■豪華アーティストがギター弾き語りで競演する『ギタージャンボリー』が、3月5・6日に東京・両国国技館で開催!
3月5日・6日の2日間、豪華アーティストがギター弾き語りで競演するライブイベント『J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組』(以下、ギタージャンボリー)が東京・両国国技館で開催された。
2013年に始まり、今年で7回目の開催となる『ギタージャンボリー』は、土俵に見立てたセンターステージをぐるりと360度かこむ臨場感のある客席が魅力のイベント。それに対峙するアーティストたちの本気の弾き語りが組み合わさり、両国国技館で開催するギタージャンボリーならではのライブが生まれる。今回は3時間のディレイでオンライン配信も実施し、両国国技館とオンラインの両方でギターの音色を届けた。
初日公演には、斉藤和義、布袋寅泰、真心ブラザーズ、スガシカオ、竹原ピストル、石崎ひゅーい、カネコアヤノ、竹内アンナ、小林私、DedachiKentaの10組が出演。
6日は、山内総一郎(フジファブリック)、トータス松本、山崎まさよし、森山直太朗、秦基博、岸田繁(くるり)、木村カエラ、斎藤宏介(UNISON SQUARE GARDEN/XIIX)、Anly、大橋トリオ&The Charm Parkの10組が登場。合計20組のアーティストたちが、圧巻のアコギパフォーマンスで観客を魅了した。今回は、初日5日公演の模様をレポートする。
また、2日間の熱狂を味わえる、ラジオ特番『J-WAVE SPECIAL OKUMURAGUMI presents J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022』(ナビゲーター:グローバー)のオンエアが3月21日
【ライブレポート】
■竹内アンナ
イベントのトップバッターを務めたのは竹内アンナ。1曲目「ALRIGHT」の軽快なリズムでオーディエンスを一気にギタージャンボリーの世界観に引き込むと、2曲目「Free! Free! Free!」でリズミカルなカッティング演奏を披露し客席を沸かせた。
MCでは同イベントに初出演した喜びを笑顔で明かし、続けては3月2日にリリースされたニューアルバム『TICKETS』収録曲の「手のひら重ねれば」をパフォーマンス。オーディエンスはクラップで参加し、バッチリの合いの手に竹内は「最高です!」と感謝した。最後は「Love Your Love」を披露し、見事大型イベントのトップバッターの役割を果たした。
<セットリスト>
M1 ALRIGHT
M2 Free! Free! Free!
M3 I My Me Myself
M4 手のひら重ねれば
M5 Love Your Love
■小林私
続けて登場したのはギタージャンボリー初出演となった小林私。土俵に見立てたステージに登場すると、小林は律儀に靴下を脱ぎ、裸足でライブパフォーマンスを開始した。1曲目「目下II」で彼独自の世界観にオーディエンスを誘うと、続けて「HEALTHY」では、赤いライトに照らされながら小林私流のブルースを熱く響かせた。
最後に選ばれた楽曲は「花も咲かない束の間に」。ステージは手動で360度回転する仕様だったが、小林はスタッフの手を借りず、自らが回転しながら弾き語りし、観客の笑顔を誘っていた。
<セットリスト>
M1 目下II
M2 HEALTHY
M3 花も咲かない束の間に
■DedachiKenta
3組目として登場したのはアメリカLA在住のアーティスト・DedachiKenta。オープニングナンバーに選ばれた曲は、コロナ禍で1年間日本で過ごすことになり、そのときにLAを思って書き上げたという「Tattooed Hollywood」だった。2曲目もなかなかコロナが収束しない状況が続くが、“みんなで頑張っていこう”という気持ちが込められた「Stay with me(Eng. Ver.)」が披露された。
甘い歌声と優しく奏でるギターストロークの音色が場内をロマンティックなムードに染め上げると、3曲目は未発表楽曲「Green Eyed Monster」がパフォーマンスされた。そして、ラストは「Life Line」を歌唱。その美しい声の響きに、オーディエンスは酔いしれるように聴き入っていた。
<セットリスト>
M1 Tattooed Hollywood
M2 Stay with me (Eng. Ver.)
