■「我慢しようと思ったけど(涙が)出ちゃった……いつも素敵な愛をもらっているから」(iKON・JU-NE)
iKON(アイコン)が、2019年12月に開催された『iKON YEAR END LIVE 2019』以来、約2年半ぶりにジャパンツアー『iKON JAPAN TOUR 2022〜FLASHBACK〜』を開催。7月2日の兵庫・神戸ワールド記念ホールからスタートし、計6公演を行った今ツアーは、7月10日、東京・国立代々木競技場第一体育館で大盛況のなか、感涙のファイナルを迎えた。
1万2,000人の満員に膨れ上がった観衆が放つKONBAT(iKONスティックライト)の赤い光に染め上げられた国立代々木競技場第一体育館のステージに、黒のスパンコールが散りばめられたゴージャスなジャケットで登場したiKON。オープニングナンバー「KILLING ME -JP Ver.-」から「BLING BLING -JP Ver.-」「SINOSIJAK -JP Ver.-」と勢いを加速させ、観客のテンションを一気に引き上げた。
「本当に会いたかったよー!」(JAY)
「久しぶりの東京コンサートですね。僕たち頑張りますので、皆さんも思いきり楽しんでくださいね!」(CHAN)
JAY(ジェイ)、BOBBY(バビー)、SONG(ソン)、JU-NE(ジュネ)、DK(ディーケイ)、CHAN(チャン)のメンバーからなるiKONは、3年4ヵ月ぶりの日本作品となるニューアルバム『FLASHBACK [+ i DECIDE]』収録曲を中心に全32曲(アンコール含む)を披露。待ち望んでいたiKONIC(ファンの名称)と熱い再会を果たした。
iKONの新境地を見せたアルバムタイトル曲「BUT YOU -JP Ver.-」では楽曲同様、キャッチーで軽快な振り付けで会場の空気を一変。哀愁漂うメロディの「Dive -JP Ver.-」では、リズムに合わせて観客も一緒にジャンプ。BOBBY、JAY、DKが制作に参加したiKONを“龍”に例えた力強いナンバー「DRAGON」、WINNERのMINOが楽曲提供した強烈なヒップホップ曲「AT EASE」では滴る汗を飛び散らせながら、白熱のパフォーマンスを繰り広げた。
ステージコンセプトは“ノアール”。火柱などの特効や上昇するステージなどの演出はあったが、「iKONの男らしい、カッコいい姿を見せたくて、盛り上がる曲をたくさん準備しました」と何よりも今回初めて生バンドが加わったことにより、楽曲はもちろん、歌やダンスがよりダイナミックに彩られた。
「久々に皆さんの前でコンサートをするので、特別なステージを見せたかったんです!」(SONG)とメンバーのソロ&ユニットステージも披露し、BOBBYは自身のソロ曲「HeartBROKEN PlaYBoY」「DeViL」で変幻自在のラップを繰り広げ、ひたすら観客を圧倒。歌い終えると「ゲームをしたい」とBOBBYが叩くビートに合わせて観客が拍手をするというコール&レスポンスに変わる歓声が制限された中でのコミュニケーションを楽しんだ。JU-NEはBOBBYとのユニットステージでアコギを弾き語りしながら、「DEEP NIGHT」というタイトルが表す深淵な世界を表現。観客の琴線を揺らした。そして、ソロステージのラストを飾ったSONGはゴールドの煌びやかな衣装とコミカルな動きで、トロット(韓国の演歌)曲「キルキパパ」を熱唱。「iKONの吉幾三さんです」とJU-NEに紹介されるなど、あらたな魅力を開花させ、会場を沸かせた。
JAYはMC中に旺盛なサービス精神と饒舌な日本語で終始トークを引っ張り、同じく日本語が堪能なJU-NEのボケ(?)にツッコミを入れるなど、絶妙な掛け合いで会場の笑いを誘った。
ライブ中盤から後半にかけては、iKONのもうひとつの魅力といえるバラードゾーンへ。なかでも「NAME」はDKの類まれなサウンドセンスが光る1曲であり、メンバーはハードなパフォーマンスを封印し、スタンドマイクで歌に集中。その歌声に観客は酔いしれた。
その他、韓国で歴史的大ヒットを記録した「LOVE SCENARIO -JP Ver.-」や「DUMB & DUMBER -JP Ver.-」、CHANのラップが際立った「BEAUTIFUL」「RHYTHM TA -JP Ver.-」などライブでおなじみの楽曲を惜しげもなく披露。改めて今回のライブを通してiKONというグループの多様性、無限大の可能性を感じさせた。
