■阿部顕嵐(7ORDER)、主演映画『ツーアウトフルベース』公開に感無量!「1(イチ)回じゃなくて8(ハチ)回観てください!」
映画『ツーアウトフルベース』の公開記念舞台挨拶が3月26日、東京・新宿バルト9 スクリーン9で行われ、キャストの阿部顕嵐(7ORDER)、板垣瑞生、工藤遥、後藤剛範、企画プロデューサーも務めた新羅慎二、そして藤澤浩和監督が登壇した。
満席の会場に溢れんばかりの拍手で迎えられた6人はひとりずつ感謝の気持ちを込めて挨拶。
初主演でイチ役を演じた阿部顕嵐は「今日は、足を運んでくださってありがとうございます! この時間から映画を観ていただけてうれしいです」と観客に感謝を伝え、ハチ役の板垣瑞生は「くだらない1日は最高なんだなって感じてほしいで」と映画を見どころを交えた挨拶。
早紀役の工藤遥は本作がハードな内容かもしれないと前置きをしたうえで「女子ひとりで奮闘しているので、そこにも注目してほしい!」とコメントし、「アトラクションみたいな感じで楽しい映画になっています」とヒロポン役の後藤剛範も続けた。
アントニオ役と企画プロデューサーも務めた新羅慎二は「この映画を皆さんの元に届けることができて、さらにそこからたくの人の元に届きロングランできたらいいな」と公開の喜びとたくの人に届いてほしい想いを伝えた。
監督の藤澤浩和は「いろんなことが起こる作品です。普遍的ななか、前を向こうというメッセージが込められている作品です」と公開できた喜びを嚙みしめながら、感謝の気持ちを伝えた。
3月25日に、公開初日を迎えた今の気持ちを改めて聞かれると、阿部はまず「実は昨日この場所で観ました!」と告白し、後から監督も阿部と同じ回を後方席で観ていたことが明かされた。
阿部は初日に劇場で観客に交って作品を観た感想を「皆さんと同じ空間で映画を観て、笑ってくれたり、終わったあとに心が動いているような空気が振動するのを感じた気がしました。それを感じられることが映画の醍醐味だと思います」と肌で観客の感触を感じられた喜びを語った。
板垣はハードな内容の本作だけに「世に出ていいのか不安でした」と気持ちを明かしつつも、「全力で遊んで楽しんで作ったので、遊ぶのは良いことと伝わったらいいな」と撮影に楽しんで挑めたことをコメント。
工藤は撮影中いろいろなことがあり完成がなかなか見えないときもあったこと明かし、さらに劇中では血ノリなどでひどい恰好が多かった早紀役に対して、「新しい役への挑戦でした。ただ毎朝きれいにメイクしてもらっても、すぐ血のりなどで汚されて、途中でどうなるんだろうと思っていたけれど、完成したものを観たら頑張った甲斐があったなと思ました!」と笑顔で語った。
工藤と本作で3回連続共演しているという後藤が「その前の役ではかわいらしい役が多かったので、この映画を観てギャップがすごい! この人は本当はどういう人なのかなと思いました」とコメントすると、周りからも「素に近いのかな?」と茶々を入れられ工藤は「違います!」と答えるなど仲の良さが伝わるひと幕も。
新羅は「大人が遊んだ結果こうなりました」と伝え、企画プロデューサーの立場からも音楽の現場と近い現場であったことを明かし、「遊びのなかでアイデアやクリエティブが生まれて、みんなで話ながらできたので映画楽しいなと思いました」と現場への想いを語った。
元高校球児で堕落したイチ役に対して阿部は「イチは1日を普段はダラダラと堕落して過ごす人。でも劇中では1日を一生懸命に生きて、ジェットコースターみたいな1日を通して、人間性も少し成長していくようなキャラクター」と自身が演じたイチを振り返った。
イチの相棒役となるハチを演じた板垣は「ハチの大きな動きは癖としてあるのかな?」とハチの身振り手振りの大きさや劇中での犬のモノマネがハチを象徴しているとコメント。
イチとハチと同じ野球部のマネージャー・早紀を演じた工藤はふたりとの共演を「初めてお会いしたときから、バディ感があって、ふたりの空気間ができあがっていてカメラが回っていなくても変わらないのでやりやすかったです。実年齢は違うけれど、同級生で昔からの知り合いのような安心感がありました」と仲の良さを語った。
