■「魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作った」(amazarashi・秋田ひろむ)
amazarashiは、ビッグコミックスピリッツで連載中の人気漫画『チ。-地球の運動について-』との往復書簡プロジェクト「共通言語」の第2弾「カシオピア係留所」のMVを6月30日21時にプレミア公開することを発表した。
この楽曲は、秋田ひろむが『チ。』を読み感じた、amazarashiと共通するものを「痛み」と仮定して作品の持つ力をamazarashiが信念で作り、次に手渡すという思いで制作された6分を超える楽曲となっている。
MVは、板橋区立教育科学館のプラネタリウムで撮影され、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトの協力のもと、流れ星のモーションとともに『チ。』に登場するセリフと歴代キャラクターが映し出され、amazarashiの歌詞と交差するMVとなっている。
6月30日から配信が開始された「カシオピア係留所」のジャケット写真は、『チ。』の作者・魚豊が「カシオピア係留所」からイメージし書き下ろしたイラスト。なお、『チ。-地球の運動について-』は最終集が同日発売され、マッドハウス制作によるアニメ化の決定している。
この往復書簡プロジェクト「共通言語」は3月よりスタートしており、第1弾は魚豊が書き下ろしたコンセプトアートよりamazarashiの楽曲「1.0」が選ばれ、『チ。』の作中でも印象的に登場する活版印刷を使ったMVが公開されている。
■魚豊 コメント
苦悶や寂寞や悴みがamazarashiを媒介にして出力されると、こうも輝くのかと改めて驚きました。 そして、その煌めきの根拠が”痛み”なのだとしたら、 僕達の痛点は人間性の一つなんだと気付かせてくれる。 そんな曲が聴けてただただ嬉しいです。■amazarashi・秋田ひろむ コメント
チ。の壮大な物語に主題歌的なストーリーに沿った歌を作るのは無理だと思った。完全に負けたと思った。「信念に従い行動し、それを受け渡す」という主題だと解釈したが、それは書き手自身の信念にも感じられた。創作の覚悟や執念。最終巻は発売前の原稿を見せてもらったが、セリフの推敲の跡などをみてもそれらを感じた。
そしてそれらは僕自身の創作の苦労と似ていると気付いた。なのでそういうことを歌にしようと思った。
チ。の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは「痛み」と仮定した。そこだけは分かりあえるのでは?と思った。
amazarashiは海外のファンもいるが、言葉は通じなくても「痛み」を通じて理解しあってる、と感じることがよくある。
チ。は歴史の物語だが、「痛み」は時代も超えるのだろうと思う。『この世にあるほとんどのものが 成し遂げた奴らの血の跡としたら』という歌詞は魚豊さんがインタビューでそういうことを言っていたので、思いついた。(スマホは歴史の積み重ねみたいな話だった? 曖昧ですが)
魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作った。
リリース情報
2022.06.30 ON SALE
DIGITAL SINGLE「カシオピア係留所」
チ。✕ amazarashi往復書簡プロジェクト『共通言語』特設サイト
https://www.amazarashi.com/kyoutsuugengo/
amazarashi OFFICIAL SITE
http://www.amazarashi.com/