■「景色が音として舞い込んでくるし、手に汗握るような切迫感、自分の足でもがいている覚悟みたいなものが表現されてる」(緑黄色社会・小林壱誓)
緑黄色社会の小林壱誓(Gu)が、レコメンドしたい音楽を紹介する『誰だってNeed music』。第20回となる8月14日放送で紹介した楽曲は、amazarashiの「空に歌えば」。
「この曲は2017年、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第2期 第2クールのOPテーマとしてリリースされた曲だったんですけど、僕たちも『Shout Baby』という曲で第4期 第2クールのEDテーマを担当させていただいて、その関係で2020年2月にリリースした、僕らのシングル『Shout Baby』のカップリングで『空に歌えば』をカバーさせていただきました」と、緑黄色社会がこの曲をカバーしていることを紹介し、「僕らのカバーはamazarashiさんの本家のアレンジを踏襲しながら、女性ボーカルが主旋律を歌うという大きな違いもあるので、それを踏まえて、リアレンジさせてもらってます」と解説。
「カバーをして分かったことがたっくさんある」と続け、「まず、『元が男性曲なのに、女性のキーに合わせても音域に無理がない』ということ。これって聴き心地に繋がってくる重要な要素だと思っていて、昨今のサブスクチャートを見てると、男性曲って音域がすごく広いんですよ! もちろん、男性女性のどちらもが歌える歌えないは、ヒットをするしないに大きく関係する話ではないんですけど、親しみの部分で受け取り手への印象が大きく違ってくると思っていて。そういった面でも『空に歌えば』という曲は、受け取り手に寄り添ってる曲だなと思います」とカバーして分かった、この曲の魅力と特徴を説明した。
さらに、「<空に歌えば>ってタイトルにもなってるフレーズは、ボーカルの秋田(ひろむ)さんではなく、キーボードの豊川(真奈美)さんが歌われていて。これも楽曲の色彩が豊かになる、大きな要素になってるんじゃないかと思いました」と分析すると、「余談ですけど、緑黄色社会のカバーver.では、男女が逆転していて。<空に歌えば>って部分を僕が歌ってるので、ぜひそこも楽しんでもらえたらと思います! 僕の声が楽曲を彩れているかはよく分からないですけどね(笑)」と冗談交じりに話す。
「さらに、アップテンポな楽曲の中、結構難しい言葉を使いながらも分かりやすい聴きどころがあるというのがポイントで」と語る歌詞については、「例えば、頭サビでいうと<必然 必然 なるべくしてなる未来だ それ故、足掻け>っていうパンチラインがしっかり用意されていて。だから、聴き手の心を掴むんだなと思いました」と感心。「曲の終盤には語りもあるんですけど、これもう、語りの領域は超えてますよね! 歌ですよね! 景色が音として舞い込んでくるし、手に汗握るような切迫感、自分の足でなんとかしようともがいている覚悟みたいなものが、一番表現されてる部分だと思います。これを創作していくというのは、どんな作業なんでしょうかね? とても興味深いです」と楽曲を通じて、さらに湧いたamazarashiへの興味を語った。
『誰だってNeed music』は、J-WAVE(81.3FM)で毎週日曜午後に放送中の『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で、13時30分~、15時25分~(※)放送。毎回1曲ずつ、小林壱誓が自らセレクトしたおすすめ楽曲を紹介。熱量の高いレコメンドで、楽曲の新たな魅力を伝えていく。
『THE FIRST TIMES』では、放送しきれなかった小林の言葉もノーカットで紹介。radikoでは、放送後から1週間、視聴可能となっている。
『誰だってNeed music』プレイリスト
『誰だってNeed music』概要
8月14日(日)放送
毎週日曜13:30~、15:25~放送
※放送時間は毎週入替
※J-WAVE『SAISON CARD TOKIO HOT 100』内で毎週放送される120秒の長尺CM企画。
リリース情報
2022.07.04 ON SALE
緑黄色社会
DIGITAL SINGLE「ブレス」
緑黄色社会 OFFICIAL SITE
https://www.ryokushaka.com/
amazarashi OFFICIAL SITE
https://www.amazarashi.com/