■“DEEP”として長年活動をしてきたTAKA、YUICHIRO、KEISEIの3人によるパフォーマンスコーナーも大きな見どころに!「僕、途中(涙が)ダダ漏れしちゃいました」(KEISEI)
DEEP SQUAD初のワンマンツアー『DEEP SQUAD LIVE TOUR 2022 “D’PARTURE” 〜Episode 0〜』のファイナル公演が、KT Zepp Yokohamaにて3月30日に行われた。
公演前に行われたTAKAと宇原雄飛による取材でも、「新しい挑戦も披露するので楽しみにしてほしい」「DEEPの歴史を感じるコーナーも用意している」と意気込みが語られたが、果たしてどんなパフォーマンスが繰り広げられたのか。
2021年12月15日にリリースされたDEEP SQUADの1stアルバム『D’PARTURE』を引っ提げて行われた今回のツアーは、アルバムと同じく「Intro 〜Night flight〜」で幕を開けた。美しいハーモニーを聴かせると、その流れのまま「We’re back」へ。宇原が「横浜ー!」と叫んだり、KEISEIが客席を煽ったり、最初からフルスロットルだ。
続く「Get With You」では初となるダンスパフォーマンスも披露。6人が歌って踊る姿は新鮮で、前述したような、DEEP SQUADならではの新しい一面を見せた。「皆さん、改めましてDEEP SQUADです! 今日は一緒に最高の思い出を作りましょう。最後まで楽しんでいってください。Clap your hands!」と宇原が挨拶をすると、客席からのクラップとともに「Just The Way You Are」がスタート。メンバーたちは観客一人ひとりの顔を確かめるように、1階席から2階席の隅々まで見わたしながら美声を響かせ、続く「変わりゆくもの変わらないもの」ではテクニカルなハーモニーをこれでもかと見せつけた。
ここで改めてメンバー一人ひとりから自己紹介と挨拶。「横浜がファイナルです。僕の気持ちは桜が散りそうなくらい悲しいんですけども、皆さんの心に桜が咲けばいいですね。あんまり僕、こういうの上手くないんで(笑)」(KEISEI)、「僕たちにとっては初めてのツアーで、すでに汗だくになるくらい気合い入りまくっています!」(比嘉涼樹)、「声が出せない状況ではありますが、手を使って皆さんの心の声を感じさせてください」(TAKA)、「大阪で始まり、名古屋で(盛り上がりが)超えてきたんですけど、今日は名古屋を超えられますか! 最高にライブを楽しみたいのでよろしくお願いします」(杉山亮司)、「(ファイナル公演を)いちばん盛り上げたいので、今日は最後まで一緒に最高の思い出を作りましょう」(宇原)、「今日という1日は今日しかないので、皆さんと最高の思い出を作りたいなと思います。皆さんが声を出せないぶん、僕らが精一杯歌っていきたいと思いますので、最後まで楽しんでいってください」(YUICHIRO)と、個性が見えるコメントをしていた。
宇原が「(LDHの)ホームタウンの中目黒も桜が咲き誇っていていい感じなんですけども、そんな春にぴったりな曲をお届けしたいと思います」と次の曲に行く準備をする。メンバーがリングライトをピンクに変えるようにお願いするも、色が変わっていないリングライトを見つけた杉山は「ピンクにしない方はどういった了見で?」とツッコミを入れて笑いを生んでいた。「アカペラでこの曲をお届けしたいと思います」と始まったのは、yama「春を告げる」のDEEP SQUAD流ピアノカバー。深みのある6声が重なることで、まるで情景が浮かんでくるようだ。その後は「SORA〜この声が届くまで〜」「君じゃない誰かなんて〜Tejina〜」「あなたが迷わずに」「そんなことキミに言えない」「2words」とバラード曲が続き、会場を至極のハーモニーで包み込んでいった。それだけではなく美しいユニゾンやファルセット、次々と変わっていくフォーメーションなども盛り込まれており、耳でも目でも楽しめるステージが繰り広げられた。
