■Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』劇中で、小沢健二の1stアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』収録曲全8曲中7曲が使用され話題に!
現在ヒット中のNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(主演・森山未來、出演・伊藤沙莉、萩原聖人、大島優子ほか。原作・燃え殻)の劇中で多数の曲が使用され、90年代当時を知らない若い世代にも深く響いている小沢健二の1stアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』の再発盤が12月22日にリリースされる。
そして、同じく12月22日に、小沢の最新曲となる「運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」をフィーチャーしたニューシングル「飛行する君と僕のために/運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」を同時発売。
アルバム、シングルともにパッケージ、CD盤面も含めたアートワークは、すべて小沢自身があらたにデザインした特殊仕様となっている。
公開中の映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』のなかでは、森山未來演じる主人公が小沢健二の1stアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』を愛聴しており、伊藤沙莉が演じるヒロインはペンネームがアルバムの略称「犬キャラ」。アルバム収録全8曲のうち7曲が劇中で流れ、ストーリーのなかで重要な役割を果たすため、映画を観た誰もが懐かしく、またはあらたに1993年にリリースされた『犬は吠えるがキャラバンは進む』を認知することとなっている。
『犬は吠えるがキャラバンは進む』は1997年に『dogs』と改題され、デザイナー・平野敬子が手掛けた新ジャケットで再リリースされたが、ジャケットで使用されている特殊なカラープラスチック板が2000年代に生産中止となったため『dogs』は生産中止となり、さらに小沢は1stアルバムを配信していないため、『犬は吠えるがキャラバンは進む』は長く「幻の名盤」となっていた。
今回発売されるのは、オリジナルの『犬は吠えるがキャラバンは進む』の全曲を1/2インチアナログマスターテープから原音に忠実にリマスタリングし、小沢自身が特殊パッケージをデザインした限定盤。デザインには1993年の録音時に使用された全曲の手書き歌詞カードが用いられている。
小沢は「このCDは、録音時に僕がスタジオで聴いていた音に最も近い音です。音を近く感じると思います。デザインは、録音当時の自分の気持ちに迫るように、と思っています」とコメントしている。
さらにこの再発盤には「天使たちのシーン」のライブ音源を収録したCDが付属。これは1995年5月9日に行われた日本武道館公演のもので、演奏自体は当時VHSとLDで発売された映像作品『VILLAGE “the video”』に収録されたものと同じだが、今回リリースされる音源は48チャンネルのアナログテープで録音されたものを1995年にミックスダウンした、未発表の秘蔵音源。26年前の小沢とバンドメンバーが大編成のストリングスと奏でる、神がかった演奏を高音質でくっきりと聴くことができる。
同時に発売されるニューシングルは、この同時リリースのために書き下ろされ、新録音された「運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」。収録上の1曲目は、小沢がステージでは2016年から演奏しておりファンの間で人気の高い「飛行する君と僕のために」の待望のスタジオ音源となっている。
注目の最新曲となる「運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」は、バンド編成での小沢の録音リリースとしては2019年11月のアルバム『So kakkoii 宇宙』以来2年1ヵ月ぶり。歌詞が女性の視点から描かれており、幾度もの転調が織り込まれた軽やかな曲調とともに、小沢にとっての新機軸と言える仕上がりになっている。こちらもCDパッケージは小沢自身のデザインによる特殊仕様で、守本勝英が撮影した小沢のポートレートをリソグラフで加工した美しいアートワークが添えられている。
小沢は2021年3月から3ヵ月連続で本人が「新しい弾き語り」と呼ぶスタイルの自宅録音風の3曲「ウルトラマン・ゼンブ」「エル・フエゴ(ザ・炎)」「泣いちゃう」をデジタルシングルとして発表しているが、フィジカルCDのリリースはアルバム『So kakkoii 宇宙』以来2年1ヵ月ぶり。また2020年5月から実施されるはずだったライブツアー『So kakkoii 宇宙 Shows』は、2年の延期を経て2022年春の開催が予定されている。
リリース情報
2021.12.22 ON SALE
ALBUM『犬は吠えるがキャラバンは進む』
2021.12.22 0N SALE
SINGLE「飛行する君と僕のために/運命、というかUFOに(ドゥイ、ドゥイ)」
小沢健二 OFFICIAL SITE
http://www.hihumiyo.net/