■「(妹の萌歌と)ふたりで1時間くらい映画『コーダ あいのうた』についてしゃべりました。両親も作品を観ていて…もはや“コーダ大好きファミリー”です!」(上白石萌音)
先日発表されたアカデミー賞で「作品賞」「助演男優賞」「脚色賞」の3冠に輝いた映画『コーダ あいのうた』のアカデミー賞受賞記念舞台挨拶が4月9日、東京・TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12で行われた。
イベントには、本作のテレビスポットのナレーションを手掛け、「ここ数年でいちばん好きな映画、10回は泣いています」と語る上白石萌音が登壇。映画鑑賞後の観客を前に、本作の魅力について熱く語った。
本作の熱烈なファンである上白石は、劇中のクライマックスを飾る涙腺崩壊必至曲「青春の光と影」をBGMにして笑顔で登壇。冒頭では「アカデミー賞受賞おめでとうございます。今日は一緒に楽しみましょう!」と主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)のような流暢な手話で挨拶し、拍手喝采となった。
テレビスポット映像では「わんわん泣いた」「ここ数年で一番良かった」とコメントを寄せている上白石。改めて「この映画に出会えて良かったと心の底から思っていますし、心を揺さぶられました。これから先何回も見返すだろうと思うし、歌がもっと大好きになったし、手話を始めたいと思うきっかけにもなりました。たくさんのものをくれた映画です」と“コーダ愛”を伝えた。
ルビーの父親を演じたトロイ・コッツァーが助演男優賞を受賞したが、この受賞に対して上白石は「絶対に獲ってほしい! と密かに思っていたので、受賞のニュースを見てうれしくて泣きました」と大喜び。
第94回アカデミー賞作品賞を受賞したことについても「作品賞を獲ったらサイコーだと思ったし、愛に溢れた素敵な作品が受賞するって素敵な世界だと思いました」と我がことのように喜びを噛みしめていた。
さらに、アカデミー受賞式でのエミリア・ジョーンズのドレスアップ姿にも感激したと告白。
「私はエミリアの声が大好き! スーパーハイパー・ヘビーローテーションしているサントラも最高っす(笑)!サントラも絶対に聴いてください! 劇伴も最高です!」と猛プッシュする場面も。
歌手としても活躍する上白石。自身にとっての“歌”とは「いちばん好きで、いちばん怖いものです。好きだからこそ怖いです。ひとりで家で歌うぶんには好きでいいけれど、それがお仕事になると…。好きだからこそいい歌を歌いたいと思う。好きだからこそ歌に失礼のないように、という気持ちがあります。でもそんな気持ちに対して勇気をくれるものも…歌なんです。歌がなかったら生きていけないくらい大切なもの」と打ち明けた。
女優で妹の上白石萌歌も姉・萌音のプッシュで本作を鑑賞したという。
「『サイコーだった!』とふたりで1時間くらい映画『コーダ あいのうた』についてしゃべりました。ルビーが歌を歌う理由に感動して共感したと言っていました。両親も作品を観ていて…もはや“コーダ大好きファミリー”です!」と胸を張った。
本作をきっかけに手話を勉強中という上白石。
「手話は体全体の言語だと思った。エネルギーのあるもので奥深い。これからもっと勉強をしたいです。皆さんも自分のお名前だけでも調べたら楽しいかもしれません」と手話の魅力を熱弁。
本作のさらなるヒットに向けて「映画館という静寂のなかで見ると、聴こえてくる音の数も静けさの種類もまったく違う。『コーダ あいのうた』は絶対に映画館で観るべきだとオススメしたいです!」と力強くアピール!
最後に、観客と一緒に本作で助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーと同じ手話ポーズ“I LOVE YOU”を披露して、イベントは終了した。
映画『コーダ あいのうた』は大ヒット上映中。
映画情報
『コーダ あいのうた』
全国公開中
監督・脚本:シアン・ヘダー
出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリ
配給:ギャガ GAGA★
(c)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
『コーダ あいのうた』作品サイト
https://gaga.ne.jp/coda/