■「ヤバイTシャツ屋さんは、こういう“第1回”とかに呼ばれることが多いんですよ」(こやまたくや)
ユーザーがアバターとなって、バーチャル空間でのライブやユーザー同士のリアルタイムでの交流や、アバターのコーディネートなどを楽しむことができる、スマートフォンアプリ「NeoMe(ネオミー)」。そのバーチャルライブの第1弾『NeoMe Live Vol.1』が、5月28日20時に開催され、ヤバイTシャツ屋さんが出演。
第1弾にふさわしい賑やかなパフォーマンスで、バーチャルライブプラットフォーム「NeoMe」の可能性と、あらたなライブの楽しみを伝えた。
3面の大きなスクリーンがある、いわゆるフェス会場のステージのような“フィールドステージ”と、プラネタリウムのように会場全体に演出を施すことができる“ドームステージ”という2種類のバーチャルステージがある『NeoMe Live』。
観客はアバターとなってそこでライブが楽しめるほか、空間内ではアバターの着せ替えアイテムや限定のデジタルグッズを扱うショップ、アーティストの企画ルームなども展開。今回のヤバイTシャツ屋さんとのコラボとして、バンドのおなじみのキャラクター“タンクトップくん”のグッズやTシャツが揃い、観客は早速、普段のライブ同様にグッズを身につけてライブ会場に集った。なかには、グッズフル装備のツワモノもいるなどアバターもじつに個性豊かだ。
そんななかいよいよスタートしたライブ。まず“ドームステージ”に登場した、こやまたくや(Gu、Vo)、しばたありぼぼ(Ba、Vo)、もりもりもと(Dr、Cho)は「あつまれ!パーティーピーポー」からステージのスペックを存分に使って、背景から天井まで全面、ポップでクセになる映像で没入感たっぷりのライブを展開した。
MCでは「ヤバイTシャツ屋さんは、こういう“第1回”とかに呼ばれることが多いんですよ」とこやまが言う。新しいライブ空間を体験させてくれるバンドとして、まさに彼らはうってつけだろう。3人の巧みな演奏力で魅せるのはもちろんのこと、とことんキャッチーな楽曲があり、そして何より本人たちがエンターテイナーとして常に新しいことへのチャレンジ精神や遊び心があって、そうくるか! というアイデアでリスナーを驚かせてきたバンドだからだ。
今回の演出はバンド自身が手がけるものではないが、演出チーム渾身のビジュアルや、「もりもとはフリー素材か!」(こやま)という悪ノリをもポップに飲み込んで、エネルギッシュなエンターテインメントにしていく。「今日は、特別なことをいっぱいしていこう」(こやま)と、「ハッピーウェディング前ソング」では、観客が今回のヤバTのライブのために作られた“入籍”スタンプを押してライブを盛り上げたり、2ステージを行き来してそれぞれの演出の違いも堪能させてくれる。
終盤には、今日の裏方はこんな感じと言って、撮影の裏側やスタッフたちの様子も紹介。デジタルで最新鋭だけど、作ってくれているのはアナログなマンパワーであることも披露。さりげなくスタッフ全員がタンクトップを着用して臨んでいる、現場の一体感も伝わってくる。アプリで観るバーチャルなライブってどんな感じなんだろう、実際のライブに行ったことがないけれど楽しめるのかなという人も、気軽にヤバTのフレンドリーで熱いステージを体験できる。
「NO MONEY DANCE」や「かわE」など全7曲、これまであまり配信ライブなどはやってこなかったというヤバTだったが、「NeoMe」だからこその演出の妙味をたっぷり味わえるライブを披露してくれた。
今回の『NeoMe Live Vol.1』は無料での配信となっており、6月3日までアーカイブ配信がされるので、「NeoMe」アプリをダウンロードしてぜひ楽しもう。
TEXT BY 吉羽さおり
<セットリスト>
01. あつまれ!パーティーピーポー
02. NO MONEY DANCE
03. ハッピーウェディング前ソング
04. Bluetooth Love
05. Give me the Tank-top
06. ヤバみ
07. かわE
バーチャルライブアプリ「NeoMe」OFFICIAL SITE
https://neo-me.jp
ヤバイTシャツ屋さん OFFICIAL SITE
https://yabaitshirtsyasan.com/