■「最後までエドとアルの旅を堪能してください!」(Hey! Say! JUMP・山田涼介)
魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、唯一無二な世界観で、世界中から愛される大ベストセラー漫画『鋼の錬金術師』。
連載開始20周年の新プロジェクトとして発表された完結編二部作の前編である『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』が5月20日に公開。後編『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』が6月24日に公開される。
原作の最終話までを描き切ることにこだわり、前作よりスケールアップした堂々の完結編。そんな完結編二部作の前編であり、5月20日に公開を迎えた『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』の公開御礼舞台挨拶、そして6月24日公開の『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映が京都・大阪・福岡の全国3都市で開催!
主演の山田涼介(エドワード・エルリック役)が登壇し、全国のファンの前で『鋼の錬金術師』、そして完結編二部作への想いを語った。
■5月28日(土)
T・ジョイ京都:『復讐者スカー』公開御礼舞台挨拶】
山田は、京都の観客、そして全国の劇場でライブビューイングを楽しんでいる観客に向けて、「今日舞台挨拶とライブビューイングがあると聞いて『ちょっとこの時間早すぎませんか?』と思った方いますか? 僕も思っています(笑)。今日は皆様と少しだけですが楽しみたいなと思っていますので、よろしくお願いいたします」と挨拶。
京都の観客の前に立ってみての感想を聞かれると、「こうして、京都のお客さんの前に立って、映画のお話をさせていただけるのは本当に貴重な経験だと思いますし、全国の方が朝早くからライブビューイングでお楽しみいただいていると思うと、うれしい気持ちですね」と改めて感謝を述べた。
『復讐者スカー』のイチ押しポイントについては「前作で出てこなかった、新田真剣佑くん演じる“スカー”が出てきて、彼が何者なのか、そしてエドとアルに対してどう立ちはだかるのか、というところはいちばんの見どころかなと思います。また、一人ひとりのキャラクターのバックボーン、どういう経緯でこのようなキャラクターになったのか、という過去が明らかになるシーンも原作どおりに描かれているので、原作ファンの方も楽しんでいただけると思います! そしてもちろんアクション、進化したCGも見どころですね」と熱いコメント。
エド以外の役を演じるならどの役がよかったかという問いに対しては、「僕が演じられるとしたら、寺田心くんが演じている、セリム・ブラッドレイくらいじゃないですか? 身長的にもいけるかなと思いますけど…(笑)」と答えると、会場からは笑いと拍手が起こり、山田が「拍手はおかしいと思いますけど!」とほっこりするひと幕も。そして、「でも、演じられるのであれば、ホムンクルス側もやってみたいですね。彼らにも彼らの正義がありますし、対峙していて演じてみたいなと思いました」とコメントした。
グリーンバックでの撮影について聞かれると「観た方はどこがCGでどこが実物か考えるかもしれませんが、大抵CGです(笑)。でもそれがわからないくらい日本のVFXの技術も進化しているなと思いますし、そこも楽しんでいただければと!」と明かし、その中で大変だったこととして、「『最後の錬成』では最後の敵である“お父様”も僕が演じていて、エドも僕で、当然僕はふたりいないので、撮影ではカメラマンさんと対峙して完全にひとりで演じていたので、そのシーンには注目してほしいですね」と苦労を語った。
続投キャストに新キャストが加わったなかでの『ハガレン』チームの絆を感じた瞬間については、「撮影はスタッフさんも含めて、助け合いだと思っていて、今回だとロン・モンロウさん(メイ・チャン役)は日本の方ではなく、日本語でのお芝居は大変ななか、皆でサポートしていました。日本人でも、“錬金術師”、“煉炭術”、という言葉は普段使わないじゃないですか? それを覚えるのは相当難しかったと思いますが、皆で支え合うことで、温かい現場だな、と感じながら座長として立たせていただくことができました」と撮影現場の雰囲気を振り返った。
