■「主人公のふたりの心の中を覗きながら、日々を一緒に過ごして曲を作りました」(eill)
9月9日に全国公開される、劇場版アニメ『夏へのトンネル、さよならの出口』の主題歌・挿⼊歌をシンガーソングライター・eill(エイル)が担当することが決定した。
原作は、優しさと切なさに満ちたひと夏の青春を繊細な筆致で描き、デビュー作にして『第13回小学館ライトノベル大賞』ガガガ賞と審査員特別賞のW受賞を果たした八目迷の同名小説。
主人公・塔野カオルを鈴鹿央士、転校生・花城あんずを飯豊まりえがフレッシュに演じ、夏の終わりにふさわしい、エモーショナルで心に響く少年少女の成長物語だ。
eillが本作のために書き下ろした主題歌「フィナーレ。」はひと夏の美しいストーリーと幻想的な映像に寄り添った楽曲。これまで聴く人をポジティブで鼓舞させてくれるメッセージソングを数多く発表し続けてきた彼女が、満を持して書き下ろした壮大な愛を感じられる映画主題歌となる。なお、eillが劇場アニメの主題歌を提供するのは本楽曲が初となる。
そして劇中の印象的なシーンで使用される挿入歌「プレロマンス」は、疾走感がありどこか懐かしくて儚い恋の始まりを感じさせる楽曲に。さらに2020年に発表し話題となった珠玉のバラード「片っぽ」がアコースティックバージョンで流れるなど、eillの楽曲が本編を彩っている。
■eill コメント
「夏へのトンネル、さよならの出口」の楽曲を担当させて頂きます。シンガーソングライターのeillです。
今回、オファーを頂いてから何度も原作を読み返して、主人公のふたりの心の中を覗きながら、日々を一緒に過ごして曲を作りました。
同じ時間を過ごすと、似てきたり、お互いのことがわかってくるように、ふたりの共同戦線は、どんどん深く、明確な絆に変わっていく。
そんな真っ直ぐなふたりが私はとても好きで、色褪せない愛を歌った主題歌を「フィナーレ。」と名付けました。
そして、なにか物語がはじまる前のトキメキを描いた挿入歌を「プレロマンス」と名付けました。
さらに過去曲の「片っぽ」も劇中歌として選んで頂けて、、本当に光栄です、、、。
楽曲では、海の音や原作に纏わる効果音、音楽で作れるワクワクを沢山!詰め込んだので、ぜひ楽しみにして頂けると嬉しいです!
私も、劇場で観れるのが待ち遠しいです。■田口智久(監督) コメント
「片っぽ」はまるでこの作品のためにあるような曲だと思いました。とても美しく儚い、誰も誰かを求めているというあまりに普遍的であり、個人的でもあるこの曲はまさに「夏へのトンネル、さよならの出口」であったように感じました。
「プレロマンス」は華やかにこの作品の色を強く引き立ててくれています。映画の彩度が、音楽によって一段も二段も引き上げられたように思います。青春の確かな輝きが音楽の力によってその輪郭を鮮明に浮かび上げてくれました。
主題歌としてある「フィナーレ。」は作品テーマのアンサーにもなっている曲だと感じています。きっと映画を見ていただければその意味が分かるかと思います。■八目迷(原作) コメント
初めて「フィナーレ。」を聴いたとき、なんてまっすぐなラブソングだろうと思いました。何かと不器用な主人公ふたりの、本当に望んでいたものが、この曲に秘められているんじゃないかな。そう思わせてくれる曲です。
そして挿入歌である「プレロマンス」も、夏の到来と淡いボーイミーツガールを感じさせてくれました。誰だって一度は、この曲に込められたドキドキを求めていたはず。夏の青空のような曇りのないロマンスを、ぜひ劇場で味わってください。
映画情報
『夏へのトンネル、さよならの出口』
9月9日(金)全国公開
声の出演:鈴鹿央士 飯豊まりえ
原作:八目迷『夏へのトンネル、さよならの出口』(小学館「ガガガ文庫」刊)
キャラクター原案・原作イラスト:くっか
監督・脚本:田口智久
主題歌:「フィナーレ。」 eill
配給:ポニーキャニオン
(c) 2022 八目迷・小学館/映画『夏へのトンネル、さよならの出口』製作委員会
■ストーリー
ウラシマトンネル――そのトンネルに入ったら、欲しいものがなんでも手に入る。ただし、それと引き換えに……。
掴みどころがない性格のように見えて過去の事故を心の傷として抱える塔野カオルと、
芯の通った態度の裏で自身の持つ理想像との違いに悩む花城あんず。
ふたりは不思議なトンネルを調査し欲しいものを手に入れるために協力関係を結ぶ。
これは、とある片田舎で起こる郷愁と疾走の、忘れられないひと夏の物語。
映画『夏へのトンネル、さよならの出口』作品サイト
natsuton.com
eill OFFICIAL SITE
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