■「20世紀の最も重要なアーティストの一人であり、人々に愛された詩人でもあるシェインの決定版な映画を製作できることを光栄に思います」(ジョニー・デップ)
アイリッシュパンク(ケルト音楽とパンクロックが融合したジャンル)という一大ジャンルを築き上げ、ヨーロッパで最も人気なクリスマスソング「ニューヨークの夢」等のヒット曲で知られる伝説の英パンクバンド、ザ・ポーグズ。そのフロントマンで、多くのミュージシャンが愛して止まない天才シンガー、シェイン・マガウアンの破天荒すぎる音楽人生が、30年来の友人、ジョニー・デップ製作でドキュメンタリー映画化。
5歳から飲酒・競馬・タバコを嗜み、10代で移住したロンドンでドラッグ地獄に転落。そこから這い上がるように始めたバンドで、絶大な人気を集め瞬く間に英ロック界のスターに。そんな彼の伝説は音楽だけに留まらず、ライブ中泥酔して退場、素行が悪すぎてバンドから追放、長年にわたる酒と薬の濫用で50歳にして全歯を失うなど、音楽史に残る仰天事件を連発。本作では爆弾発言だらけのシェインのインタビュー映像に加え、貴重なライブ映像や、米国の作家、ハンター・S・トンプソンのコラボで知られるイラストレーター、ラルフ・ステッドマンによるアニメーションを交えながら、彼の半生を丸裸にしていく。
さらに、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーやジョニー・デップ本人がインタビュアーとして出演し、現在のシェインの心の内を聞き出すことに成功。アイルランドで過ごした子供時代からロンドンのパンク・シーンで活動したシェインの軌跡を通じて、彼の情熱、ユーモア、深い音楽知識、歴史、ポップカルチャーが見事に描かれている。
監督はデヴィッド・ボウイ出演の『ビギナーズ』(1986年)やセックス・ピストルズを追った『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』(1979年)で知られる、音楽ドキュメンタリーの巨匠、ジュリアン・テンプル。本作ではシェインのひと筋縄ではいかない歴史を紐解いて鮮烈に映像化し、第68回サン・セバスチャン国際映画祭で審査員特別賞を受賞。米映画批評サイトRotten Tomatoesで批評家・観客共に96%(2022年3月3日時点)の超高評価を獲得し、「自由奔放でめちゃくちゃな映画だ。しかし荒れ果てた美しさに満ちている」(TheWrap)、「ジュリアン・テンプルはシェインの伝説を見事なまでに復活させた」(Daily Telegraph(UK)と称賛を浴びた。
日本では、ピーター・バラカンが字幕監修を担当。本作の製作を務め出演もしているジョニー・デップは、出会う前から大ファンだったシェインについて、「20世紀の最も重要なアーティストの一人であり、人々に愛された詩人でもあるシェインの決定版な映画を製作できることを光栄に思います」とコメント。ジョニー・デップとジュリアン・テンプル監督の豪華タッグが贈る、破天荒パンクドキュメンタリーの傑作がここに誕生した。
■酒とタバコを両手に抱えたイエス・キリスト風のシェインに注目! はちゃめちゃだが愛らしいビジュアルが解禁
このたび、『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』のポスタービジュアルも解禁。「みっともねえ最高の人生」というコピーとともに、イエス・キリスト風のシェインが真ん中に大きくレイアウト。シェインのマストアイテム、酒とタバコを両手に抱え、周囲にはライターやマイクを持つ天使が飛び交うというギャップが面白い。
さらに、あばら骨にはポーグズのファーストアルバムのタイトル「赤い薔薇を僕に」をイメージした薔薇の花が敷き詰められている。シェインのキャラクターが巧みに表現されたビジュアルだ。あわせて解禁された場面写真では、酒に溺れボロボロになった歯を見せ不敵な笑みを浮かべている姿や、マイクを握りしめ魂を込めて歌う若かりし頃のシェインが切り取られている。
PHOTO:(C)ANDREW CATLIN ※メイン写真
映画情報
『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』
6月3日(金)渋谷シネクイントほか全国順次公開
製作:ジョニー・デップ
監督:ジュリアン・テンプル(『ビギナーズ』『セックス・ピストルズ/グレート・ロックンロール・スウィンドル』)
出演:シェイン・マガウアン、ジョニー・デップ、ボビー・ギレスピー、モーリス・マガウアン、シヴォーン・マガウアン、ヴィクトリア・メアリー・クラーク、ジェリー・アダムズ、ボノ他
字幕監修:ピーター・バラカン
配給:ロングライド
(C) The Gift Film Limited 2020
映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』作品サイト
https://longride.jp/shane/