■高木雄也が演じるのは、将来の展望もなく、現実から目を背けて、専業主婦である人妻との関係に溺れるフリーター・菅原裕一!
3月12日、東京・新国立劇場 中劇場にて、パルコ・プロデュース公演『裏切りの街』が開幕した。
作・演出を手掛けるのは、若者の生態、現代人の悲哀、剥き出しの欲望など、人間の“リアル”を妥協なく追求した演出で、観る者の感情を揺さぶる三浦大輔。その三浦が2010年にPARCO劇場に初めて書き下ろした作品が『裏切りの街』。2020年に10年ぶりに上演予定だった本作は新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止に。しかし、コロナ禍を乗り越え、待望の上演が実現した。
主演は『薔薇と白鳥』(2018年)、『クイーン・エリザベス -輝ける王冠と秘められし愛-』(2019年)、ミュージカル『ブロードウェイと銃弾』(2021年)などの舞台作品でもその力と輝きを発揮し、トップアイドルとして活躍する高木雄也(Hey! Say! JUMP / 「高」ははしごだかが正式表記)。中止になってしまった悔しさを糧に、あらたな気持ちで舞台単独初主演を飾る本作に挑む。
高木が演じるのは、将来の展望もなく、現実から目を背けて、専業主婦である人妻との関係に溺れるフリーター・菅原裕一。生身の人間のリアルをどう魅せるのか、期待が高まる。
共演には、裕一との逢瀬を重ねる人妻・橋本智子役に、昨年公開の映画では、劇場版『きのう何食べた?』、『護られなかった者たちへ』、舞台では『No.9- 不滅の旋律-』(2018・20年)、『渦が森団地の眠れない子たち』(2019年)など多くの作品に出演、またナレーションでも活躍する奥貫薫。
※当面、智子役は呉城久美が配役変更で演じる
菅原の恋人で会社員・鈴木里美役にドラマ『RISKY』『ただ離婚してないだけ』や、映画『花束みたいな恋をした』など、昨年10本以上の作品に出演し大活躍をみせる注目の若手女優・萩原みのり。浩二の部下・田村修役に、三浦大輔主宰の劇団ポツドールの看板俳優として全作品に出演し、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演を務めた米村亮太朗。
智子の妹・根本裕子役に、映画『浅田家!』、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』『ひよっこ』『まんぷく』に出演、演技力に定評がある呉城久美。
※当面、裕子役として、日高ボブ美が出演
そして菅原の友人・今井伸二役にNHL連続テレビ小説『エール』、映画『ミッドナイトスワン』、劇場版『あなたの番です』と話題作に次々と出演している中山求一郎。智子の夫でサラリーマンの橋本浩二は、お笑いコンビ・とろサーモンとして活動しながら、映画、ドラマでの演技力が高く評価されマルチに活躍する村田秀亮が演じる。
人間とは、生きていくとは、を問う傑作『裏切りの街』は、3月27日まで東京・国立劇場 中劇場、3月31日から4月3日まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。
PHOTO BY 岡千里
■作・演出:三浦大輔 コメント
2年前の緊急事態宣言による公演中止を経て、やっと、皆様に、『裏切りの街』をお見せすることができます。とても嬉しく思っています。再演するにあたって、この作品の難しさと改めて、向き合うことになり、稽古はとてつもなく苦労しましたが、その成果を今は楽しみにしております。「誰がそこ気にするんだ!」という、僕の細かすぎる演出に、役者、スタッフ一同、ついてきて頂き、本当に感謝しております。
まだ、コロナ禍のご時世ですが、それがゆえ、今、見るべき作品になっていたら幸いです。劇場でお待ちしております。■高木雄也 コメント
本来であれば2年前に迎えているはずだったので、今こうして無事に初日を迎えられることが嬉しいです。
まだコロナの影響もあり、思うように稽古が進まなかったり、苦労した部分も多かったですが、
出演者全員で楽しんで一つのものをつくっていくことを大切にしていきたいです。
そして、このようなご時世のなか、劇場に足を運んでいただき、舞台のために時間を使ってくださることに
感謝の気持ちでいっぱいです。この世界観に浸っていただけるように、全力を尽くしていきます。
舞台情報
パルコ・プロデュース『裏切りの街』
作・演出:三浦大輔
音楽:銀杏BOYZ
出演:高木雄也 奥貫薫
萩原みのり 米村亮太朗 中山求一郎 呉城久美 村田秀亮(とろサーモン)
※舞台稽古、および開幕後当面の間は、配役、出演者が下記に変更
出演:高木雄也 呉城久美
萩原みのり 米村亮太朗 中山求一郎 日高ボブ美 村田秀亮(とろサーモン)
『裏切りの街』作品サイト
https://stage.parco.jp/program/uragiri2022/