■公演は、“Loop Station”の生みの親でもあるBOSSがサポート!
11月28日、東京・duo MUSIC EXCHANGEにて、Anlyの全国ツアー『“Loop Around the World”~。Track3~ supported by BOSS』の東京公演が開催された。
東京・渋谷のスタンディングフロアは久しぶりの満席。おのおのが好きなポジションから自由にステージを展望することができ、久しぶりのライブハウスに会場の期待感は高まっていた。
次第に大きくなるSE、拍手喝采とともにオレンジ色のセットアップに身を包んだAnlyが登場。凛とした風格でギターかき鳴らすのは1曲目の「Freebird」。ギターとキックの音色が次々に積み上がり、次第に厚みを増していく。ハロー、ハローとこだまするコーラスと共に観客は解放され、ここに来てよかったと思える空間がすでに出来上がってた。矢継ぎ早に繰り出された2曲目の「カラノココロ」では、ひとりで演奏しているとは思えない展開作りが光り、観客は歓喜していた。
8月にリリースした「キャンセル待ちの恋」が始まる。夏と恋模様がAnlyの太陽のような側面を映し出し、会場の気温は上昇。温かい空間は次の曲でも引き継がれていく。本公演で初披露の新曲「Yummy Yummy」、病んで眠れない夜があっても大丈夫だと、病み病みなこの夜が人生をおいしくしてくれるはずだと、優しく会場を包み込んでいく。
光があれば影あり、Anlyの夜のゾーンが始まった。「Sleep」「Goodbye My Love」「Venus」と静寂と暑さが共存する熱帯夜のような空間に連れていかれる。
静かな夜もつかの間、荒々しいハートフルなAnlyへと姿を変える。「KAKKOII」では世間に喧嘩を売るかのようにまくし立てるラップがすべての感情を吹き飛ばして爽快かつ自信を与えてくれた。Anlyを聴いている観客こそが世界でいちばんかっこいい存在だと証明するプレイだった。「Do Do Do」「FIRE」「DAREDA」と痛快な楽曲を立て続けに送り続け、会場のボルテージは最高に達する。声を出したい気持ちを抑えるのに必死でとにかく拍手をするしかない。
最後は絶対に希望を与えてくれる存在がAnlyだ。「Not Alone」「We’ll Never Die」と四つ打ちのビートと多幸感溢れるサウンドは、間違いなく会場で今いちばん聴きたい音楽だった。
アンコール1曲目は「星瞬 ~Star Wink~」、吐息ひとつすらとっても聴き逃すことができない。2日目の夜も切ない。
アンコール2曲目は新曲「KOMOREBI」。演奏はBOSSのビギナー向けのループペダル“RC-1”というルーパーを使用しての演奏となっている。何度もいうが最後に希望を与えてくれるのがAnlyだ。エーデルワイスのように、サヨナラだけどまた会えると安心感を与えてくれた。暗黒だった世界が終わって、暖かい木漏れ日が会場に差し込み、公演は幕を閉じた。
本公演は北海道と沖縄公演を控えており、さらなるパフォーマンスに期待が高まっている。
Anly OFFICIAL SITE
https://www.anly-singer.com/