■「やまちゃん(山田)の肩回りがパワーアップしていました(笑)」(ディーン・フジオカ)、「この現場は筋肉バカしかいなくて……(笑)」(山田涼介)
映画『鋼の錬金術師 完結編』製作報告イベントが4月21日、東京・ザ・プリンスパークタワー東京 コンベンションホールで行われ、主演の山田涼介、キャストの本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、渡邊圭祐、水石亜飛夢、舘ひろし、山本耕史、栗山千明、佐藤隆太、内野聖陽、そして曽利文彦監督が登壇した。
魅力的なキャラクター、緻密に練られたストーリー、唯一無二な世界観で、世界中から愛される大ベストセラー漫画『鋼の錬金術師』。連載開始20周年の新プロジェクトとして発表された完結編二部作では、前編である『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカ―』を5月20日、後編『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』を6月24日に公開。原作の最終話までを描き切ることにこだわり、前作よりスケールアップした堂々の完結編となっている。
主演で、エドワード・エルリック役の山田は「前作を公開してから約4年ぶりに念願の完結編までを映像化できるということでうれしいです。本作をたくさんの方に観ていただけるよう、皆様のお力添えのほどよろしくお願いいたします」と挨拶。
ヒロイン、ウィンリィ・ロックベル役の本田は「前作を撮影しているときに、もし続編ができてこのキャラクターだったらこの人に演じてほしいよね、と話していたことを思い出します。公開して皆さんに観ていただくのが楽しみです」、ロイ・マスタング役のディーンは「僕も前作から参加させていただき、この壮大な物語がついに完結編を迎えることができ、皆様にこうしてご報告出来ることを心からうれしく思います。ハガレンシリーズ、そして曽利組に参加できたことを改めて光栄に思います」と話した。
リザ・ホークアイ役の蓮佛は「個人的に2の『復讐者スカー』がすごく好きで、見終わったあとに救われた気持ちになりました。理不尽とどう向き合っていくのか優しい光を照らしてくれる作品であり、本当に今見るべき作品になっていると思います」、エンヴィー役の本郷は「前作から数年も空いたにもかかわらず、キャストがひとりも変わることなく、さらに新キャストにはこれほどまでに豪華な方々が演じてくださり、本当にすごいことだと思います。来る前は芸能人いっぱいだ! 怖い!と思って緊張していたのですが(笑)今日は楽しんでいけたらいいなと思います」とそれぞれ挨拶。
リン・ヤオ/グリード役の渡邊は「原作ファンとして、完結編までやっていただけることにありがたみを感じつつ、今このメンバーと並べているということがうれしいです」、アレックス・ルイ・アームストロング役の山本は「僕の演じるアレックスという役はオファーが来たときに驚くようなビジュアルだったのですが、先日試写で拝見させていただいた際に、まさかの舘さんが僕が出演したことにまったく気づいておらず(笑)それほどの扮装をしておりますので、楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。
そして、マース・ヒューズ役の佐藤は「残念ながらヒューズは前作で死んでしまったのですが、今回キャストの皆さんや監督が思い出してくださったおかげで今回も参加することができました!」、オリヴィエ・ミラ・アームストロング役の栗山は「原作ファンとして、まさかオリヴィエ役を演じさせていただけるとは思ってもおらず、本当にうれしく光栄に思っています。誰かが誰かを想う、そんなキャラクターがたくさん登場しますので、皆さんの胸に届くといいなと思っています」、アルフォンス・エルリック役の水石は「幼少期からハガレンが大好きで、こうして今アルフォンス・エルリック役と言っている自分にすら感動を覚えています。鋼の錬金術師への愛、そしてメッセージ性が多く詰まった作品になっているので、ぜひ皆さん楽しみになさってください」とそれぞれコメント。
