■伏見瞬・著『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』本日発売!
なぜ、スピッツはこれほどまでに愛されるのか?
『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』(伏見瞬・著)が、本日12月17日に発売された。
ポップでマニアック、優しく恐ろしく、爽やかにエロティック。稀代のバンドの魅力を「分裂」というキーワードから読み明かす画期的な音楽書となっている。
本書と、『平成のヒット曲』(柴那典・著)のW刊行記念イベント開催も決定。ヒット曲は社会にどういう影響を与えているのか。コロナ禍~アフターコロナのこれからの社会にどういう影響を与えていくのか。伏見瞬と柴那典が、音楽と社会の関わりについて、とことん語る。
■伏見瞬・著『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』
「はじめに」より冒頭部分抜粋
スピッツの音楽は「分裂」している。それが本書の結論だ。
日本の音楽産業の中で30年以上の歳月を生き残り、今も現役で活動を続ける4人組バンド・スピッツ。 彼らは多くの人々を魅了し、影響を与えてきた。私自身、スピッツの音楽に惹かれた人間のひとりとして、彼らの魅力がどこからやってくるのかを考え続けてきた。
その中で、スピッツというバンドの表現には、あらゆる「分裂」が含まれることを見出した。楽曲においても、バンドとしての立ち位置においても、スピッツは分裂している。
分裂とは、ポップ・ミュージックの条件であり、今の世界に生きる人間の条件である。
スピッツの分裂について考察することは、私たちの生活を取り囲む音楽環境を考えることでもあり、私たちが暮らしを営む社会がどのように成り立っているかを考えることでもある。その事実を、本書を通して詳らかに記していく。
書籍情報
『スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック』
著者:伏見瞬
発売日:12月17日(金)
出版社:イースト・プレス
【目次】
第1章 密やかさについて―“個人”と“社会”
第2章 コミュニケーションについて―“有名”と“無名”
第3章 サウンドについて―“とげ”と“まる”
第4章 メロディについて―“反復”と“変化”
第5章 国について―“日本”と“アメリカ”
第6章 居場所について―“中心”と“周縁”
第7章 性について―“エロス”と“ノスタルジア”
第8章 憧れについて―“人間”と“野生”
第9章 揺動(グルーヴ)について― “生”と“死”
イベント情報
柴那典×伏見瞬トークイベント 2020年代の音楽と社会
2022年
01/16(日) 大阪・Lateral
書籍の詳細はこちら
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781620350
トークイベントの詳細はこちら
https://lateral-osaka.com/schedule/2022-01-16-2944