M3 Green Eyed Monster
M4 Life Line
■カネコアヤノ
続けて舞台に登場したカネコアヤノはMCなしで「光の方へ」「週明け」「グレープフルーツ」「わたしたちへ」「栄えた街の」「愛のままを」を立て続けに披露。
優しさと激しさが自由自在に交差するような唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了すると、最後に「ありがとうございました」と呟き、圧巻のパフォーマンスを締めくくった。
<セットリスト>
M1 光の方へ
M2 週明け
M3 グレープフルーツ
M4 わたしたちへ
M5 栄えた街の
M6 愛のままを
■真心ブラザーズ
微妙に柄が違うという“お揃い風”のスーツに身を包みステージに登場した真心ブラザーズは名曲「サマーヌード」で爽やかにスタート。続けては川村ゆうこのカバー曲「風になりたい」を披露すると、「人間はもう終わりだ!」へなだれ込み、それから桜井秀俊作曲の「風を浴びて君想う」を優しく響かせた。
さらに、YO-KINGの「聴きたいでしょう?」というひと言から演奏予定になかった「どか~ん」を演奏すると、最後は「空にまいあがれ」で美しいハーモニーを響かせ、国技館は大きな拍手に包まれた。
<セットリスト>
M1 サマーヌード
M2 風になりたい
M3 人間はもう終わりだ!
M4 風を浴びて君想う
M5 どか~ん
M6 空にまいあがれ
■石崎ひゅーい
ギタージャンボリーに3年ぶり4回目の出演となった石崎ひゅーいは、360度オーディエンスに囲まれた舞台に立つと感極まったのか「たまりませんね、この景色」と笑顔を見せ、「夜間飛行」を熱く弾き語る。
続いて菅田将暉に提供した「さよならエレジー」のセルフカバーを披露し、3曲目「アヤメ」ではセンチメンタルなサウンドが場内を包み込んだ。ラストは「花瓶の花」で穏やかな空気を作り出し、「素敵な時間をありがとう」とオーディエンスにお礼して、ステージを後にした。
<セットリスト>
M1 夜間飛行
M2 さよならエレジー
M3 アヤメ
M4 花瓶の花
■竹原ピストル
今回で6度目の出演となった竹原ピストルの1曲目は「おーい!おーい!!」。迫力満点の歌声でオーディエンスの心を一気に鷲掴みにし、2曲目「LIVE IN 和歌山」でもアコースティックギターの音に熱い歌声を乗せた。
3曲目「初詣」を歌い上げると、竹原ピストルは「せっかくなので180度ステージを回転させてください」とスタッフにリクエスト。竹原ピストルと対面すると多くの観客がステージに向け手を振る。すると、竹原は「手を振られると照れ臭くなるのでやめてください(笑)」とはにかんだ。
そして、敬愛するアーティストの中島みゆき「ファイト!」のカバーを切々と届けると、ラストは「ギラギラなやつをまだ持ってる」で締めくくった。
<セットリスト>
M1 おーい!おーい!!
