■「この36人は、奇跡の運命で出会った36人だなと思いました。皆さん、私たちと出会ってくれて、本当にありがとうございました」(=LOVE・山本杏奈)
指原莉乃がプロデュースする=LOVE、≠ME、≒JOYの3グループによる合同フェス『イコノイジョイ2022』が、7月3日に富士急ハイランドコニファーフォレストにて開催。
このたび昼・夜2公演分のライブレポートが公開された。
同公演については、昼・夜2公演の模様がdTV (R)にて独占生配信されたが、7月14日23時までの見逃し配信を実施中。期間中は何度でも繰り返し視聴を楽しむことができるでぜひチェックしてみよう。
【ライブレポート】
■昼公演
『ウォーターパーティー』と名付けられた昼公演は、メンバーも観客もスタッフもびしょ濡れのライブとなっていた。=LOVE(以下イコラブ)、≠ME(以下ノイミー)のメンバーはステージではなく、いきなり客席に登場。ウォーターショットを搭載したトロッコに乗った佐々木舞香が水鉄砲を手に「水、かけちゃうぞ〜」といたずらな笑顔で挑発し、野口衣織は「覚悟しとけよ、お前ら〜」と煽り、場内を放水しながら周回。
オープニングナンバー「ウィークエンドシトロン」では、センターステージの四方に設置されたスプリンクラーも大量の水を噴射するなか、イコラブ高松瞳(※高は、はしごだかが正式表記)が歌詞を<やっと今日は/イコノイジョイ!>と変えて歌唱。続く、「秘密インシデント」ではすでに水浸しになったステージでイコラブ、ノイミーの23人のメンバーが横一列になってパフォーマンスし、大量のシャボン玉も舞った。
イコラブ・大谷映美里のウィスパーボイスとウインクが炸裂した「探せ ダイヤモンドリリー」では、ノイミー・永田詩央里と本田珠由記が客席案内看板の前で<デンジャーゾーン>を示し、さらなる大量の水を放射。今にも雨粒が落ちてくるような曇り空の下で、ノイミーのセンター・冨田菜々風は「君はこの夏、恋をする」を歌いながら、「今から全員でこの空を青空にしちゃおう」と呼びかけ、「クルクルかき氷」では観客全員が一体となってタオルとペンライトを回し、ノイミー・落合希来里の先導によるウェーブも実現。その裏では、イコラブ・齊藤なぎさと齋藤樹愛羅が<デンジャーゾーン>を示して大放水するなど、「ウォーターパーティー」というテーマにふさわしい水まみれの序盤となっていた。
最初のMCでは、ノイミー・鈴木瞳美が「このあと登場するニアジョイ(≒JOY)ちゃんは初ステージなので、本当にとっても緊張して、ドキドキしていると思います。皆さん、ぜひ温かくお迎えしてあげてください」と観客に語りかけ、「今年は人数も増えて、パワーアップした私たちの姿を見せられるように頑張ります」とアピール。続けてイコラブ野口が「ニアジョイちゃん(≒JOY)の初ライブです。皆さん、目に焼き付ける準備はいいですか」と声を上げ、今年3月に、=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)に続く第3のグループとして誕生した≒JOY(ニアリーイコールジョイ)の初ステージが開始。追加メンバーとして加わった小澤愛実を含む13人で、イコラブの「スタート!」「届いてLOVE YOU▽(※▽=ハートマーク)」というイコラブ初期のシングルのカップリング曲を全力でパフォーマンス。自己紹介を挟み、初のオリジナルソング「≒JOY」ではグループに対する情熱を高らかに響かせる、センターを務めた江角怜音、藤沢莉子、村山結香の3人によるソロダンスも展開し、13人全員で勝利を約束するかのようなVサインを力強く掲げた。
そして、ノイミー「≠ME」からイコラブ「=LOVE」へ。各グループのファーストソングを3曲続けて聴けるのは本フェスだからこそ。ノイミーはニアジョイに負けない熱さと気合いたっぷりのステージングを見せ、イコラブはセンターの高松瞳のメロウな歌唱から始まるニューアレンジを披露。リーダーの山本杏奈は「わたしたちイコールラブにはふたつの後輩グループが誕生しました。今日までの道のりは決して簡単ではなかったけど、これからも私たちが先頭を走り、道を切り開いていきます!」と宣言。5年目ならではの貫禄とまとまりの良さ、数多くのステージを経験してきた強さと自信を感じたスピーチとパフォーマンスであった。