ヴァン・ホーエンハイム/お父様役の内野は「本作では、エルリック兄弟の父親であるヴァン・ホーエンハイム、そしてホムンクルスの“お父様”という非常に対照的な役を演じさせていただき、とても新鮮な体験をさせていただくことができました」、そして最後にメガホンを取った曽利監督は「『鋼の錬金術師』という本当に素晴らしい原作を、1本のみならず完結まで描き切ることができる、本当に光栄なことです。しかもこれだけのキャストの方々にお集りいただき、監督冥利に尽きます」と語った。
続いて、完結編二部作の前編『復讐者スカー』のストーリーの軸となるスカー役を演じた新田真剣佑からのコメント映像が流れ、「本日は仕事の都合によりそちらへ向かうことが出来ませんが、この作品に携われたことをたいへん光栄に思います。僕が演じたスカーは過去に兄を殺され復讐を誓う男です。その復讐のなかでエルリック兄弟とも対立することになるのですが、原作でも人気のあるスカーをいかに魅力的に魅せられるかを考えて演じさせていただきました」と話し、今回残念ながら登壇が叶わなかったものの、本作へ出演した喜びを語った。
前作から約4年が経ったなかでの続編ということで、最初に続編製作の話を聞いたときの感想について山田は「前作を撮影しているときから、監督と『鋼の錬金術師』はやっぱり最後まで描いてこそですよね、というお話をしていたのと、この4年間『鋼の錬金術師』に対する想いは僕のなかで途切れることはなかったので、ようやく撮影できるというのが嬉しかったです」とついに完結編を撮影できたことに改めて喜びをにじませた。
久々に続投キャストの面々に会った際の印象については「ディーンさんも蓮佛さんもそうなんですが、現場でお会いしても久々な感じがしなくて不思議でした」と話し、前作の撮影時の空気感そのままにそれぞれが再会したというエピソードを披露した。
また、過去のイシュヴァール殲滅戦により、アメストリス人へ恨みを持つスカーと対峙するシーンが見どころの本作については「まっけんは前作には出演していなかったので、最初はどのテンションで演じればいいのか戸惑いがありましたが、彼しか出せないスカーとしての佇まいやクールさを感じながら対峙していました」と、今回最強の敵“スカー”を演じることになった新田について話し、憎しみを抱える作中の役とは違って現場ではお菓子をうれしそうに食べたり、スカーのビジュアルのまま電動キックボードで遊ぶというチャーミングな面もあったことを明かした。
続投キャストであり前作より参加しているディーン、蓮佛、佐藤がスケールアップしたポイントについて聞かれ、ディーンは「完結編二部作で物語の奥行や、イシュヴァール戦などでこれまでの文脈が見えてくるシーンがあり、現場で追体験させていただきました」とコメント。パワーアップした点について「やまちゃん(山田)の肩回りがパワーアップしていました(笑)」と話すと、山田が「この現場は筋肉バカしかいなくて……(笑)」と答えるなど、現場の雰囲気の良さが伺えるひと幕も。
パワーアップした点については蓮佛も同意し、実際に懸垂マシーンやダンベルが置いてあり、待機中には誰かが筋トレしている声が至るところで聞こえてきたという驚きのエピソードを披露。佐藤は「今回僕は、イシュヴァールの回想シーンのみの出演だったので、客観的に完成した作品を観ることができたのですが、キャストの皆さんが本当に豪華で、観ていてワクワクが止まらなかったです」と実際に出演しているキャストから見ても豪華すぎる出演者の登場に、驚きと喜びを滲ませた。
同じく続投キャストの本郷は「佐藤さんが仰っていたように次々とすごい芸能人が出てくるのと、今日もこれだけの方が揃っているのがすごいですし、それは『鋼の錬金術師』という素晴らしいタイトルのもとに成り立っていると思います」としみじみ。
本郷は1作目から実は佐藤演じるヒューズ推しだったそうで、今作でのヒューズの出演に喜びながらも、1作目のストーリーを思い出し、「殺してしまってごめんなさい」とお茶目に謝るシーンもあった。前作より山田がパワーアップしたというポイントについて聞かれると、「山田君は身のこなしからお芝居から、周りへの気遣い含めてすべてが完璧で、実は山田涼介という人間は立体映像なのではと思っています。そう思ってしまうほど完璧でした。本当に尊敬しています」と大絶賛。
