■「自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している! コメディです。コメディだけど、泣けるんです」(香取慎吾)
香取慎吾が主演を務める映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月に公開することが発表された。香取は『凪待ち』以来3年ぶりの映画出演となる。
ヒロインは2022年に公開される映画だけでも出演作4本(うち主演作2本)と日本映画界に欠かせない女優となった岸井ゆきの。香取とは初めての顔合わせとなった。
監督を務めるのは市井昌秀。香取と市井も映画撮影の現場では初めてのタッグとなる。市井は、2008年の『ぴあフィルムフェスティバル』で当時審査員だった香取に高く評価されたことから(結果はグランプリ受賞)、いつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えたという。
その後、2020年1月リリースした香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のMVを撮影。MV撮影終了後に香取を主演に据えた脚本の執筆に取り掛かり、完成したのが本作である。
結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(ひより/岸井)。表向きは仲良し夫婦のふたりだったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和をとてもユーモラスに演じているというふたり。市井監督が構想の段階で思い描いていた「大切な人との関係性を見つめ直すもの」「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」がどう描かれているのか注目だ。
なお、タイトルにある“チャーリー”は、香取と岸井が飼っているペット(フクロウ)の名前。チャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいにも注目しよう。
※2021年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川ほか埼玉などで撮影。
■香取慎吾コメント
また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS「旦那デスノート」にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。■岸井ゆきのコメント
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。
そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。
皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!■市井昌秀監督コメント
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。
結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?
なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?
わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。
映画情報
『犬も食わねどチャーリーは笑う』
2022年9月 TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開
出演:香取慎吾『凪待ち』、岸井ゆきの『やがて海へと届く』
監督・脚本:市井昌秀『台風家族』
配給:キノフィルムズ/木下グループ
(c)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
『犬も食わねどチャーリーは笑う』サイト
https://inu-charlie.jp/