3組による合同曲「トリプルデート」からは、いよいよ総勢36名がメインステージに集結。「ようこそ!イコラブ沼」は「イコノイジョイ沼」へと変わり、各メンバーが必殺技を繰り出す中で、ノイミー河口夏音は変顔も公開。「空白の花」は、ノイミー冨田、イコラブ野口、ニアジョイ逢田の3人で切なくエモーショナルに歌唱。ノイミー、イコラブのそれぞれの最新曲を挟み、みるてん(本田珠由記)、きあてん(齋藤樹愛羅)に続き、ありてんことニアジョイ山野愛月も加わった「てゆーか、みるてんって何?」では、デンジャーゾーンの標的がサプライズで“みるてん”となり、「私じゃなーい!」と困惑しながらも絶叫。
そして、イコラブ「部活中に目が合うなって思ってたんだ」、ノイミー「君はスパークル」、イコラブ「青春”サブリミナル”」では大量の放水に加えて、メインステージでは水飛沫が噴射されるなかで、メンバー同士も水を掛け合いながらのクライマックスへ。富士急ハイランドとのコラボMVも話題となった「Oh!Darling」では再びタオルとペンライトと水がぐるぐると回され、お祭り感満載の大きな盛り上がりの中で「ウォーターパーティー」は大団円を迎えた。
アンコールでは、ステージ上のスクリーンに全エリアが<デンジャーゾーン>であることが示され、最後の放水タイムがスタート。イコラブ「いらないツインテール」では、イコラブ齋藤樹愛羅と齊藤なぎさに加え、ニアジョイ・山野愛月が拡声器で「赤ちゃんなんて言わせへんぜ」とシャウトし、ノイミー「君の音だったんだ」ではイコラブ・野口衣織とノイミー・櫻井ももが伸びやかなハーモニーを展開。最後に、「夏祭り恋慕う」でセンターを務めるイコラブ佐々木が「みんなと会えて、とっても素敵な日となりました。この日を絶対に忘れないでください」と語りかけ、2時間30分に及んだ昼公演は終演となった。
■夜公演
『シャッフルパーティー』と題された夜公演は、イコラブ・高松、ノイミー・冨田、ニアジョイ・江角のトリプルセンターによる合同楽曲「トリプルデート」で華やかに幕を開けた。イコラブ・野口とノイミー・櫻井のハモリをイコラブ・佐々木が引き継ぎ、イコラブ・諸橋沙夏とノイミー・川中子奈月心が熱唱し、ニアジョイ・大西葵がフェイクを展開するなど、それぞれが個性をぶつけ合い、「クルクルかき氷」では36人が肩を組んで仲良く笑顔で歌唱。イコラブ・佐々木のセンター曲「しゅきぴ」では、佐々木ではなく、ノイミー・鈴木がセンターを務め、歌詞も「ノイミーちゃんです」に変え、セリフパートはイコラブ・大谷映美里の代わりにノイミー・谷崎早耶が担当。大谷が「みんな元気? 元気があればなんでもできる!」と煽った「Want you! Want you!」ではイコラブ齊藤なぎさが観客に向かって「私たちにいっぱいの愛をちょうだい」とアピール。高い熱気を受け取った彼女は「好きだよー!」と絶叫して愛を返していた。
総勢36名による圧巻のパフォーマンスに続き、昼公演で初ステージを踏んだばかりのニアジョイ単独のコーナーへ。イコラブのカバー「スタート!」では円陣を組み、ジャンプし、いくぞ! と声をあげ、メインステージから全力疾走でセンターステージへと移動。シャボン玉が舞う中で、村山結香と福山萌叶はメンバーが作った円の中で踊り、「届いてLOVE YOU▽(※▽=ハートマーク)」ではさらに後方ステージに走って移動し、天野香乃愛が<大好きなのに>と言えない恋心をチャーミングに吐露。ファーストソング「≒JOY」ではセンターの江角怜音が「大切に歌い続けて、皆さんに愛される楽曲に育てていきたい」と決意を表明。市原愛弓と大西葵、小澤愛実を始め、ボーカル力の高いメンバーとともに夢に向かって突き進んでいく意志の強さが伝わってくるパフォーマンスとなっていた。
ノイミーの新曲で甘酸っぱい片思いを描いたラブソング「す、好きじゃない!」、ウォーターキャノンによって霧の中のような空間となったセンターステージで情感の深さをみせたイコラブの新曲「あの子コンプレックス」を経て、シャッフルコーナーへと突入。イコラブのゴシック調の舞踏曲「祝祭」では、ノイミー・蟹沢萌子と冨田菜々風の見目麗しい男装が客席の女性ファンの目を釘付けにし、ノイミー「チョコレートメランコリー」のメイド衣装を身に纏ったイコラブは、ロックオペラやミュージカルのような舞台を展開。大場花菜や佐々木の台詞回しや野口の目の表情など、楽曲の世界観に一気に引き込む表現力を見せつけられた思いがした。