アンコールステージにメンバーが登場すると、iKONICからスローガンのサプライズが。<私たちはどこにも行かないよ 永遠に一緒にいよう>と書かれたスローガンを見てこらえ切れず涙を流すメンバーたち。
「我慢しようと思ったけど(涙が)出ちゃった……いつも素敵な愛をもらっているから。本当にありがとうございます……これ以上は言葉が出ないです」(JU-NE)
「これ(スローガン)は強かったな~。JU-NEさんまで倒した。危険だったよ、僕も(笑)。言葉も文化も違うし、たぶんほとんど違うけど、音楽でiKONとiKONIC、こんなにいろんな人たちが一緒にいるのが本当に不思議です。こんな奇跡なモーメントをプレゼントしてくれて本当にありがとうございます。でも、強かったな~」(BOBBY)
「このスローガンのコメントがめっちゃ感動的で、僕たちどこにもいかないから、永遠に一緒にいましょうってことですよね。それがすごくうれしくて(涙で言葉を詰まらせる)。2年半ぐらい離れていたけど、これからもずっと一緒だから……たくさん会いましょうね。僕たちすぐ戻ってくるんで、ちょっとだけ待っててね」(JAY)
「今日は皆さんのおかげで言葉で表現できないぐらい幸せでした。この瞬間を一生大事にします」(SONG)
「これからもiKON頑張っていきますので、絶対応援してください」(CHAN)
「またすぐに会いに行きます。今日は来てくれて、本当にありがとうございます」(DK)
会場が温かな一体感に包み込まれるなか、メンバーはiKONICと再び会う約束をした。なんと最終日はWアンコールが行われ、最後までハイテンション&フルパワーでステージを楽しみ、2年半ぶりの『iKON JAPAN TOUR 2022〜FLASHBACK〜』は最高潮を迎えたまま幕を閉じた。そして、同時にこの公演の模様はdTVでも日本全国に向けて生配信された。
また彼らは、『iKON JAPAN TOUR 2022 〜FLASHBACK〜』の開催を記念し、3年4ヵ月ぶりの日本作品となるニューアルバム『FLASHBACK [+ i DECIDE]』を7月13日にリリース。こちらにもぜひ期待していただきたい。
TEXT BY 星野彩乃
<セットリスト>
01. KILLING ME -JP Ver.-
02. BLING BLING -JP Ver.-
03. SINOSIJAK -JP Ver.-
04. Ah Yeah
05. BUT YOU -JP Ver.-
06. BEAUTIFUL
07. Dive -JP Ver.-
08. DRAGON
09. AT EASE
10. RHYTHM TA -JP Ver.-
11. JERK -JP Ver.-
12. HeartBROKEN PlaYBoY / BOBBY
13. DeViL / BOBBY
14. DEEP NIGHT / BOBBY&JU-NE
15. キルキパパ / SONG
16. NAME
17. GOODBYE ROAD
18. APOLOGY
19. I MISS YOU SO BAD
20. MY TYPE
21. LOVE SCENARIO -JP Ver.-
22. DUMB & DUMBER -JP Ver.–
23. FREEDOM
24. WHAT’S WRONG? -JP Ver.-
25. B-DAY -JP Ver.-
アンコール
26. FLOWER
27. JUST ANOTHER BOY -JP Ver.-
28. WORLDWIDE -JP Ver.-
29. RHYTHM TA -JP Ver.-
30. DON’T LET ME KNOW
ダブルアンコール
31. LOVE SCENARIO -JP Ver.-
32. DUMB & DUMBER -JP Ver.-
リリース情報
2022.07.07 ON SALE
DIGITAL ALBUM『FLASHBACK [+ i DECIDE]』
2022.07.13 ON SALE
ALBUM『FLASHBACK [+ i DECIDE]』
iKON OFFICIAL SITE
https://ygex.jp/ikon/