルロングバージョンのMVが、8月19日0時から公開される。
「夢で逢えたら」は、松本優作監督の最新作『ぜんぶ、ボクのせい』のエンディングテーマに使用されており、松本監督が手掛けたこの映像は8月18日に東京新宿武蔵野館にて一夜限りで特別上映されたもの。
すでに公開されている「夢で逢えたら」のMVでは、閉園した遊園地に忍び込んだサツキ(川島鈴遥)が母との思い出の曲「夢で逢えたら」のカセットテープを再生するシーンから始まるが、今回公開されるスペシャルロングバージョンでは、サツキとハル(白鳥晴都)が遊園地に訪れる前のストーリーとなっており、サツキとハル、父の3人の家族の物語が描かれている。父親役は大瀧詠一と親交のあった音楽プロデューサーの松尾潔が演じた。
今回が演技初挑戦となる松尾は、EXILE、平井堅、ケミストリー、JUJUなどのプロデュースで知られる音楽プロデューサー。また、作詞家、作曲家として数多くのアーティストに楽曲提供をしており、これまでに提供した楽曲は3,000万枚を超える。
「夢で逢えたら」は大滝詠一がコンポーザーネーム“大瀧詠一”名義で作詞・作曲した楽曲で、100曲をゆうに超えるカバーバージョンが存在するスタンダードナンバー。
本作のエンディングテーマのために初めて5.1chミックスが施され、この5.1chミックスは映画館でのみ体験することができる。
【「夢で逢えたら」MV STORY】
引っ越しの片付けをしに実家へ帰ってきたサツキは父との食事中に、ハルが友人と喧嘩をして引きこもっていることを知る。
心配するサツキはハルの部屋へ行き、声をかけるも返答はなく、扉の前に晩御飯を置く。翌朝、サツキが部屋を片付けていると母が好きだった「夢で逢えたら」のカセットテープを見つける。
一向に起きてこないハルを起こすため、サツキはハルの部屋に入り、買い物に誘う。買い物の帰り道、サツキが幼少期に母とよく訪れていた近所の遊園地へ行く。遊園地はすでに廃園になっているがサツキは軽々と門を飛び越え、忍び込む。
ハルは姉の衝動的な行動に呆れつつ、周りを警戒し後をついて行く。サツキは当時大好きだったメリーゴーランドに乗って「最近、お母さんの声を思い出せないときがある。いつかお母さんのことを忘れてしまうのが怖い」と話をはじめた。
母と一緒に過ごした記憶がないハルは「お姉ちゃんは、いいよね。母さんと思い出があって」と寂しい表情を浮かべ、ベンチに腰をかける。サツキは「ハルがお腹の中にいた時にね、お母さんとよく一緒に聴いたの」と話し、ハルに「夢で逢えたら」のカセットテープを見せた。
母との思い出がないハルは「母さんに会いたい」と今まで溜め込んでいた思いを呟く。すると、サツキはハルとイヤホンを分け合い「夢で逢えたら」のカセットテープを再生する。曲が流れると止まっていた遊園地は動き出し、サツキとハルの母が「夢で逢えたら」を口ずさんでいる。
サツキとハルはその声を求めて遊園地を探し回る。辺りは次第に暗くなっていき、ふたりはメリーゴーランドの近くに誰かがいることに気づく。そこには亡くなったはずの母が立っていた。名前を呼ぶ母の声でふたりは駆け寄り、今までの時間を埋めるかのように抱きしめ合う。
その瞬間、カセットテープの曲が終わり、サツキとハルは目を開ける。夢だったのか現実だったのか、動いていたメリーゴーランドはーー。
母に会いたいという願いを「夢で逢えたら」によって叶えることができたふたりは微笑み合うのだった。
映画情報
『ぜんぶ、ボクのせい』
8月11日(木・祝)新宿武蔵野館他 全国順次公開
出演:白鳥晴都 川島鈴遥
松本まりか 若葉竜也 仲野太賀 片岡礼子 木竜麻生 駿河太郎 / オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
エンディング・テーマ:大滝詠一「夢で逢えたら」 (NIAGARA RECORDS)
配給:ビターズ・エンド
映画『ぜんぶ、ボクのせい』 作品サイト
bitters.co.jp/bokunosei
大滝詠一 OFFICIAL SITE
http://www.sonymusic.co.jp/artist/EiichiOhtaki/