■「『チ。』の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは“痛み”と仮定した。そこだけは分かりあえるのでは? と思った」(amazarashi・秋田ひろむ)
amazarashiは、累計250万部を突破する人気漫画『チ。―地球の運動について―』との往復書簡プロジェクト「共通言語」の第2弾として、新曲「カシオピア係留所」を『チ。』の最終集発売日である6月30日にリリースすることを発表した。
この楽曲は、秋田ひろむが『チ。』を読み感じた、amazarashiと共通するものを“痛み”と仮定し、作品の持つ力をamazarashiが信念で作り、次に手渡すという思いで制作された。
このたび公開されたジャケ写は『チ。』の作者・魚豊が「カシオピア係留所」からイメージして書き下ろしたイラストとなっている。
なお、リリース日同日にMVの公開も予定されているので、楽しみに待とう。
マッドハウス制作によるアニメ化の決定も発表された『チ。―地球の運動について―』。3月よりスタートした往復書簡プロジェクト「共通言語」第1弾では、魚豊が書き下ろしたコンセプトアートよりamazarashiの楽曲「1.0」が選ばれ、『チ。』の作中でも印象的に登場する活版印刷を使ったMVが公開中だ。
■amazarashi 秋田ひろむ コメント
「カシオピア係留所」のMV用に歌詞にこめた意味というか、『チ。』をどう解釈したか、『チ。』の壮大な物語に主題歌的なストーリーに沿った歌を作るのは無理だと思った。
完全に負けたと思った。“信念に従い行動し、それを受け渡す”という主題だと解釈したが、それは書き手自身の信念にも感じられた。
創作の覚悟や執念。最終巻は発売前の原稿を見せてもらったが、セリフの推敲の跡などをみてもそれらを感じた。 そしてそれらは僕自身の創作の苦労と似ていると気付いた。なのでそういうことを歌にしようと思った。
『チ。』の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは“痛み”と仮定した。
そこだけは分かりあえるのでは? と思った。
amazarashiは海外のファンもいるが、言葉は通じなくても“痛み”を通じて理解しあってる、と感じることがよくある。『チ。』は歴史の物語だが、“痛み”は時代も超えるのだろうと思う。
“この世にあるほとんどのものが 成し遂げた奴らの血の跡としたら”という歌詞は魚豊さんがインタビューでそういうことを言っていたので、思いついた。
魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作りました。
リリース情報
2022.06.30 ON SALE
DIGITAL SINGLE「カシオピア係留所」
『チ。』 × amazarashi 往復書簡プロジェクト「共通言語」特設サイト
https://www.amazarashi.com/kyoutsuugengo/
amazarashi OFFICIAL SITE
http://www.amazarashi.com/