■「メンバーが誰ひとりいないってこんなに緊張するんだと思いました」(なにわ男子・高橋恭平)
6月17日に全国公開される、映画『メタモルフォーゼの縁側』。このたび、映画の完成を記念して、世界最速の完成披露上映会が開催された。
上映前には主人公を演じた芦田愛菜、宮本信子、主人公・うららの幼馴染役を演じた高橋恭平(なにわ男子)、そして狩山俊輔監督が登壇。撮影時のエピソードや映画にまつわるトーク盛りだくさんの舞台挨拶も行った。
女子高生と老婦人がボーイズラブを通じて友情を育む物語となっている本作。脚本を読んだ感想を聞かれた芦田は「雪さんとうららの関係性を見ていると、友達になるのにも、好きなものを好きだと言うことにも年齢なんて関係ないと思わせてくれます。そんなふたりの姿が見ていて微笑ましくて暖かくて、明日も頑張ってみようかなと思わせてくれるような、大好きな作品だと思いました」とコメント。
CDデビュー後、今作で映画初出演となった高橋は、グループから離れて初めての出演となり「メンバーが誰ひとりいないってこんなに緊張するんだと思いました。クランクインしたときはとても緊張しましたが、現場の空気感がすごく暖かったんですよね。愛菜ちゃんも僕の話を笑って聞いてくださって。狩山監督とご一緒するのは2回目で、僕のことをわかってくれていたこともあり、安心してお芝居に打ち込めたかなと思いますね」と語った。
続けて、幼馴染役を演じた芦田の撮影現場での印象を聞かれると「本当にしっかりしていて、どっちが年上かわからなくなるくらい。それくらいしっかりしていて毎回驚かされますね」とコメント。それに対し芦田は「ありがとうございます(笑)。私もお会いするまで緊張していたんですが、スタッフさんとお話している輪に混ぜてくださって、すごく分け隔てなく接してくださる方なんだなと思いました」と撮影エピソードを披露した。
すると、「今ここで聞きたいことがあるんですけど」と切り出した高橋が「呼び方は、愛菜『ちゃん』と愛菜『さん』どっちがいいですかね?」と確認し、場内からは笑いが。「勝手に“ちゃん”付けするのもなんだか申し訳なさがありますし、さん付けも言いにくかったので……」と続けた高橋に対し、芦田が「呼びやすい方で呼んでいただいて大丈夫です!」と答えると、高橋が「じゃあ『ちゃん』で! このままで行きます!」と呼び方が決まり微笑ましいトークを披露した。
物語のなかで、うららと雪が読み手から書き手に挑戦する姿が描かれている本作。思い悩んで壁にぶつかった時の乗り越え方をそれぞれ聞かれると芦田は「私は書き出すようにしています。やることが溜まってきたり考えがまとまらなくなったりすると投げ出したくなる時もあるので、考えている事を小さいノートに書きだして整理しています」と語る。宮本は「本当に悩んでいる時は冷凍庫に閉じ込めてその悩みを凍らせてしまう。それで前を見て生きる。時間が経って、もう大丈夫だなと思ったら冷凍庫の中を見ると溶けてきている。そんなイメージですね」と本作で演じた雪を思わせるようなコメント。
高橋は「一種のゲームとして考えてますかね。壁にぶち当たったらここはラスボスなんだなという感覚です。趣味がゲームなので、ゲームだと思えば何でも乗り越えられるかなと思います」と話した。
これから観る人たちに向けて監督は「小さな世界を描いた映画です。その小さな世界の中で笑ったり苦しんだりしながら何か自分が変化できるところを求めて小さな一歩なり大きな一歩なりを踏み出すような映画になっておりますので、皆さまお楽しみください」とコメント。
高橋は「この映画を撮影していたときは、まだ関西ジャニーズJr.のときだったことを考えると、デビューして公開に臨めるというのが本当にうれしいことだなと思います。映画はクスッと笑えて最後には感動できるような素晴らしい作品となっておりますのでよろしくお願いします!」と語った。
宮本は「今日これからご覧になる皆さまのお声が伝わってくるのを、すごく楽しみにしております。本当によろしくお願いします!」とメッセージを送り、最後に芦田が「うららが雪さんに受け止めてもらえたみたいに、映画を観ている私たちもこの映画に包み込んでもらえるような魅力のある作品です。自分にも素敵な出会いが待ってるんじゃないかなと思わせてくれると思います!」と挨拶し舞台挨拶を締めくくった。
映画情報
『メタモルフォーゼの縁側』
6月17日(金)ロードショー
原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
脚本:岡田惠和
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜 宮本信子 高橋恭平(なにわ男子) 古川琴音 生田智子 光石研
汐谷友希 伊東妙子 菊池和澄 大岡周太朗
配給:日活
(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会
映画『メタモルフォーゼの縁側』作品サイト
https://metamor-movie.jp/