■岩本蓮加(乃木坂46)×宝田明W主演映画『世の中にたえて桜のなかりせば』完成披露舞台挨拶レポートが到着!「みなさんの感想が聴けるのが楽しみです」(岩本蓮加)
乃木坂46の岩本蓮加と、2022年で芸能生活68周年を迎える大ベテラン俳優・宝田明がW主演を務める映画『世の中にたえて桜のなかりせば』(4月1日公開)の完成披露舞台挨拶が、3月10日に行われた。
完成披露舞台挨拶には、あることから不登校になり終活アドバイザーとして働く女子高生・咲役の岩本蓮加(乃木坂46)と、咲のアルバイト仲間・敬三役の宝田明、主題歌を担当したall at once、三宅伸行監督が登壇した。
映画初出演で主演を務めた岩本は、初めての舞台挨拶に「今日はよろしくお願いします!」と元気いっぱいの挨拶をし、腰痛治療のため車いすで登壇した宝田は「新人の宝田明です。これから約5時間半にわたり舞台挨拶をさせていただくので、みなさんよろしくお願いいたします」とジョークを交えた挨拶で会場を温めた。
MCから本作が初お披露目されることについて気持ちを聞かれると、岩本は「撮影期間は役者未経験の状態で始まったので、やりきることができるのか不安でしたが、上映される日が近くなり、ファンのみなさんや周りのみんなからの“楽しみにしてるよ”と応援の声が増えてきて、いよいよだなとワクワクしているのと、みなさんの感想が聴けるのが楽しみです」と今の心境を語った。
同時に、緊張やプレッシャーもあったそうで、「映画のお話をいただいただけで衝撃を受けましたが、主演をやらせていただけるなんて……」と演技に対して興味はあるものの自信がなく不安になったことも明かした。
宝田は、そんな岩本の印象を、「普通、初めての映画出演の時はおどおどするのに、全くそんな素振りなく、本番でもNGを出さなかったんです。大女優の片鱗が見えました!」と大絶賛。その言葉を受けた岩本は照れる様子で、会場からは大きな拍手が起こった。
岩本が演じた役柄については、暗い女の子のイメージでしたが大好きな先生と話をするシーンなどで本来の咲(岩本が演じた女子高生)が持っている明るさが見せられたと言い、自分と咲はつながる部分があったとコメントした。
また本作のエグゼクティブプロデューサーも務めた宝田は、本作を映画にした背景に在原業平が詠んだ「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」という詩があると言い、これは「この世の中に、全く桜というものがなかったなら、春を過ごす人の心はどんなに長閑であることでしょう」という桜のすばらしさをうたった詩であり、宝田自身が子供のころから感じていたことだと語った。
そして、この映画は、年老いた方、若い世代の方、様々な人の人生の断面を切り取った作品だと明かし、老若男女多くの人に見ていただきたいと話した。
一方で監督は宝田が出演、高校生の女の子が主人公で桜がテーマとして決まっていたからこそ難しかったと言い、だからこそ完成した作品を皆に見ていただけるこの場が、まだ夢のようだと話した。
また現場では、主演のふたりを見て70歳差という年齢差は関係ないと感じたとのこと。どちらかが一方的に何かを教えるということではなく、お互いに何かを受け取れる関係になれればいいなと思いながら撮影し、撮影中には岩本と宝田は仲のいい友達のように見えたと言う。
宝田は孫のようにも思えて楽しかったと撮影中のエピソードを語ると、岩本も「初めて宝田に会う際はガチガチに緊張をしていたのが、お会いした瞬間に優しくて温かい方だと感じた」と当時を振り返った。
主題歌の話では、all at onceのITSUKIが、「落ち込んだりしているときに、優しくより寄ってくれた人々への感謝を込めた一曲」と話し、NARITOは「ハートフルで透明感があり、誰しもが抱えている小さな悩みにも寄り添ってくれるような楽曲になった」と語った。
最後に、岩本は、「人生という壮大なものをテーマにしていますが、重く考えず、ふとした時に自分と向き合えるきっかけになる作品になれれば」と言い、宝田は、「蓮加さんと来年またもう一作品共演をしたい」と希望を語り、舞台挨拶は幕を閉じた。
映画情報
『世の中にたえて桜のなかりせば』
4月1日(金)全国公開
キャスト:
岩本蓮加(乃木坂46)
土居志央梨 郭智博 名村辰 柊瑠美 伊東由美子
徳井優 吉行和子
宝田明
監督:三宅伸行
脚本:敦賀零 三宅伸行
企画・原案:鈴木均
エグゼクティブプロデューサー:宝田明
エンディング曲「 空」all at once Produced by 亀田誠治
(c)2021『世の中にたえて桜のなかりせば』製作委員会
作品サイト
https://www.toei-video.co.jp/sakuramovie2022/