■「次はLv.4でお会いしましょう」(秋山黄色)
秋山黄色のワンマンツアー『一鬼一遊TOUR Lv.3』が6月11日、宮城・仙台PITで幕を閉じた。
全国11ヵ所を回る『一鬼一遊TOUR Lv.3』もついに最終地へ。会場となった仙台PITには、若い世代だけでなく社会の最前線で戦う世代の姿もちらほら。秋山黄色の音楽が世の中の至る場所に届いていると実感する。
定刻17時。「白夜」のイントロが鳴る。“消えないでいて”と切なる声が胸に刺さりつつ、リズムが観客の体をゆっくりと動かしていく。「アク」「Caffeine」「アイデンティティ」と続き、観客は分厚い音の鳴りにステージへと手を伸ばす。
中盤には心地いいリズムを刻む「燦々と降り積もる夜は」「あのこと?」、疾走感に溢れた「Night park」を披露。ステージ上で突如野球をはじめ、音だけでなく自由を楽しむ秋山の姿に会場は微笑ましさに満ちた。
その一方で大きな熱とうねりが生まれたのは「ナイトダンサー」だ。会場にいる人すべてが心に秘めたものを発散するかのように体を揺らして音を楽しみ尽くす。
それは「僕の曲を聴いているときは、自分の幸せだけを感じていてください」という秋山の言葉にも映し出される。窮屈や苛立ちのなかで音楽を生む彼だからこその純真無垢な思いだと感じさせる。
本編ラストは「シャッターチャンス」。そして「今日のライブで感じたままに生きてください! 秋山黄色でした!」という願いを込めた言葉のあと、アンコールの最後は「とうこうのはて」が演奏された。絶叫とかき鳴らされるギター。観客も笑顔と手拍手で音に乗る。すべてを出し切った秋山はステージに倒れ込み、会場に響くノイズ音と高揚感を残して2ヵ月にわたるツアーは幕を閉じた。
「次はLv.4でお会いしましょう」と言葉を残した秋山。次はどんな姿の彼に出会えるのか、ファンは楽しみしておこう。
PHOTO NY 鈴木友莉
■秋山黄色『一鬼一遊TOUR Lv.3』
2022年6月11日(土)宮城・仙台PIT
<セットリスト>
01. 白夜
02. アク
03. Caffeine
04. アイデンティティ
05. 燦々と降り積もる夜は
06. あのこと?
07. Night park
08. うつつ
09. ホットバニラ・ホットケーキ
10. 宮の橋アンダーセッション
11. PUPA
12. ナイトダンサー
13. やさぐれカイドー
14. シャッターチャンス
15. 見て呉れ
16. とうこうのはて
ライブ情報
秋山黄色「一鬼一遊TOUR Lv.4」
10/01(土)大阪・NHK大阪ホール
10/13(木)東京・中野サンプラザホール
セットリストプレイリスト
https://erj.lnk.to/IyyC8DWN
秋山黄色 OFFICIAL SITE
https://www.akiyamakiro.com/