最恐の不良・ヒロポンを演じた後藤は参考にした人や作品を聞かれると、「ぶっちゃけ新羅さんを参考にしました」と新羅本人を目の前に初告白。この作品の前で共演した作品で新羅がヤクザを演じていことから「『迫力やパッションがすごかった』、今回、新羅さんがプロデューサーだからこそ、その要素を入れたかった」と明かし新羅ならどうやるかと想像しながら役柄を演じていたと伝えた。
これを受けて新羅は「俺あんな歩き方してないよ!」と驚きの様子を見せつつも後藤に「バットもって振るシーンの前に歩いてるシーンのケツよかったよね」とコメントすると、後藤は本作のために「ケツと背中を鍛えました」と明かした。
企画プロデューサーとして大変だったことを問われた新羅は「全然ない」と即答。「一丸となって乗り切ったので、大変だったけど誇らしいところ」と大変さもプラスに捉え、「映画は総合芸術と言われているので、アーティストとしてもいつかは映画に携わりたいと思っていました。今回、総合芸術に触れられて楽しかったです」と企画プロデューサーを経験できた喜びを語った。
思い出のシーンを問われると、藤澤監督からはリハーサルをやっているときから画面に入っていないところでも役者たちがたくさん動いていて、ハチとイチがナンパをするシーンでふたりがアドリブで演じているところなど含めて「スタートからカットまで生きるように演じてくださった」と全シーンが思い出と語り、キャストへの感謝を述べた。
阿部は全員集合の駐車場のシーンを上げ、このシーンは良い意味でほぼぶっつけ本番でアイデアのぶつけ合いだったと明かし、「僕の予想外のことが多くて、それを生で受けることができて楽しかったです」と振り返った。
同シーンで後藤が車から降りてくるシーンですら予想外だったことを打ち明けると後藤からは「自分がどんな動きをしていたかは覚えていないけど、顕嵐がリアクションをしていたのは覚えている」と語り、現場の熱量の高さを伺わせた。
板垣は景色の良いあるシーンを思い出にあげ、出来上がった本編を見たうえでも「あのシーンだけ唯一あったかいなって感じた」とコメント。
マフィア映画好きなヤクザ・オニヘイ役の渋川清彦と対峙するシーンを思い出のシーンにあげた工藤が「緊張感もあって、体当たりなシーンです」とコメントすると、阿部がすかさず、「タランティーノの『トゥルー・ロマンス』ね」と反応。そして「(本作は)映画好きな人ならわかるような、映画好きが作ったオマージュがたくあります!」と話し、「この映画を通して、他の映画にも興味を持ってほしい」と映画への熱い想いを語った。
また、後藤は渋川と対峙するシーンを振り返り、「ここは頑張らないと思って演じていたら、頑張りすぎて一瞬気を失いました」と告白。
藤澤監督は主題歌である7ORDERの「レスポール」を聴いてからセリフを変えた箇所があったことを明かし、「内田(英治)の脚本をもとにみんなで脚本を練って、リハーサルを重ねて、その影響を受けて直したところがありました」とスタッフがひとつになって本作作り上げたことを伝えた。
最後の挨拶で藤澤監督は「映画は観てもらって完成するので、この機会に観ていただきありがとうございます」と来場者に改めて感謝を述べた。
そして板垣は「めちゃくちゃバカ笑えるので、バカ笑いたい人は来てください!」と元気にコメント。
阿部は「この映画を観て1日1日を大切に生きていきたいと思ってもらえたらうれしいです。ただ、自由に何も思わず観てもらっても入れしいです!」とメッセージを伝え、最後に「1(イチ)回じゃなくて8(ハチ)回観てください!」と今のお気に入りのひと言で、公開記念舞台挨拶を締めくくった。
映画情報
『ツーアウトフルベース』
大ヒット上映中!
出演:阿部顕嵐 板垣瑞生
工藤 遥 諸星翔希 渡部龍平 趙珉和 宮崎秋人 成松修 佐野和真
新羅慎二 カトウシンスケ 後藤剛範 / 渋川清彦
企画プロデュース:新羅慎二
脚本:内田英治
監督:藤澤浩和
主題歌:7ORDER「レスポール」
配給:東映ビデオ
(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会
映画『ツーアウトフルベース』作品サイト
https://twooutfullbase.com/