原作ファンでもある本田から見た、主人公エドの魅力については「どんな状況になっても、折れないし挫けないところだと思います。必ず背に誰かを守って前を向いて立ち向かっていく姿がエドの魅力なのかなと思います」と話し、演じた山田は「自分が信じた道を疑うことなく迷うことなく突き進む、芯を曲げない男らしさ、芯の強さだと思います」と、元の身体を取り戻すためにスカーやホムンクルスなど数々の敵と戦っていくなかでも挫けたり、諦めたりしない男気溢れるエドの魅力について語った。
物語の重要なカギを握るエルリック兄弟の父親、ヴァン・ホーエンハイムとホムンクルスを生み出したお父様という一見両極端な一人二役を演じるにあたって意識したポイントについて、内野は「野心の大きさが宇宙規模のお父様と、何百年も生きているとても人間的で家族想いなホーエンハイムという対極な役ではあったのですが、対極だからこそ演じやすい部分もありました。最終的に自分が演じるホーエンハイムとお父様が同じ画面で対峙する場面もあったので、新鮮な体験で面白かったです」とコメント。
内野と同じく本作から初めてハガレンチームに参加した舘は、初共演の山田について「今回、初めてご一緒したのですが、駅でエドとブラッドレイが出会うシーンで共演した際に演技を拝見しまして、躍動している素晴らしい俳優さんだなと思いました」と主演の山田を賞賛。
同じく初参加でアームストロング兄弟の姉オリヴィエを演じる栗山は「『ハガレン』の世界のなかに入れたことがうれしく、アクションシーンなどに緊張しながらも毎日浮かれていました」と喜んだ。
弟のアレックスを演じた山本は「本当にこれ僕でいいんですか? と繰り返し確認したのですが、監督の情熱もあり参加させていただきました。アレックスの姿になるのにはメイクと衣装に3時間ぐらいかかるのと、取るのにも1時間半ぐらいかかるのですが、翌日朝早い日があったのでスタッフさんに相談して1日だけそのまま帰ったら子供が凍りつきました」という衝撃のエピソードを話し、会場は笑いに包まれた。
最後にキャストを代表して山田が「実写版『鋼の錬金術師』がパワーアップして、劇場に帰ってきます。鋼の錬金術師は希望の物語だと思っていて、一人ひとりのキャラクターが自分の信じた道を恐れることなく突き進む、そのかっこいい姿が魅力だと思っています。実写化なので生身の人間が演じる生っぽさをぜひ劇場で堪能いただければと思います」と改めて完結編への想いをコメントし、イベントを締めくくった。
映画情報
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』
5月20日(金)『復讐者スカー』
6月24日(金)『最後の錬成』
完結編二部作連続公開
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(『ガンガンコミックス』スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦 宮本武史
出演:山田涼介 本田翼 ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子 本郷奏多 / 黒島結菜 渡邊圭祐
寺田心 内山信二 大貫勇輔 ロン・モンロウ 水石亜飛夢
奥貫薫 高橋努 堀内敬子 丸山智己 遼河はるひ 平岡祐太
山田裕貴 麿赤兒 大和田伸也
舘 ひろし(特別出演)
藤木直人 / 山本耕史 / 筧利夫
杉本哲太 栗山千明 風吹ジュン
佐藤隆太 仲間由紀恵 ・ 新田真剣佑
内野聖陽
製作:映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
(C)2022 荒川弘/SQUARE ENIX (C)2022 映画「鋼の錬金術師2&3」製作委員会
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』作品サイト
https://wwws.warnerbros.co.jp//hagarenmovie