そして、事前にTwitterにて募集されたファンからの質問に対しても回答。「漫画・アニメもある作品ですが、自分が演じているときに何か感じたものはありますか? 朴璐美さんと何かエドのことで相談したとかもありますか?」という質問には、「原作ファンとして、赤いコートを羽織り、青い軍服を着た人たちと対峙すると、ハガレンの世界観を作り上げているな、原作どおりに演じたいなと、原作をつねに側に感じていました。真っ直ぐなエドを演じるのはとても体力が必要で、朴さんとは『全身全霊で1秒も気を抜かないことが、エドを演じるコツですよね』ということをお話させていただきましたね」と回答。「『最後の錬成』を観るにあたっての注目ポイントを教えてほしい」、という質問に対しては、「全部です! なかでもみんなが集まる最後の戦いは見どころですね。原作に忠実に描けているかと思いますし、自分で言うのもなんですが、僕、かっこよかったです(笑)、というのは冗談で、『鋼の錬金術師』ってこれだよね! という映像が劇場で観られると思います。もちろん撮影は大変でしたが、ここまで演じ切りたい、と一作目のときから思っていたので、思い入れの強いシーンとして、注目していただきたいです!」と冗談を交えて会場の笑いを誘いながらも、想いを伝えた。
最後に山田は「皆様、朝早くから劇場に足を運んでいただき、ありがとうございます。『復讐者スカー』をこれから初めてご覧になる方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、『復讐者スカー』を観たら『最後の錬成』も必ず観たくなると思いますし、観ていただきたいなと思います。『最後の錬成』では原作の最後まで描き切っていますので、それぞれのキャラクターが明るい未来に向かって進めているのか、そしてエドとアルの旅の最後を劇場で見届けていただけたらなと思います。本日は朝早くから本当にありがとうございました」と完結編二部作への想いと、全国のファンへの感謝の想いを述べて、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。
■5月28日(土)
大阪ステーションシティシネマ:『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映
山田は観客に向け「今日は皆さんが『最後の錬成』をいちばん最初に観ていただくお客さんだということを聞いてドキドキしていますが、楽しんでいただく前にちょっとした裏話などお話しできたらいいかなと思いますので、よろしくお願いします」と挨拶。
この日来場の関西の観客がいちばん最初に『最後の錬成』を観ることについては、『最後の錬成』が完成したのがなんと3日前ということで、「皆さんが楽しんでくれるかな? というドキドキ感が今は強いですね。満足できる仕上がりなっていると思います」と自信をのぞかせた。
『最後の錬成』の注目シーンを聞かれると「お父様との最終決戦ですね。1週間ちょっとかけて本当にじっくりじっくり撮影したシーンなので、完成を観て原作に近い仕上がりになっていて、頑張って良かったな、と思いました」とコメント。また劇中でエドとアルが旅をすることにちなみ、関西で旅をするなら、どこに行って何をしたいかという問われると「何かおすすめの場所ありますか?」と取材に来ていた記者に聞くひと幕も。記者から「通天閣」という声が上がり、「通天閣に行ったことないです! 行ってみたいですね」という山田に対し、MCから「最近通天閣にタワースライダーというすべり台ができましたよ!」と伝えられ「嘘でしょ!?」と驚き、「何メートルですか?」と興味津々の様子を見せた。しかし高いところが苦手だそうで「(すべり台は)絶対行かないです! 通天閣は行きたいですけどね(笑)」と語り、会場を笑わせた。
イベントでは、Twitterで募集された質問にも答えるコーナーも。原作ファンとして原作から劇場版に使われていちばんうれしかったシーンを問われると「『最後の錬成』のラストカットが原作とまったく一緒なんですよ! 僕も監督も、そこのエドのポーズをすごくこだわったんです。そのラストカット見て、あっ、一緒だ! まんまだ! という風に思えたのが個人的にすごくうれしかった。なので原作ファンの方は感動していただけるんじゃないかなと思います」と熱く語った。
次に、物語の中でエドの成長を表現するために気を付けたことや工夫したことを教えてほしいとの質問には、「パート1からパート2までの4年間で僕自身が成長し吸収したものをエドにバトンタッチみたいな感じになったことが、そのまま成長として観れるんじゃないかな」と回答。また、体つきの変化について聞かれると「どちらかというとエドのためというよりは最終決戦シーンの僕が演じているお父様の体を表現するため。原作だとバッキバキでつねに上半身裸の状態なので、体が見えている状態。ドラマの撮影とトレーニングを並行していた半年間が、まー辛かった! こうやって言えることがほんとに幸せ!」と笑顔を見せた。
最後に、山田はこれから映画を観る人へのメッセージとして、「映画はエンターテイメントなので、それぞれの楽しみ方があると思います。とにかく1号目の皆さんにこの映画を全力で楽しんでもらいたいです。そして、エドとアルの最後の冒険を、ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思います」と舞台挨拶を締めた。
■5月29日(日)
T・ジョイ博多:『最後の錬成』舞台挨拶付き最速先行上映
福岡の満員の観客の前に立った山田は、ついに完成した『最後の錬成』を披露する気持ちを「撮影が終わってから約2年、ようやく皆さんに観ていただけるんだなという気持ちでいっぱいです。今日はぜひ楽しんでいただければ!」と喜んだ。
