■「これほどまでに挑発的な役は初挑戦。白石監督は僕のことを普段どのように思われているのか?」(岩田剛典)
映画『死刑にいたる病』の公開記念舞台挨拶が5月7日、東京・新宿バルト9 スクリーン9にて行われ、W主演の阿部サダヲ、岡田健史、共演の岩田剛典、そして白石和彌監督が登壇した。
連続殺人犯・榛村大和役の阿部は、公開後の反響について「面白かった、もう一度観たいという声もありながら、ポップコーンが途中で食べられなくなったという声もありました」と笑顔をみせる。
大和から冤罪を証明してほしいと依頼される大学生・筧井雅也役の岡田も「今までにないくらい褒められています」と照れながら自賛。
謎の男・金山一輝役の岩田は「僕はこの作品を午前中に観てしまって…少し食欲がなくなった」と笑いつつ、阿部が演じた榛村大和について「ここまでのサイコキラーは邦画史に残るのではないかと思うくらいのインパクト」と絶賛した。
白石監督は「観るたびに面白くなっていく中毒性のある映画。それぞれのキャラクターの視点で観ると、見えてくる物語が変わってくるはず」とリピート必至を強調。その言葉どおり岡田は連続で3回観たそうで「阿部さんから『狂っているね!』と言われました」と照れながらもなぜかうれしそうだった。
観客はもちろんのこと、キャスト全員を震え上がらせる演技を披露した阿部。演じるうえでは「普通の人に見えるようにした」といい、「“晴れ時々殺人”そんな感じです」と明かすと、すかさず岩田は「名言ですね!」と阿部語録を面白がっていた。
長髪で顔が半分隠れた謎の男を熱演した岩田は「これほどまでに挑発的な役は初挑戦。白石監督は僕のことを普段どのように思われているのか?」と新境地開拓を自負しながら、「長髪にすると母親に似ているなと思った。僕は母親似なので長髪にすると面影がある。なんだか…目覚めてしまいそうでした」と笑わせた。
そして、白石監督から「どんな役になっても色気や立ち姿のカッコ良さが出てきてしまう素敵な方」と資質を褒められると、「恐縮です!」と照れた。
イベントでは本作のタイトルにかけて、自身が“病的に”ハマっているモノやコトを発表する企画も実施。阿部は「実は私…爪が顔に至る病」と謎の返答。「最近、自分の爪を見ていると顔に見えてくる。そこまで至っている」と自分の爪にドはまり中であることを明かし、「それ本当ですか!?」と疑う岡田に自らの左手薬指の爪に語り掛けアピールした。
その岡田はハマっているものについて「料理に至る病」と紹介するも「阿部さんの爪話には負ける!」と苦笑い。「ベランピングに至る病」という岩田は「ベランダでコーヒーを飲んだり食事をしたりするのにハマっている」と明かしながら、阿部の“爪”ネタに合わせて、「僕もベランダでたまに爪を眺めたり、爪を切ったりしていますよ」と会場を沸かせた。
最後に白石監督は「サイコサスペンスだけれど、中毒性の高い作品」とアピールし、岩田も「自分にとっても自信作。面白く観ていただけるはず」と手応え。岡田は「早朝から観るには少しヘビーですが、僕自身思い入れのある作品。自分の芝居も関わってくれた方々も含めてこの身に宿していきたい」と自負し、阿部は「映画を観終わってからしゃべりたいと思わせる映画はやはり面白い。幅広い年齢層の方々に楽しんで観てもらえるはずです」と大ヒットを期待していた。
映画情報
『死刑にいたる病』
2022年5月 全国公開
出演:阿部サダヲ、岡田健史、岩田剛典、中山美穂
監督:白石和彌
脚本:高田亮
原作:櫛木理宇『死刑にいたる病』(ハヤカワ文庫刊)
配給:クロックワークス
(C)2022映画「死刑にいたる病」製作委員会
映画『死刑にいたる病』作品サイト
siy-movie.com