■「何より読むことが好きっていうのが一番大きい」(北村匠海)
北村匠海が、角川文庫冬の大型フェア「カドフェス ザ・ベスト2021」イメージキャラクターに決定した。
北村匠海が部屋でくつろぎ読書する様子をイメージし、自然体で温かみのあるフェアメインビジュアルも完成。11月25日より、全国書店でフェアスタートとなる。
北村匠海は、2022年に劇場公開される映画『とんび』に息子・アキラ役で出演。幾度途切れても必ず繋がってゆく親子の絆を描いた重松清による不朽の名作を、今この時代にこそ届けたいと、初の映画化が実現した。主人公の、破天荒ながら愛すべき父・ヤス役には、『テルマエ・ロマエ』『下町ロケット』などの大ヒット作で、圧巻の表現力と存在感を放つ阿部寛。さらに、多くの深遠な物語をエンターテイメントとして昇華させてきた監督・瀬々敬久の元に、薬師丸ひろ子、杏、安田顕、大島優子、麻生久美子など、豪華キャストが集結し、古き良き時代の物語にとどまらない、新たな時代への希望、未来へ繋がる家族の絆の物語を紡ぐ。
■北村匠海 コメント
僕にとって読書は、普段台本を読むことも多く、1年を通して活字を追っているので、自分の中でも日常の一部と化しています。本を読んでひとりだけの脳みそにならない感覚、色んな人間の感性みたいなものを覗けるので、特に俳優業をしていると様々なことに活きてくるんです。何より読むことが好きっていうのが一番大きいです。本を読んで変わった価値観もたくさんあるので、読書はとても大切なものです。大切な人や家族の存在を、当たり前のものだと思ってはいけないと最近感じています。大人になってみて、家族がいることが当たり前ってないなと思うし、だから子供の頃に言えなかったことを今になって話したりするタイミングは増えました。不器用な親子の愛情が描かれる「とんび」は、物語の中で長い年月を追うことで、人の人生というものが垣間見える小説です。すごくリアルですし、ひとつの大きな事件をとりあげるのではく、人生単位の人間性だったり、そこに伴う愛情だったり、ぶつかりだったたりが詰め込まれている作品だと思います。大切な人と、「カドフェスザ・ベスト2021」、小説『とんび』、映画『とんび』をぜひお楽しみください。
映画情報
『とんび』
2022年 全国劇場公開
出演:阿部寛 北村匠海 杏 安田顕 大島優子 濱田岳 宇梶剛士 尾美としのり 吉岡睦雄 宇野祥平 木竜麻生 田中哲司 豊原功補 嶋田久作 村上淳 麿赤兒 麻生久美子/薬師丸ひろ子
原作:重松 清『とんび』(角川文庫刊)
監督:瀬々敬久
脚本:港 岳彦
配給:KADOKAWA イオンエンターテイメント
(C)2022『とんび』 製作委員会
■あらすじ
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤス(阿部寛)は、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠にうれしさを隠せず、姉貴分のたえ子(薬師丸ひろ子)や幼馴染の照雲(安田顕)に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。ついに息子・アキラ(北村匠海)が誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。こうして、父子ふたりきりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲(麿赤兒)は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のように、アキラに悲しみを降り積もらすな――「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激励するのであった。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間たちに助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた――。
「カドフェス ザ・ベスト2021」特設サイト
https://kadobun.jp/special/kadofes/winter/
映画『とんび』作品サイト
https://movies.kadokawa.co.jp/tonbi/