■ラストには、奥田民生×橋本絵莉子×KANA-BOON・谷口鮪のスペシャルユニットで「イージュー☆ライダー」を熱唱！
無料オンラインライブイベント『the PERFECT LIVE 2022 -STAR meets STAR- by サッポロ生ビール黒ラベル』が7月7日に開催、視聴数が9万1,860回を達成した。
※YouTubeアーカイブ・ABEMA生配信視聴数含む。7月8日10時現在。
4回目の開催となった今回、ライブを盛り上げたのは、奥田民生、橋本絵莉子、そしてKANA-BOON。各世代の“憧れ”の存在として多くの人々の“夢”を支え続けてきた3組により、熱いメッセージのこもったパフォーマンスが繰り広げられた。
また、終盤には3組がアコースティックギターを持って再登場し、一夜限りのスペシャルユニットとして、奥田民生の名曲「イージュー☆ライダー」を熱唱。視聴者のボルテージは最高潮に達した。
当日は、“七夕”にちなみ、初の試みとして“7組”の観客を抽選で会場に招待。また、Twitterのハッシュタグ「#私の憧れの星」で寄せられた視聴者の「憧れの人・モノ」や「出演者に応援してもらいたい願い」と、出演者のエピソードが交錯するトークも盛り上がるなど、これまでにも増して視聴者との一体感と熱気に包まれた、七夕の夜の特別なイベントとなった。
この日の模様は、7月14日まで、生配信と同じURLでアーカイブ配信される。
■ライブレポート
冒頭で、今回のイベントのMCを担当するいとうせいこうが登場。KANA-BOON、橋本絵莉子、奥田民生という、この組み合わせでは“初共演”となる3組のアーティストを呼び込み、この日のライブの趣旨説明した。4 回目の出場にも関わらず、なぜか「緊張してます」と語る奥田民生とのトークを中心に、ゆるく、温かい雰囲気が会場を包む。
その後ステージに残ったのは、豊かな発想力に裏打ちされたサウンドアレンジ、ウィットに富んだ言語表現で、若者を中心に支持を集めるKANA-BOON。1曲目に演奏されたのは、TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』オープニングテーマ曲に抜擢された「シルエット」。海外からの人気も高い代表曲で、会場とオンライン観客のテンションを一気に上げる。その熱も冷めやらぬ間に、SNSのショート動画で利用されるなど、根強い人気を誇る「ないものねだり」でコメントもますます伸びていく。「ライブ行けないからうれしい」といったコメントは、まさにこの数年で抱えた“本音”だろう。
ボーカル＆ギターの谷口鮪による「今日は七夕ということでお願いごとをひとつ。早くあなたと騒いだり歌ったりしたいなと思っております！」とのMCをはさみ、最新アルバム『Honey & Darling』から「メリーゴーランド」を披露。繋いだラストの曲は、世界中で大人気のアニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマであり、ストリーミング再生回数が5,000 万回を超えるヒット曲「スターマーカー」。「流れ星」の歌詞が登場するように、記念すべき七夕の日を彩るにはぴったりな楽曲で、さらには背景にリリックが出現するという特別な演出で幕開けを飾った。
その後、MC・いとうせいこうとともに、「#私の憧れの星」についてトーク。谷口鮪は「学生の頃からASIAN KUNG-FU GENERATIONが好き」と打ち明ける。10年前に所属レーベルのオーディションで面識はあったものの、連絡先を聞いたのはつい最近、というピュアな一面をのぞかせていた。
続いてライブを行ったのは、橋本絵莉子。チャットモンチー完結後、ソロで活動を開始し、2021年12月に初のアルバム『日記を燃やして』をリリースした彼女が1曲目に選んだのは「かえれない」。酸いも甘いも経てきたからこその“初心にはかえれない”という、リアルな実感を軽やかに歌い上げる。そのアルバムの中でも、ひときわ人気の曲「脱走」をはさみ歌われたのは「今日がインフィニティ」。歌詞のシチュエーションも“夜”という、七夕のロマンチックな日にリンクする切ないミディアムナンバーだ。
ラストに彼女が選んだのは、アルバムの1曲目に収録されている「ワンオブゼム」。力強いギターリフから、青空のように抜けの良いサビに移行するのが印象的な曲で、配信中のコメントでも「聴き入った…」と、余韻を残しライブは終了した。
その後のトークで明かした「#私の憧れの星」では、矢沢あい原作の漫画『天使なんかじゃない』の主人公の冴島翠（さえじま・みどり）を挙げた。「素直なんです。悲しいときはめっちゃ泣いて、うれしいときはめっちゃ喜んで……」と、感情表現豊かな彼女のキャラに、小学生の頃から惹かれているようだ。
そしてトリを飾ったのが、これまですべての『the PERFECT LIVE』に出演してきた“ミスターパーフェクトライブ”こと奥田民生。ミュージシャンだけではなく、その自由自適な生き方で、多くの大人からの“憧れの存在”として名が挙がる彼が「よろしくお願いします」と、ギターを手にし歌い出したのは「拳を天につき上げろ」。サッポロビールにちなんだ曲でもあり、サビの「カンパイ」の歌詞に呼応するように「カンパーイ」とコメントも盛り上がる。
力強いストロークとともに続いて披露されたのは、2005年の曲「快楽ギター」。「七時になったら ギターを弾くんだ」と出だしの歌詞を歌ったあとに「あっ！」と気づき、実際の時間を考慮して「八時になったら」と言い換えるユーモアも。途中に挟んだMC で、「毎回最後の出番は荷が重いです……」と、次回からトップバッターの出番を希望しつつ鳴らされたのは「愛のボート」。“海の上を毎日こいでいく”と繰り返される歌詞が、この苦しい世相を乗りこなす上での応援ソングになる。その後、「いまのが『さすらい』という歌でした」「14 人（の観客）ってすごいね。ローリング・ストーンズだったら80万円ぐらいするよ」との“民生節”が出つつ、最後に「解体ショー」を弾き始める。ライブではとくに「染みる」との声が多い曲だけに、会場もオンラインの観客も、静かに、噛みしめるように聴き入る。緩急ある曲順で、20分間があっという間に感じた。
その後のトークで、会場に来ていた観客のひとりが、50歳の誕生日を迎えるということで、奥田から「“いろいろなこと”があるんで気をつけてください。ズボンとかサイズ変わりますから……おめでとうございます！」という“願いが叶うひととき”がありつつ、KANA-BOON 谷口と橋本絵莉子が登場。観客＆画面の向こうから期待の視線が注がれるなか、3人で演奏されたのはヒット曲「イージュー☆ライダー」。KANA-BOON 谷口が「大好きな曲」、そして橋本も「チャットモンチー時代を含めてもカバーしたことがない」というこの歌が、交互にAメロを歌われるなど3人の“スター”によるアレンジで、さらなる魅力を持って届けられた。
最後に、出演者が勢揃いし、恒例の乾杯の音頭が奥田民生により行われる。これまで叶わなかった、会場の人との「黒ラベルでカンパイ！」が実現した、プレミアムな一夜だった。
イベントサイト
https://www.sapporobeer.jp/beer/perfectlive/
