■「めちゃくちゃ声がいいので、いつかこういうたくましい大人になりたい」(大西流星)
9月1日より新宿バルト9他にて全国ロードショーとなる映画『この子は邪悪』の完成披露試写会が、7月25日にスペースFS汐留にて行われ、南沙良、大西流星(なにわ男子)、桜井ユキ、玉木宏、片岡翔監督が登壇した。
本作は、『嘘を愛する女』『哀愁しんでれら』など、クオリティの高い作品を輩出してきたオリジナル作品の企画コンテスト『TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017』の準グランプリ作品の映画化で、世界三大ファンタスティック映画祭のひとつ、『第42回ポルト国際映画祭』ファンタジー部門にて審査員スペシャルメンションを獲得した注目作。
映画上映前にステージに登壇した主演の南は「暑い中、お越しくださり本当にありがとうございます。短い時間ですが、よろしくお願いします」とあいさつ。続く大西も「めちゃくちゃ衝撃的な展開がたくさん待ち受けていると思いますが、皆さんくれぐれもネタバレのないように。ここだけの秘密ということで。でも感想はたくさんの方に教えてくださいね」と笑顔で観客に呼びかけた。
さらに桜井が「この映画の予告を観て怖い映画かなと思う方もたくさんいると思うんですが、わたしは壮大な愛の映画かなと思っています」と続けると、玉木も「すごく見応えのある作品になっていると思うので、最後まで見届けていただければ」とコメント。その言葉を受けた片岡監督も「僕としては愛の物語をちょっと気味悪く、面白く描いたつもりです」と力強く語った。
世にも奇妙な謎解きサスペンスが繰り広げられる本作だが、南自身も「わたしも脚本を読ませていただいて想像がつかなかったというか。先の展開にワクワクしながらページをめくっていましたし、それをお芝居でどう表現するのか、現場に入るのが楽しみだなと思いました」と語る。
そして大西も「僕自身、単独で映画に出演するのが初めてで。うれしさが先に来たんですが、台本を読んだ時は、初めての映画がこんなにもすごい世界観の映画なんだという衝撃もありましたし、初めて触れたような作品だったので、その作品に関われるワクワクとドキドキ感で幸せでしたね」と振り返った。
本作の撮影はおよそ1年前の7月に行われた。玉木が「ちょうど大西さんが、なにわ男子としてデビューする前の段階でしたね。いずれ有名になって、どんどん忙しくなっていくんだろうなと思っていたら、デビューをすることになって。今は大忙しだなと、そういう親心で見ていますね」と笑顔で語ると、大西も「玉木さんとの初めてのシーンでも、玉木さんは僕のアイドル活動について聞いてくれたりして。そのおかげで変な緊張をすることなく、お芝居にすんなりと入ることもできましたし、アクションも分かりやすく教えてくださったんです。あとめちゃくちゃ声がいいので、いつかこういうたくましい大人になりたいなと思いました」とあこがれのまなざしを送るも、片岡監督からは「そっち路線じゃない方がいいと思うよ」と言われるひと幕も。
そしてこの日は、本作タイトルにかけて「自分の邪悪な部分=わたしは邪悪」をフリップで発表することに。まず「悪戯」と発表した玉木は、「僕はもともと悪戯が大好きだったんですけど、悪戯という言葉を辞書で調べると人が迷惑だという行為だということで、これはやめなきゃと思い、40歳でやめたんです。もういたずらはしないようにしようと思っております」とコメント。
さらに「夜更かし」と発表した南は、「わたしは寝るのが遅いんです。仕事が帰ってきて。お風呂に入って、セリフを覚えてとやっていたら、だいたい日付を超えていることが多くて。そこから自分の好きなことをやったりすると朝になっちゃうんですよね」とコメント。それを聞いた玉木が「仕事も朝早いんでしょ?」と質問すると、南も「仕事も朝早いんで困ってるんですよね」と困り顔。さらに「自分の好きな事をする時間を後日にまわすことはできないの?」という桜井の提案にも、「したいんですけど、最初に何かを始めちゃうと、ベッドに入っても脳が起きちゃってて。寝付きが悪くなっちゃうんです」と返した南。仕事が早くても自分の好きな事を優先してしまう“かわいい邪悪さ”に悩んでいる様子だった。
イベント終盤で最後のメッセージを求められた南は、「想定外のラストを想像して、予想しながら観ると楽しめるんじゃないかなと思います。面白かったらまわりの方、ご家族や友達に広めていただけたらうれしいです」とコメント。片岡監督も「2017年の初夏くらいにこの話を書き始めて、ここまで5年かかりました。僕のすべてを詰め込んだ、かなり奇想天外な作品で。この映画大丈夫かなと思ったけど、こんな素敵な方たちが出演してくださって。感激で胸がいっぱいです。あとは多くの人に観てもらって、できたらヒットしてほしいなと。そのためにも皆さんのお力をお借りできたら」とメッセージを送った。
映画情報
『この子は邪悪』
9月1日(木)より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー
出演:南沙良 大西流星(なにわ男子) 桜井ユキ 渡辺さくら 桜木梨奈 稲川実代子 二ノ宮隆太郎 玉木宏
監督・脚本:片岡翔
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C)2022「この子は邪悪」製作委員会
【ストーリー】
かつて一家で交通事故に遭い、心に傷を負った少女・窪花。心理療法室を営む父・司朗は脚に障害が残り、母・繭子は植物状態に、妹・月は顔に火傷を負った。そんな花のもとに、自身の母の心神喪失の原因を探る少年・四井純が訪れる。やがて花は純と心を通わせていくが、ある日突然、司朗が5年振りに目を覚ました繭子を連れて家に帰って来る。司朗は“奇跡が起きた”と久々の家族団らんを喜ぶが、花は違和感を覚える。“この人、お母さんじゃない??
映画『この子は邪悪』作品サイト
https://happinet-phantom.com/konokohajyaaku