■「自分の何かが間違いを、バグを起こすような方向に行け行けと、自らを鼓舞しながら音楽を作った」(曽我部恵一)
7月8日よりテアトル新宿ほか全国順次公開される、磯村勇斗の映画初主演作『ビリーバーズ』(R15指定)の予告編映像&場面写真が一挙解禁された。
本作は、1984年のデビュー以来、常に先鋭的な作品を世に問い続けカリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹が1980年代から90年代にかけて大きな社会問題として顕在化した“カルト”的な宗教団体をモチーフに、その独創的な感性と世界観で人間の欲望をあぶり出した同名作を実写映画化したもの。
とある孤島で生活をするふたりの男とひとりの女。ニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属している3人は、オペレーター(磯村勇斗)、副議長(北村優衣)、議長(宇野祥平)と互いに呼び合い、共同生活を送っていた。それは俗世の汚れを浄化するため、メールで送られてくる不可解な指令“孤島のプログラム”を実行し、“安住の地”へ出発するための修行だったが……。
監督は城定秀夫。過激な内容ゆえ実現不可能と言われた山本直樹の原作ながら、愚かで愛おしい3人の男女を時にユーモラスに、時にそこはかとない寂しさを滲ませて映し出し、単なるカルト作にとどまらない濃密な人間ドラマに仕上げた。
さらに、映画『孤狼の血LEVEL2』(2021年)『猫は逃げた』(2021年)などの毎熊克哉、そしてカルト団体の主宰者“先生”役として原作者の山本直樹が出演していることにも注目だ。
また、音楽を担当した曽我部恵一による不穏かつ繊細なサウンドトラックと、書き下ろしの主題歌「ぼくらの歌」も、映画の世界観をさらに深淵な境地へと導いている。
■曽我部恵一 コメント
山本直樹×城定秀夫。透明なエロスとタナトスが真っ赤に爆発するに決まっている。そんな映画に音楽をつけろと。強大な思想に幻惑され、絡め取られていく個人の純情。自分の何かが間違いを、バグを起こすような方向に行け行けと、自らを鼓舞しながら音楽を作った。それで、ぼくの中のエロスとタナトスも、この夏のなかで少しは解放されたようです。■毎熊克哉 コメント
とんでもない問題作がこの世に!
生まれ出て。ほっぽり出されて。どうやって生きていこうかと路頭に迷い。何かを信じてしがみつき。
騙されて。交差して。またひとりぼっち。
でもまた信じたい。努力しなければ。
僕は第三本部長という役を演じました。
この映画には希望があるはず!お楽しみに。■山本直樹 コメント
人生初弾着、初血糊という貴重な経験をさせていただきました。個人的にはこっ恥ずかしい限りですが、楽しんでいただけたら幸いです。原作者として自分が20数年前に書いたセリフを面白がり、感銘を受け、笑えたというのは、城定監督と役者陣の素晴らしさによるものなのでしょう。
作品情報
『ビリーバーズ』
7月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次公開
出演:磯村勇斗 北村優衣 宇野祥平 毎熊克哉 山本直樹
原作:山本直樹『ビリーバーズ』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)
監督・脚本:城定秀夫
音楽:曽我部恵一
主題歌:曽我部恵一「ぼくらの歌」
配給:クロックワークス SPOTTED PRODUCTIONS
(c)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
R-15
映画『ビリーバーズ』作品サイト
https://believers-movie2022.com/