■「私はヴィンテージ楽器みたいなもの。歳と経験を重ねて、このヴィンテージ楽器のことは誰よりも知っている」(Chara)
今年でデビュー30周年を迎えるCharaが、『Oggi2月号』に登場する。
「私の名前ね、“何かあってもしゃらっと次に向かう”って様子からきてるの。チャラチャラしてる、と間違えられやすいけど(笑)」
そう話すのはシンガーソングライターのChara。人気ラジオDJ・サッシャがナビゲーターを務める音楽連載『働く私にMusik』(Musikはドイツ語で音楽の意)で、アーティストとして、母としての自分らしさを貫いた30年を明かしている。
■等身大で挑み続けた子育てとアーティスト活動の両立
「子育てしながらのアーティスト活動……公表することも含め当時はいろんなタブーがあったね(笑)」
オリジナリティあふれる音楽で多くのヒット曲を生む一方、そのファッションやライフスタイルが憧れの女性の象徴として支持を集めてきたChara。そんな中、母として2児を出産。当時は公表せずに活動するケースもある中、臆さずに自分を貫いた姿勢は、多くの女性の共感を得た。それは、子育てとアーティストの両立の手本が見当たらない時代。
「それまでは、好きなとき、ひらめいたときに曲づくりをすればよかったけど、子育てしながらだとそうはいかない。だから『何時から何時まではシンガーソングライター・Charaをやる』って時間を区切って仕事していたのね。『いってきま~す』って感覚で切り替えて」。
子供がある程度大きくなるとスタイルも変化。「自宅で仕事をするよう変えたの。仕事を見せることは悪いことじゃないし、働く私を見て何か感じてくれたらいいなぁって。ほら、“お母さんがChara”って、面白いこともあるはずだから(笑)」。
■「私はヴィンテージ楽器みたいなもの」
対談では子育て同様、変化していった曲づくりについても明かされる。子供が生まれたことで変わった歌詞や、“Charaらしさ”の表現など、「失敗しながら」もしなやかに変化し、自分らしさを追求していったと言う。
「私はヴィンテージ楽器みたいなもの」と話すChara。サッシャが、「ヴィンテージ楽器! ということは昔より今のほうがいい響きが出る?」と問うと、「今のほうがいい! いろいろと調整しないと鳴らないし、響かないけど(笑)。歳と経験を重ねて、このヴィンテージ楽器のことは誰よりも知っているからね」。
そんな磨きをかけた30年をアーカイブしたスペシャルBOOK『Chara’s Time Machine Book』(小学館)も発売。30年を振り返る撮り下ろしロングインタビューのほか、過去の雑誌のビジュアルやインタビュー、ステージ衣装ヒストリーなど、ファッションやライフスタイルなどCharaさんの世界観が堪能できる内容になっている(浅野忠信の描き下ろしイラストも)。
自分らしく“好き”を仕事にし続ける姿とチャーミングな優しさと愛。働く女性を勇気づけてくれるCharaの言葉満載の『Oggi2月号』は、12月25日発売。
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