■犬王(アヴちゃん)と友魚(森山未來)のハーモニー。唯一無二のバディであるふたりだが共に歌うのはこの1曲のみ
公開中の劇場アニメーション『犬王』より、本作終盤の重要曲「竜中将」のパフォーマンスシーンが解禁された。
『第78回ヴェネチア国際映画祭』で“ロックオペラ”と評された本作は、湯浅政明(監督)×野木亜紀子(脚本)×松本大洋(キャラクター原案)×大友良英(音楽)が集結し、室町時代に人気を博しながらも歴史に名が刻まれなかった実在の能楽師・犬王を大胆不敵な解釈、イマジネーションを駆使して描く“狂騒のミュージカルアニメーション”。『平家物語犬王の巻』(古川日出男著/河出文庫刊)を原作に、カリスマ性と歌唱力、そして野心を抱く主人公・犬王を人気バンド、女王蜂のアヴちゃん(Vo)が演じ、その相棒となる琵琶法師・友魚(ともな)を実力派俳優・森山未來が演じている。
今回解禁されたシーンは、鴨川のほとりや清水寺でのパフォーマンスで群衆を大熱狂させてきた犬王と友魚。その名声は全国に轟き、やがて時の将軍 足利義満の耳にも入ることとなる。将軍直々のオファーにより実現した大舞台の場所は、足利義満が建立した北山第(のちの金閣寺)。
演目は「竜中将」。羽衣をなびかせ、まるでバレエダンサーのように池の上を舞う犬王。日食が始まり一気に周囲が暗くなると、犬王は水面に降り立ち、華麗なステップを踏み始める。そこに重なる犬王(アヴちゃん)と友魚(森山未來)のハーモニー。唯一無二のバディであるふたりだが、実は共に歌うのはこの1曲のみ。ふたりにとっていかに勝負の大舞台だったかが手に取るように分かる。
この曲はもともとアヴちゃんひとりで歌う予定だった。しかし、森山の提案によりふたりでハーモニーを奏でることとなり、森山自らハモリのメロディを考えてきたという。大友良英が作曲したメロディに、アヴちゃんが作詞し、森山がハモリの旋律をつける。劇中の犬王&友魚さながらに、本作の制作現場でもバディふたりが才能を持ちより作品を作り上げていった様子が垣間見れる制作秘話だ。
さらに、公開から1ヶ月にわたり本作を応援してくれている観客へ感謝の意味も込めて、第5弾入場者プレゼントの配布が決定。犬王が京の都を駆けるシーンの原画をプリントしたB6イラストカードを7月2日より全国の上映劇場で配布開始される。
また、6月27日の全国7都市一斉上映を皮切りに「無発声“狂騒”応援上映」の熱狂が全国に広がっており、6月28日以降も全国50館以上の劇場で応援上映の実施が続々決定。実施劇場や日時詳細は公式サイトにて随時更新中。
イベント情報
『犬王』
5月28日(土) 全国ロードショー
声の出演:アヴちゃん(女王蜂) 森山未來 / 柄本佑 津田健次郎 松重豊
原作:『平家物語 犬王の巻』古川日出男著/河出文庫刊
監督:湯浅政明
脚本:野木亜紀子
キャラクター原案:松本大洋
音楽:大友良英
アニメーション制作:サイエンスSARU
配給:アニプレックス、アスミック・エース
(c)2021 “INU-OH” Film Partners
【あらすじ】
室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪(ひょうたん)の面で隠された。
ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、ふたりだけの呼吸、ふたりだけの世界。
「ここから始まるんだ。俺たちは」
壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなったふたりは、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは――?
歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。
『犬王』作品サイト
https://inuoh-anime.com/
女王蜂 OFFICIAL SITE
http://www.ziyoou-vachi.com/