MCでは、ニアジョイ・逢田珠里依が「とても緊張していたんですけど、去年の今頃はこんな素敵な景色を見れると思ってなかったので、オーディションに受かってよかったです」と素直な心境を話し、天野香乃愛は「ファンの方がとっても優しく、初めてのパフォーマンスをこんなに大きなステージでやらせていただけてうれしいです!」と初めてのステージの感想を喜びいっぱいに語った。
そして、楽曲のシャッフルに続き、メンバーのシャッフルへ。イコラブ・音嶋莉沙がセンターを務めた「cinema」には、イコラブ大場と瀧脇笙古、ノイミー尾木波菜、菅波美玲、谷崎、本田、ニアジョイ・市原、大信田美月の9名が参加。パステルカラーのワンピースにシルバーのトレイを持ち、カフェのウエイトレスに変身。イコラブの齊藤なぎさがセンターの「ズルいよ ズルいね」はピアノバラード風にリアレンジされており、イコラブ・佐々木、野口、諸橋、ノイミー・冨田、蟹沢、川中子、櫻井、ニアジョイ・大西、村山という各グループの歌姫10名がエモーショナルな歌声を重ね、歌唱力の高さを見せつけた。そして、イコラブ・山本をはじめ、ダンススキルの高いメンバーによるソロのダンスパートを経て、「ワタシアクセント」では炎が立ち上がるなかでダンスを展開した。
ここから雰囲気は楽曲ごとに一転していく。プリンセスのようなイコラブ・音嶋のセンター曲で、カラフルでキュートな「お姫様にしてよ!」、イコラブ・齋藤樹愛羅と齊藤なぎさにノイミー・永田も拡声器パフォーマンスに加わったハードでパンキッシュなメタルロック「いらないツインテール」、ノイミー・川中子の歌声にまばゆい煌めきを感じる青春ロック「君はスパークル」。イコラブとノイミーの2組で3曲を続けたところで、イコラブ野口が「私たちから目を離すんじゃねえぞ!」と叫び、再びニアジョイを迎えた36人が集結。
イコラブ「Oh!Darling」ではタオルやペンライトを回しながらメンバーが会場中を所狭しと駆け回って観客の熱気をあげると、男性目線のラブソング「夏祭り恋慕う」はメインステージで横一列になってしっとりと歌い上げた。そして、本編のラストナンバーは、ノイミー「まほろばアスタリスク」。冨田は「去年はどしゃ降りだったんですけど、今年は夜空の下でこの曲をお届けしたいと思います」と語り、星をイメージした幻想的な失恋ソングを熱唱。切なくも前向きな涙を誘う楽曲を終えると、終演を知らせるかのように花火が打ち上げられ、イコラブ大谷の「夏のはじまりを皆さんと一緒に過ごす事ができて本当に嬉しいです」という言葉を以て本編は幕を閉じた。
アンコールの拍手に答えてステージへと戻ってきた36人は、ノイミー「君と僕の歌」、イコラブ「君と私の歌」でファンと一緒に大きなステージを目指していくという約束を交わし、「青春”サブリミナル”」のラストのサビは36人全員のユニゾンで歌い上げた。ここで終わりかと思いきや、野口が「今後がすごく楽しくなる日でした。でも、この時間がもっと長く続けばいいなと思ったの。だから、もう一曲だけやりませんか? 皆さん最後にデートしてください!」と提案。この日3回目となる「トリプルデート」でこの夏の思い出を観客の記憶に刻むと、山本は「ニアジョイちゃんたちの初ステージにたくさんの努力を、ノイミーちゃんにたくさんの成長を、そして、イコラブにたくさんの頼もしさを感じました。この36人は、奇跡の運命で出会った36人だなと思いました。皆さん、私たちと出会ってくれて、本当にありがとうございました。これからも私たちがいちばんの笑顔と元気をお届けできるように頑張っていきますので、応援よろしくお願い致します」と感謝の気持ちを伝え、手を振ってステージを降り、最後に太陽のような笑顔と充実感を湛えた高松の「イコノイジョイ最高!」という雄叫びで、初の3グループ合同による夏の野外フェスは締めくくられた。
配信情報
dTV『イコノイジョイ 2022』
出演:=LOVE、≠ME、≒JOY
見逃し配信:07/08(金)12:00 ~ 07/14(木)23:59
≒JOY OFFICIAL SITE
https://equal-love.jp/feature/specialsite_nearlyequal-joy
≠ME OFFICIAL SITE
https://not-equal-me.jp/
=LOVE OFFICIAL SITE
https://equal-love.jp/