M2 LIVE IN 和歌山
M3 初詣
M4 ファイト!(中島みゆきカバー)
M5 ギラギラなやつをまだ持ってる
■斉藤和義
大きな拍手に包まれながら登場した斉藤和義は、1曲目「Boy」からさっそく会場の一体感を高めた。
続く2曲目では「僕の見たビートルズはTVの中」を届け、オーディエンスを熱気に包むと、3曲目には珠玉のバラードナンバー「歌うたいのバラッド」が披露された。
豊かなボーカルと巧みなギターテクニックにオーディエンスが酔いしれると、4曲目は「メトロに乗って」をパフォーマンス。ラストは「空には星が綺麗」を軽やかに届け、観客は気持ちよさそうに体を揺らした。
<セットリスト>
M1 Boy
M2 僕の見たビートルズはTVの中
M3 歌うたいのバラッド
M4 メトロに乗って
M5 空に星が綺麗
■スガシカオ
今年の2月でデビュー25周年を迎えたスガシカオは自身のデビューシングル「ヒットチャートをかけぬけろ」からライブをスタートさせた。
2曲目「傷口」が終わると、次に披露されたのはSMAPに提供し大ヒットを記録した「夜空ノムコウ」のセルフカバー。楽曲の魅力をストレートに伝えるスガのステージングに、国技館に集まった観客はうっとりと耳を傾けていた。
れからNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテーマソングとしても知られている「Progress」が披露されると、最後はファンキーなサウンドの「Party People」で会場を熱気に包んだ。
<セットリスト>
M1 ヒットチャートをかけぬけろ
M2 傷口
M3 夜空ノムコウ
M4 Progress
M5 Party People
■布袋寅泰
2022年『ギタージャンボリー』初日の大トリを飾ったのは布袋寅泰。真紅の鮮やかなスタイリングで登場した布袋は1曲目に「バンビーナ」を披露し、早速オーディエンスを興奮へと誘うと、続けては「BE MY BABY」を弾き語りパフォーマンスして場内を沸かせた。
MCでは「人の心に寄り添いたいこんな時だからこそ」と語ってから、今井美樹に提供し大ヒットしたナンバー「PRIDE」をセルフカバー。布袋の奏でる優しいサウンドに、場内は穏やかなムードに包まれた。そして最後に選ばれたナンバーは、20枚目のオリジナルアルバム『Still Dreamin’』に収録された「コキア」だった。
鳴り止まないアンコールの拍手に応えるように再びステージに登場した布袋は「POISON」からライブをスタート。MCでは昨今のウクライナ情勢を受けての赤裸々な思いを明かしつつ、声が出せないオーディエンスの分まで「戦争反対!」と叫び、場内は拍手に包まれた。
そしてラストに披露されたのは人間の愚かさを歌いながら、それでも人々の心には光が灯るはずと願ったバラード曲「ヒトコト」。布袋の真骨頂とも言える力強いメッセージが印象的な楽曲が届けられ、感動的なムードのまま初日のステージは幕を下ろした。
<セットリスト>
M1 バンビーナ
M2 BE MY BABY
M3 PRIDE
M4 コキア
EN1 POISON
EN2 ヒトコト
TEXT BY 中山洋平
PHOTO BY 上飯坂一
■オーディション企画「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU supported by REALIVE360」
今年のギタージャンボリーでは、当イベント史上初のオーディション企画「SONAR MUSIC Road to RYOGOKU supported by REALIVE360」を開催。J-WAVEの番組『SONAR MUSIC』(毎週月曜~木曜 22:00-~24:00、ナビゲーター・あっこゴリラ)が、「両国国技館のセンターステージに立ちたい!」「大観衆の前で歌いたい!」といった思いを抱くミュージシャンを、夢の舞台へとサポートした。
500組を超える応募者のなかから、厳正なる審査の結果、7組のアーティストが最終審査へと通過。3月4日行われた最終審査で、神戸のあらたとCLOWの2組が審査を通過し、ギタージャンボリーの各日それぞれ幕間にステージで弾き語りを披露した。
5日は神戸のあらたが出演し「ラジオ」と「リビング」を披露。6日はCLOWが「TOTTEOKI」を披露した。最終通過者2組による演奏各1曲、そして最終審査でMCを務めたグローバーによる演奏1曲は、REALIVE 360およびJ-WAVE公式YouTubeチャンネルにて後日配信される。
『J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2022 supported by 奥村組』OFFICIAL SITE
https://www.j-wave.co.jp/special/guitarjamboree2022/