衣装の赤いジャケットを選んだ理由については、「せっかくだからエドの色を身にまとって登壇しようと、とスタイリストさんと話して赤に決めました。」と今日の勝負服として選んだことを披露。
前作から約4年が経ち、長くエドと向き合ってきた山田へ、MCから「前作から『復讐者スカー』『最後の錬成』と経てのエドとしての心の変わり方など教えてください」との問いには、「1作目のときから、監督とは最後まで描き切りたいよねと夢物語のように話していましたが、僕の中ではいつかやるだろうなと思っていました。この4年間というのはエドの気持ちを途切らせることなく過ごしていたので、ようやく(撮影に)入るんだなという気持ちでスタートができました。その4年間は、僕自身としてもすごく成長のあった4年間を過ごしたので、自分自身の成長がエドに還元できたのではないかと思います」と語った。
そして、4月に行われた完成報告会見で、アメストリス国軍大佐ロイ・マスタングを演じたディーン・フジオカなどが、山田が1作目から、よりパワーアップしていたと言及していたことに及び、山田自身の『鋼の錬金術師 完結編』でのパワーアップの話題に。「撮影で鍛えていた期間に、最初はベンチプレスを40キロしか上げられなかったけど、最後はMAX90キロまで上げられるようになりました。ただ、今は鍛えるのを辞めてしまったので、挙げられて50~60キロが限界かな」と笑った。
舞台挨拶は『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』上映前に行われ、これから作品を観る観客に向けて、注目のシーンについてコメント。「“お父様”との最終決戦ですね。原作でもものすごく見ごたえのあるシーンのひとつになっていて、『鋼の錬金術師」という作品の根源を描いているお話だと思います。人間が悪に飲まれていくさまが繊細に描かれているので、息を吞みながら集中して観て頂けたら」と語った。
MCから兄弟で旅をするストーリーになぞらえて「山田が福岡で旅をするとしたら、どこに行って、何をしたいですか?」の問いには、「食べたいものは豚骨ラーメンです」と即答。「実は福岡で豚骨ラーメンを食べたことがないんです。(Hey! Say! JUMPの)ツアーで福岡に来ると、水炊きに行こうよとなることが多いです。(福岡で豚骨ラーメンを食べたことがないのは)損してるだろうな~」と悔しさを見せた。
舞台挨拶の最後には、事前にTwitterで募集されたファンからの質問に、山田が答えるコーナーが設けられ、「山田さんが何かを決心したり、あのとき誓ったことなど、いちばん印象に残っている約束の日はいつですか?」」という質問には、「僕が14から15歳のときに時代劇で主演させていただいた際に共演した泉ピン子さんとのことです。泉さんが本番で突然セリフをすべてアドリブに変えて来られたことがあり、戸惑いながらもそれはセリフではない、(泉さんの)心の声だと思って、予定になかったんですがそのセリフを聞いて僕は涙したんです。そのシーンは(OA時)そのまま使われていたのですが、そのシーンの撮影が終わったあとに、泉さんが(山田の)マネージャーさんに『こいつは大物になるから、事務所が大切にするんだよ』と言われ、僕自身には「あんたはくじけそうになっても、この世界にいるべき人間だと思うから、諦めちゃいけないよ」と言われたことを胸に生きています」と、これが芝居なんだと実感したという自身にとって大切な日を告白。
続いてのTwitter質問は「(鋼の錬金術師の)原画展に行かれた際に印象に残っている原画はありますか? そのポーズをとってほしいです!」というまさかのお願いが。「あります。お父様との最終決戦が描かれている原画があり、その1枚を見て1作目のときに、プロデューサーさんに「最後まで(映画)で描かれることがあったら、“お父様”は自分がやりますと言いました。それこそこれも約束の日でもあったので、とても印象に残っています」とポーズも併せて披露。
舞台挨拶の最後には、「映画としてエンターテイメントとして、この作品を楽しんでいただきたいというのが、僕たちキャスト・スタッフ一同の願いでもあるので、最後までエドとアルの旅を堪能してください!」と完結編のフィナーレとなる作品をアピールし、大きな拍手とともにイベントの幕が閉じた。
映画情報
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
完結編二部作連続公開
『復讐者スカー』大ヒット上映中
『最後の錬成』6月24日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
(C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX
(C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』作品サイト
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