■7ORDER・阿部顕嵐、初主演映画『ツーアウトフルベース』の完成披露舞台挨拶に登壇。「一生大切にする映画になりました」
映画『ツーアウトフルベース』の完成披露舞台挨拶が、3月15日に東京・新宿バルト9で行われ、初主演を務める阿部顕嵐(7ORDER)と相棒役の板垣瑞生、企画プロデュースとアントニオ役を務めた新羅慎二、藤澤浩和監督が登壇した。
プロ入りの夢が絶たれたことから堕落した日々を送る元高校球児のイチを熱演した阿部は、颯爽とステージに登場するも立ち位置を間違えて「イチが立ち“イチ”を間違えるという…」とオヤジギャグを放って場を盛り上げた。
本作が初主演映画となる阿部は、「初主演映画がこの作品で良かったと心から思っています。愛らしいバカであるイチとハチを愛してほしい」とコメント。野球部時代からのイチの腐れ縁的友人ハチ役を務めた板垣は「プライベートのままというか、芝居している感覚はありませんでした。僕自身がハチに近い楽観主義者。その場が楽しければそれでいいという発想で演じていました」と役柄に共感したことを明かした。
本作で初企画プロデュースに挑戦したほか、謎の男アントニオ役で出演している新羅は、初共演とは思えぬ阿部と板垣の仲について「部屋に泊まり合ったり、風呂に一緒に入りに行ったり。ちょっと休憩になるとすぐに二人でお風呂に行く。それで阿吽の呼吸を高め合っていたように思う」と明かすと、板垣も「顕嵐とは役を超えて人としての趣味が合った」と役柄同様の絆を口にした。
これが長編映画監督2作目となる藤澤監督も阿部&板垣のコンビネーションには「この二人の並びを見たときに、撮ったら絶対に楽しいと感じた」と太鼓判。
内田英治によるオリジナル脚本については「自分のやりたいテーマ も入っていたのでそこを深掘りすると同時に、自分のやりたい世界とみんながやりたい世界を突き詰めていきました」と思いを持って画に落とし込んでいったエピソードを明かした。
阿部も脚本については「初稿から面白いのに、みんなのアイデアを詰め込んで書き直されていくたびにどんどん 面白くなっていく。先が気になりすぎて一気に読みました」と絶賛。板垣も「読めば読むほどワクワク。早く 現場に行きたかった」と満面の笑みを見せた。
新羅は「スピード感のある脚本」と納得の表情で「全キャストの超面白い 演技も見所です。ほぼコメディ。キャスト陣の演技に現場でも大笑い」とニヤリ。これに阿部は「僕ら以外のシーンもあまりにも面白くて、僕たちも負けていられないぞ!と思った」と共演者の演技に刺激を受けたようだった。
7ORDERの諸星翔希も出演に対し、阿部は「映画での共演はグループメンバーとしては嬉しいけれど、現場に入ったらあくまで出演者の一人。特別な思いもなくいい意味でフェア。対人間として一緒に作品作りに取り組んでいきました」と俳優としての心構えを口にした。
新羅は「彼はとにかく真剣で、撮影が終わるたびに『今のどうでした?』と聞いてきた。初日の撮影の後には長時間熱く語りすぎてコーヒー屋が閉店したほどです」と諸星の打ち込みぶりを回想。
7ORDERが歌う、新羅慎二&大沢伸一書下ろしの主題曲「レスポール」には「もうメチャクチャカッコ良くて映画の世界観をくみ取ってくれて感謝しかない」と阿部が感激すると、7ORDERのライブで同曲を聴いたという板垣も「顕嵐のアカペラから始まるライブバージョンも好き。自分の中で一生大切な曲になりました」と感動した様子だった。
新羅が「二人が歌う『レスポール』を聴きたいね!」と提案すると、会場からは拍手が沸き上がり、阿部は「もしかしたら実現するかもしれない!」と嬉しい予告をしていた。
最後に主演の阿部は「この映画には、今の時代には珍しい無駄なシーンが沢山ある。でもそれは決して無駄なものではありません。そんな余白を楽しんでほしい」とアピールし、「僕らのすべてが入っている映画であり、一生大切にする映画になりました」と完成に胸を張っていた。
映画『ツーアウトフルベース』は、3月25日から全国公開。
映画情報
『ツーアウトフルベース』
3月25日(金)全国公開
出演:阿部顕嵐 板垣瑞生
工藤 遥 諸星翔希 渡部龍平 趙珉和 宮崎秋人 成松修 佐野和真
新羅慎二 カトウシンスケ 後藤剛範 / 渋川清彦
企画プロデュース:新羅慎二
脚本:内田英治
監督:藤澤浩和
主題歌:7ORDER「レスポール」
配給:東映ビデオ
(C)2022「ツーアウトフルベース」製作委員会
映画『ツーアウトフルベース』作品サイト
twooutfullbase.com