■「感謝の気持ちを届けたい。ファンに喜んでもらいたい」(EXILE ATSUSHI)
4月26日、EXILEが『EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 “RED PHOENIX”』の大阪での追加公演1日目を大阪城ホールにて開催した。
ライブ前に行われた取材にて、折り返しを迎えた本ツアーについて「観てもらった皆さまには、進化したEXILEのエネルギーを感じていただけているのではないか」と語ったEXILE AKIRA。その言葉どおり、圧巻のオープニング映像でライブは開幕した。
登場したのはドラムを叩くEXILE SHOKICHI、ギターを演奏するEXILE NESMITH、DJ 白濱亜嵐、そしてステージタワーの頂上にはEXILE TAKAHIRO。ツアータイトルにもなっている「RED PHOENIX」を1曲目に演奏し、迫りくる気概を感じさせるパフォーマンスで会場を高揚の渦に包み込んだ。
「DOWN TOWN TOKYO」では立体的なセットと椅子を使ったパフォーマンスを披露。360度に展開されたスクリーンに、ステージセット内部でのパフォーマンスも映すことで、鮮やかに光るステージを肉眼でも映像でも楽しませた。
中央に設置されたステージを生かしたステージングや、多彩な曲の繋ぎだけでなく、TAKAHIROのソロボーカルと関口メンディーのラップでリズムを際立てた「アガパンサス」や、SHOKICHIが温かい低音ボーカルで会場を包み、AKIRAとTETSUYAがパフォーマンスする「HEMERA」など、少人数でのパフォーマンスも含めバラエティ豊かなセットリストで観客を魅了した。
取材では、これまで行った公演について「まだまだマスクをしながら大声を出せないルールがあるなかで、ファンの皆さんに喜んでいただき、幸せそうな笑顔を見せてもらって感謝しています」と語ったSHOKICHI。「改めて音楽っていいな、ライブっていいなと感じました」と喜びを噛みしめていたが、その言葉どおり、ステージ上ではメンバーの柔らかい表情も見ることができた。
クラップによって会場を幸福感でいっぱいにし、オーディエンスとEXILEが一体となった「YELLOW HAPPINESS」では、メンバーがステージ上で自撮り棒を持ち、和気あいあいと撮った映像がスクリーンに投影されるなど、和やかな雰囲気。その直後には白濱亜嵐がDJとなってメドレーを披露し、会場を一瞬にしてダンスフロアに変えるなど、様々な盛り上げ方で観客を虜にする。
アンコールでも盛り上がりを高め続けたEXILE 。AKIRAを先頭にしたフォーメーションから「EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜」で会場全体を熱気で覆う。
さらにアンコール中、映像にて2022年夏のドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2022 “POWER OF WISH”』の開催を発表。加えてEXILE ATSUSHIのツアー限定復活が発表されると、客席からは歓喜のどよめきが巻き起こった。
興奮のうちに映像が終わると、なんとステージにはATSUSHIがサプライズ登場。2020年2月、『EXILE PARFECT LIVE2001→2020』での最後のステージ以来、約2年ぶりにEXILEのステージに登場。ファンの反応に「すごく奮い立たせられた」と話し、歓声と拍手に包まれるなか、何度もファンへの感謝を伝える。「ファン の皆さまが喜んでくださることを届けることが、LDH エンタテインメントであり、EXILE のエンタテインメントの根幹である」と説明を加えながら、限定復活までの経緯を語った。「卒業した者として戻ることが許されるのか」と一抹の不安を口にしつつ、「でも感謝の気持ちを届けたい、ファンに喜んでもらいたい」と話し、「戻っても大丈夫でしょうか?」と問いかける。会場内には大きく、止まない拍手が鳴り響いた。
その後、ATSUSHIからのサプライズとして「願い」をアカペラで歌唱。ワンフレーズではあったが純白で繊細な歌声を届けた。
メンバーがステージに再登場すると、TAKAHIROとATSUSHIが抱擁を交わす。AKIRAが「もらい泣きしました。改めて僕自身、EXILE が大好きなんだなって」と口にし、「今日いちばんの盛り上がりだったね」とTAKAHIRO。熱狂のままにステージの幕が閉じた。
取材にて、「2020年2月26日、緊急事態宣言によって『EXILE PERFECT LIVE 2001→2020』の大阪公演が中止になってから時が止まってしまって。そんな大阪という場所でドームツアーを発表して、ATSUSHIさんと一緒にスタートできるのは感慨深いです」と語ったAKIRA。ツアーへの意気込みについて、こう続けた。
「今まで『TOWER OF WISH 〜願いの塔〜』と『STAR OF WISH』という“願い”というテーマのツアーをやっていて、いろんなことがある大変な状況下でも、ボクたちのパワーが、皆さんに届くようにと願いの力『POWER OF WISH』というタイトルにさせていただきました。ファンの皆さまにとにかく20周年を楽しんでいただきたいという思いがあったので、すごくメモリアルなものになると思います。今一度、これまでのEXILEを歌って語ってきたATSUSHIさんと一緒に、15人のEXILEを届けられたらと思います」
TAKAHIROは「コロナ禍という大きな影が訪れ、ファンの皆さんに見せられなかったEXILEの姿……止まってしまった時間をファンの皆さんと取り戻すべく、今一度15人で手を取り合い、覚悟と共に、ファンの皆さんに自分たちなりの“パワー”を届けていきたいと思います」とコメント。ツアーに向けては「僕たちがEXILEに抱く“想い”があるように皆さんにとってもEXILEに対していろいろな想いがあると思います。そして今回のツアーについても、様々な意見をいただくと思います。ただ、この20年間、どんなときも変わらずあることは、ファンの皆さんのおかげで僕たちが存在してることと、そんな皆さんの幸せをつねに願っているという僕たちの気持ちです。必ず皆さんに喜んでもらえるEXILEでいれるよう、精一杯の努力を尽くします。そして明るい未来に向けて……エンタテインメントの力を信じて、すべての想いを歌に乗せて、“EXILE魂”を示していけたらと思います」とファンへのメッセージとEXILEへの想いを熱く語った。
圧巻のステージを届け、その先のさらなる高みへと進んでいくEXILE 。20周年を経て、15人のEXILEがファンと心をひとつにどんなステージを届けるのか、目が離せない。
ドームツアー詳細はこちら
https://exfamily.jp/fixed/exile_livetour2022_Powerofwish
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