ここで一度暗転。再び照明が点くと3本のマイクスタンドが用意されており、宇原、杉山、比嘉によるOriginal Love「接吻」のカバーを披露。マイクスタンドを使った振りとともに、色気を感じさせる大人なパフォーマンスを見せてくれた。続いてはDEEPとして長年活動をしてきたTAKA、YUICHIRO、KEISEIの3人によるパフォーマンスコーナーへ。K-Ci & JoJo「Tell Me It’s Real」のカバーでは、第一声からハーモニーのハマり具合と広がりに圧倒される。続けて、「Lost Moments〜置き忘れた時間〜」「For you〜blue tears〜」とCOLOR時代の代表曲を披露。公演前の取材で語られたとおり、大きな見どころとなっていた。「For you~blue tears~」では感極まったKEISEIが涙を見せ、その後のMCで「僕、途中(涙が)ダダ漏れしちゃいました」と語る場面も。
「振りを真似してもらえればと思います」と始まったのは、今回のツアーで初披露となる、4月13日にリリースされる7thシングル曲「Gimme Gimme」。全員がクラップや振り付けをしながら、会場が一体となっていった。ラップパートもクールな「Deja Vu」でさらに盛り上がると、「YOLO」で再びダンスパフォーマンスへ。観客も一緒に踊っており、メンバーたちも笑顔を見せていた。「まだまだ盛り上がっていきましょう!」という宇原の言葉で飛び出したのは「Good Love Your Love」。ステージを移動しながら客席に手を振ったり、合図を送ったり、楽しそうにファンと交流をしていたメンバーたちの姿が印象的だった。あっという間にラストの曲になり、「心の中で一緒に歌ってください」と始まった「AMAZING DAYS(DEEP SQUAD meets EXILE TETSUYA)」では、リングライトが白一色となり、ハッピーな空間が広がっていった。
アンコールに応えてツアーTシャツに着替えたメンバーたちが再び姿を現し、「Day Dream Fantasy」が始まる。サビでタオルを回したり、間奏を使ってプレゼントコーナーを設けたり、お楽しみ要素が盛りだくさん。同公演はHuluストアでも配信されており、メンバーそれぞれが寄せられているコメントをうれしそうに読みまくるため、会話の渋滞が起きていたが、そのワイワイしたMCも彼ららしさになっていたのではないだろうか。
会場全員で記念撮影をすると、「Gimme Gimme」のカップリングでYUICHIROが作詞を手掛けた「ヒトリゴト」を初披露。さらに、DEEP結成10周年に制作された「SING」を心を込めて届けていた。ここでTAKAから「DEEP SQUADは、皆さんに寄り添っていくグループとして活動していますが、これからも音楽やエンタテインメントを通して幸せを分け合いながら夢に向かって歩んで行ければと思います。1、2、3と繋げていけるように『~Episode 0~』と掲げさせていただいていますので、まだまだ夢半ば、夢の途中です。もっと高みを目指してその場所にたどり着けるようにこれからも頑張っていきたいと思います」と挨拶があり、「夢の途中」へ。じんわり温かく会場を包み込みつつ、心に刺さるような歌声とハーモニーを届け、ツアーファイナル公演に幕を下ろした。
確固たるスキルとともに、あらたな姿を見せてくれたDEEP SQUAD。公演前の取材で、TAKAは「DEEPとして活動していたときよりも若い世代のファンが増えたのは、僕たちの世代と雄飛たちのニュージェネレーションが合体したからこそ。これからはもっと幅広い層へアピールしていけたらと思います」と語っていたが、メンバー全員で化学反応を起こし続けることで、それもすぐに実現するのだろう。そう感じさせてくれる、可能性に溢れたDEEP SQUADの姿を示すライブツアーであった。
リリース情報
2022.03.13 ON SALE
SINGLE「Gimme Gimme」
配信情報
『DEEP SQUAD LIVE TOUR 2022 “D’PARTURE” 〜Episode 0〜』
見逃し配信:4月6日23時59分まで
ライブ配信の詳細はこちら
https://www.hulu.jp/store/deep-squad-live-tour-2022-dparture-episode-0
DEEP SQUAD OFFICIAL SITE
http://www.deep-ldh.com/